カテゴリーアーカイブ:著作と講演

雑誌「ウェッジ」2月号に載りました。

2024年1月21日   岡本全勝

雑誌「ウェッジ」2月号特集「霞が関の危機は日本の危機 官僚制再生に必要なこと」に、私の発言「明治型国家から成熟国家へ 求められる新たな行政手法」が載りました。4ページも取ってくださいました。1ページだけ、インターネットで読むことができます(試し読みの10ページ目)。

官僚という職業は、かつての高い評価から大きく低下しました。その時期に立ち会った官僚の一人として、反省も込めてその理由を説明し、対策も提示しました。今、連載「公共を創る」で議論している内容の要約になっています。編集部の方が、上手にまとめてくださいました。

ウェッジ」は、東海道新幹線のグリーン車で配られています。宣伝には、「東京―新大阪間の約2時間30分で読める Wedgeは東海道・山陽新幹線のグリーン車搭載誌でもあり、グリーン車を日々利用する政界・経財界のエグゼクティブリーダー、文化芸能・スポーツ関係者などのトレンドリーダー達が移動中の車内でお読みいただけるよう独自の編集を行っています」とあります。
私の主張が、社会の有識者の目に触れることは、ありがたいことです。

ふくしまSDGs推進フォーラム登壇

2024年1月20日   岡本全勝

今日1月20日は、「ふくしまSDGs推進フォーラム」に出席するため、郡山市に行ってきました。いくつかの実践事例の発表があり、私の出番はそれについての感想を述べる役です。
高校生や大学生が、身近なことから取り組んでいます。自分たちで考えて行動することが、素晴らしいですね。自分が学生時代だった頃を思い出すと、恥ずかしいです。

とても興味深かったのが、「外来カミキリバスターズ」の活動です。代表の方が、カミキリ虫の顔の帽子をかぶって説明しました。ちょっと、仮面ライダーに似ています。長い触覚が特徴的でした。
日本のカミキリ虫は枯れ木などをすみかにして悪さをしないのですが、外来種は木を枯らしたり果樹をダメにします。詳しくは、ホームページをご覧ください。この10年ほどで広がった種もあり、なんと福島県から広がっているのだそうです。「いわき市の港に運ばれてきた材木についてきたのですか」と聞いたら、「郡山市からです」とのこと。支援物資についてきたのでしょうか。
「どのようにして見つけたのですか」と聞くと、樹木医だそうです。
去年、虫取り会を開いたら250匹も捕まえました。と言うことは、広い山には膨大な数がいると推測されます。
世の中には、さまざまな活動で社会に貢献している人がおられます。

連載「公共を創る」第174回

2024年1月19日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第174回「政府の役割の再定義ー課題解決型思考と構想力」が、発行されました。

前回から、成熟社会において官僚に求められる能力を考えています。
その第一は、課題解決型思考です。発展途上期には、産業振興、インフラ整備、公共サービス拡充が主たる任務であり、それが社会の課題解決になりました。しかし、それらがほぼ出そろったことで、これらの分野では既存制度の運用が主になりました。制度運用に力を注いでいると、そこに安住し、新しい課題への取り組みがおろそかになるのです。
そして、新しい課題への取り組みには現場を知ることが必要ですが、これまで欧米からの制度輸入に慣れ親しんできた官僚には、それが得意ではないのです。
実施手法も変わります。施設整備や一律のサービスといった提供者側の考えから、困っている一人一人を相手にしなければなりません。

その二つ目は、構想力です。個別の問題を拾い上げる課題解決型思考とともに、政策全体や社会を考えて、どのような方向に持って行くかを考える能力です。

発言「能登半島地震、1週間」

2024年1月12日   岡本全勝

共同通信から、私の発言「能登半島地震、1週間」が配信されました。加盟している地方紙に、順次載っています。見出しは「借り上げ住宅供給急げ「復興議論 集落ごと丁寧に」などとなっているようです。

大災害への備えと起きた際の対応は、阪神・淡路大震災、東日本大震災などを経験して、大きく進化しました。それらは、今回の災害でも生かされています。
それでも、想定外のことは起きます。今回は、集落の孤立です。そして、備蓄物資の不足が目立っています。このことは、予測されている南海トラフ地震への教訓になるでしょう。

災害が起きてからの対応は、時系列で次のようになります。
1 救助と避難所開設
2 避難者の生活支援
3 仮設住宅入居
4 住宅とまちの復興

時間の経過とともに課題は変化するのですが、それを承知の上で、私は東日本大震災の経験から、次のようなことを主張しました。
・仮設住宅建設は時間がかかるので、借り上げ仮設を活用すること。
・高齢者が多い集落では、残念なことですが、町を元に戻す形の復興は難しいでしょう。集落ごとに将来見通しを立てて、丁寧な議論が必要です。

連載「公共を創る」第173回

2024年1月11日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第173回「政府の役割の再定義ー成熟社会において官僚に求められる能力とは」が、発行されました。
第171回から、これまでの官僚に求められた能力を解説しています。その中で、「変な能力」についても説明しています。「理不尽なことに耐える能力」「滅私奉公」などです。

次に、官僚を支えた心理を説明します。給料が驚くほど高かったわけでもないのに、私生活を犠牲にして長時間労働に耐えたのです。志を持ってこの職業を選んでいますが、志だけで長い職業人生を続けることはできません。彼らを支えたのは、やりがいだったと思います。社会をよくすることが目に見えたことであり、それに伴う社会的評価です。

次に、これから必要とされる能力について解説します。