カテゴリーアーカイブ:著作と講演

全国市町村国際文化研修所で講義

2020年10月5日   岡本全勝

今日10月5日は、大津市にある全国市町村国際文化研修所で講義をしてきました。トップマネジメントセミナーです。私が経験した、千年に一度の大震災対応について話してきました。100人を超える方が、熱心に聞いて下さいました。

地域での災害、組織での危機などが、しばしば起きるようになりました。想定外のことも起きます。その際に、どのように対応するか。自治体幹部にとって、危機に備えることは、必須科目になりました。

補足です。講義の中で話せなかった、お詫びの仕方は、「お詫びの仕方・形も大切」「お詫びの仕方・中身が大切」です。

連載「公共を創る」第58回

2020年10月3日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第58回「日本は大転換期―学校外の子育て機能の低下」が、発行されました。
高く評価された日本の教育制度が、成熟社会になって機能不全を起こしています。近代化手法の問題の一つは、理想をだけを教えることです。立派な国民を育てるために、理想的な生き方を教えます。これはよいことなのですが、理想から漏れ落ちる子どももいます。それへの対応、つまずいた際の安全網の教育が不十分なのです。かつては、それらは家庭や地域に任されていました。

成熟社会の教育問題の3つめは、学校外での教育機能の低下です。子どもの貧困、児童虐待、不登校、いじめ、非行など、これらの対応を教員に求めるのは無理があります。かつて、家族、地域社会が守り教えてくれたことが、できなくなったのです。

ここから見えることは、子どもを教育の対象としてみるのではなく、子育てとしてみることの必要性です。一人では生きていけない子どもを養育することと、一人前に育てることです。学校教育は、そのごく一部でしかありません。

連載「公共を創る」第57回

2020年9月26日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第57回「日本は大転換期―成熟社会で見えた教育の問題と限界」が、発行されました。
成熟社会日本の問題。労働の次に、教育について議論します。労働が人の生き方と社会の形を表すものとすれば、教育は子どもや次世代の社会への期待を表しています。それが、日本人と日本社会を再生産します。

日本型雇用慣行と共に日本の教育も、日本の驚異的発展を支えた仕組みとして高い評価を得ていました。しかし雇用と同じように、教育も今やさまざまな問題を抱え、批判にさらされるようになりました。それは、発展途上社会に適合した教育の仕組みが、成熟社会ではうまく機能しなくなったからです。

成熟社会での教育の問題。その1は、高学歴化が生んだ問題を取り上げます。
みんなの憧れだった高等教育。高校進学率は1970年代に9割を超え、大学進学率は平成元年の25%から令和元年には54%と急上昇しました。では、みんなが幸せになったか。そうはなりませんでした。
大卒がエリートではなくなり、かつては高卒の人が就いていた職に、就かざるを得なくなりました。他方で、学歴競争はさらに激化しました。

成熟社会の教育の問題。その2は、近代化手法の問題です。
近代化の過程で効率的だった、集団で一律の教育を行うこと、知識を詰め込むことが、成熟社会では弊害を生むようになりました。

連載「公共を創る」第56回

2020年9月18日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第56回「日本は大転換期―成熟社会で浮き彫りになった労働の問題」が、発行されました。
成熟社会日本の問題、今回は労働について議論します。

日本にのみ特殊と言われている「メンバーシップ型雇用慣行」。これが、発展途上時代には効果を発揮しました。
ところが、何度か紹介したように、日本の労働者の勤労意欲は先進諸国でも低いのです。私は、その理由が、メンバーシップ型雇用慣行にあると考えています。
その他に、労働者の甘え、生産性の低さなども、その原因はここにあります。
これは、40年間サラリーマンをして、30年間管理職をした経験による結論です。

どうすれば、この問題を解決できるか。その答えは、管理職と従業員を区別すること、そして、管理職に管理職の仕事をさせることです。

参考「ジョブ型雇用、日本への導入」「テレワークで見えた日本型職場の弱点」「階統制組織と平等的組織

連載「公共を創る」執筆状況

2020年9月14日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」、定例の執筆状況報告です。
前回書いたように、第3章1(2)その2を、編集長に提出したのが7月31日。それを紙面の形にしてもらい、10月16日分までできたので、一安心。ところが、この油断と、夏の暑さもあり、気がついたら8月下旬でした。

右筆に「執筆が進まないので、もう少し待ってくれ」と連絡したら、「それはスランプですよ。おしりに火がついたら、進むのでは」とのご託宣。その通りです。
「なんで、こんなことをしているのだろう」と自問しつつ、とはいえ、締めきりは待ってくれないので。
それから毎日、時間を見つけては、ああでもない、こうでもないと、書いては消すを繰り返しました。土日には早起きして集中して、ほぼ仕上げました。特に土曜日は雨で気温も低く、はかどりました。ただし、(2)その3を完成できないので、まずは「その3の1」を部分完成させました。
もう一度じっくり読み直し、右筆さんたちに手を入れてもらいます。

とはいえ、土日に執筆を頑張ると、疲れます。