カテゴリーアーカイブ:講演

通訳つき講演

2013年8月24日   岡本全勝

今日は、国際研修交流協会の国際セミナーで講演をしに、裏磐梯まで行ってきました。私の役割は、復興の成果と課題をお話しすることです。時間が限られているので、最も簡単な3枚紙で、お話ししました。
内外から来られた100人もの方が、聞いてくださいました。さまざまな職種の方である上に、同時通訳つきなので、なるべく通訳しやすいように心がけて、しゃべりました。資料は日本語でしたが、英文も用意しておくべきでした。
他の講師の講義も聴きながら、「どのように話すと、聞いてわかりやすいか」を考えていました。U副知事の話は、内容といい、資料といい、しゃべり方といい、堂に入ったすばらしいものでした。
私は、普段から早口なうえに、次々と話したいことが頭に浮かぶので、話が飛んでしまいます。
まずは、ゆっくりと話すこと。これは、発声をゆっくりすることではありません。それよりは、文章と文章の間に、息継ぎを入れることです。一度、試してください。
次に、主語と述語をわかりやすく、短い文章で話すこと。特に通訳があるときは、自分が通訳だったら「どんな話し方だと、通訳に困るか」を、考えてみてください。長い文章の最後に。「・・とは、私は考えません」なんてこられたら、困りますよね。
通訳がある場合は、さらに単語にも、注意が必要です。日本人同士なら伝わる単語も、外国人に伝えようとすると、難しい場合があります。「がれきの広域処理」といっても、「広域処理」は、解説が必要ですよね。
欲張って、多くの内容を話そうと考えないこと。話のポイント、覚えて帰ってもらいたいことは、3つまでです。それ以上は、講演では無理です。そして、そのポイントを繰り返し伝えること(1、2、3の次は「たくさん」。2008年8月16日)。
自分が聴衆だったら、どれだけ覚えて帰ることができるか。それを考えたら、細かいことやたくさんのことは、伝わりません。
磐梯高原は気温20度で、さわやかでした。新幹線とバスの窓から見える田んぼでは、稲が実り穂を垂れていました。まだ青いですが。家に帰ると、近所で高円寺阿波踊りが始まっていました。こちらは熱気がむんむんです。

日本学術振興会による大震災シンポ

2013年5月26日   岡本全勝

今日は、仙台で開かれた、日本学術振興会による「震災に学ぶ社会科学―東日本大震災学術調査シンポジウム」で基調講演をしてきました。パネルディスカッションや懇親会にも、参加してきました。光栄なことです。
先日、予告編で書きましたが、発災直後から2年、引き続き救助と復興に責任を持っている官僚として、経験をお話しすることは務めだと信じています。千年に一度、百年に一度の経験をしたのですから。発災以来2年が経ち、関係者が、客観的にかつバランスよく物事を見ることができるようになりました。
聞くところによると、日本学術振興会は自らは事業をしないそうですが、これは村松岐夫先生の肝いりで進められているとのことです。これだけ広い分野でこれだけのメンバーが大震災を検証することは、貴重なことだと思います。
たくさんの日本を代表する学者の方々が、参加しておられました。旧知の先生たちにご挨拶をするとともに、お名前だけしか知らない先生方とも知り合いになってきました。ありがたいことです。

経済同友会での講演概要

2013年4月30日   岡本全勝

経済同友会の広報誌『経済同友』4月号に、3月10日に仙台で行った講演の概要(P3)が載りました。
地域の復興には、産業と雇用の回復が不可欠です。また、この講演でも強調しましたが、東日本大震災が「行政と民間企業とNPOの連携元年」になってほしいと、期待しています。
経済界の方が、復興に関心を持ち、協力していただけるのは、力強い限りです。ありがとうございます。

経済同友会講演、2年間の総括

2013年3月10日   岡本全勝

今日は、経済同友会に呼んでいただき、仙台で講演をしてきました。これまで2年間に政府は何をしたか、現地はどこまで復旧したか、これからの課題は何かなど、2年間の総括をしました。
発災直後の被災者支援から引き続き復興に携わっている者として、経過を整理し評価するのは、私の責務です(ただし、原発事故対応は私の所管外でしたので、別の方にお願いします)。
そのような観点から、レジュメと資料を作り直しました。レジュメの方は、これまでと余り変わっていませんが、資料を作り替えました。これまでにたくさんのデータが蓄積されているのですが、その時々のものなので、2年分を振り返るという視点からは、見にくいです。たくさんのデータを再整理して、簡単にわかるようにする必要があります。職員の協力を得て、作りました。順次、復興庁のホームページでも、公開します(まだ未定稿なので、確認が必要です)。
全体像を見るのは、案外難しいです。どのような視点から見るのか。そのためには、どのようなデータを選ぶか。インフラ復旧、仮設住宅や高台移転の進捗状況だけでは、今回の大災害の復旧は見えてきません。国土の復旧だけでなく、住民の生活の再建という視点が必要なのです。
そして、今回の大災害が日本社会に与えた変化や、復興に当たってどのような社会を作り上げるのか、といった日本社会論の視点などもあります。これは、数字では表すことはできません。合わせて、これまでにない災害に対して、国家行政(官僚)に問われていること(前例通りでは解決しないこと)。自治体、企業、NPO、住民の役割とは、などなど。視点は、たくさんあります。
今日のお話は、焦点を絞りつつも、欲張った内容になりました(いつものことですが)。マスコミにも公開されているので、「やや控えめに」お話ししました。歯切れが悪くなります。かえって疲れますねえ(苦笑)。