カテゴリーアーカイブ:社会の見方

古関メロディー

2020年3月19日   岡本全勝

2020年春から、NHK連続テレビ小説で、作曲家の古関裕而さんが主人公の番組が放送されます。
古関さんは福島市出身で、地元では大いに盛り上がっています。地元新聞社の福島民報社の企画「あなたが選ぶ古関メロディーベスト30」で、全国投票によりベスト30が決まりました。「高原列車は行く」が一位です。若い人は、知らない曲でしょうかね。

30のリストを見ると、有名な曲がたくさん並んでいます。
例えば、甲子園野球の「栄冠は君に輝く」や早稲田大の応援歌「紺碧の空」は、皆さんご存じでしょう。面白いのは、阪神タイガースの「六甲おろし」と読売ジャイアンツの「闘魂込めて」という、敵同士の曲です。
軍歌「ラバウル海軍航空隊」は私の好きな歌で、元気をもらっています。「暁に祈る」や「若鷲の歌」は、私以上の年代の人は歌えるでしょう。他にもたくさん。

最近の曲と違い前奏が長いので、前奏を聴くとわかる曲が多いです。六甲おろしにしても、暁に祈るにしても、前奏だけで1番分の長さがあります。
いずれも、元気が出る曲です。戦時中、戦後の日本が元気だったころが、時代背景にあるようです。
それにしても、すごい人だったのですね。

お客様は誰ですか。店頭の英語表記

2020年3月10日   岡本全勝

「R、L、LL」って、何か分かりますか。先日紹介した、東京駅のコーヒー屋の店頭に掲げられています。
Regular、 Large、 LargeLargeの略なのでしょうか。それなら、大、中、小と表記すれば分かりやすいのに。私は、いつも「小さいので」と頼みます。

お店のホームページでは、S、M、Lと表記されています。
R L LLって、中学や高校で習うのかなあ。S、M、Lはいつの間にか覚えましたが。お客さんに分かりやすい表記をして欲しいです。

インターネットで、お店に意見を言うことができるので、次のように伝えました。
「いつもおいしいコーヒーをありがとうございます。店頭に「R、L、LL」との表示があります。Regular、 Large、 LargeLargeの略なのでしょうが。多くの日本人、特に高齢者や、アジアの人には、わかりにくいです。「大、中、小」という表記では、ダメなのでしょうか。様々な人が利用するお店です。まずは日本語で表記してください。」

すると、次のような返事が来ました。
「このたびは、弊社ホームページに貴重なご意見をいただきありがとうございます。
いただきましたご意見につきましては、関係部署に申し伝えまして今後の店舗運営の参考とさせていただきたく存じます。」

さて、どう改善されますかね。
参考「日本語の中のアルファベット

数値による問題点の指摘。部分と全体と

2020年3月4日   岡本全勝

3月2日の読売新聞1面は、「復興住宅、孤独死243人…高齢・単身者の入居多く」でした。詳しくは記事を読んでいただくとして、復興住宅での孤立防止、自治会やつながりつくりが、次の課題です。これは、国が直接できることではなく、現場での住民や自治体の活動、NPOの支援が必要です。

ところで、この243人(3県、7年間累計)。大きな数字ですが、孤独死は復興住宅だけの問題ではなく、全国的な問題です。全国では年間2万7千人との推計もあります。他の地域の公営住宅などと比べ、発生率が高いのかどうか。この記事だけでは分かりません。大まかに言えば、高齢者の数に比例すると思われますが。

新型インフルエンザについても、同様の問題があります。今回の新型インフルエンザは、旅客船での患者を含めて千人近くの患者と、10人を超える死者が出ています。
これを例年のインフルエンザと比較してみます。厚労省によると、例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。年間の死亡数は214人(2001年)~1818人(2005年)です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によるインフルエンザによる年間死亡者数は、約1万人と推計されています。

まだ薬ができていないので、例年のインフルエンザと比べるのは問題がありますが。この数字を見る限り、「とんでもなく恐ろしい病気」とは言えないようです。「いつものインフルエンザと同程度に注意しましょう」というのは、素人の考えでしょうか。
今年は、国民が注意しているので、国立感染症研究所によると、例年に比べインフルエンザ全体の流行は低いようです。とはいえ、高齢者や持病を持っている人にとっては怖い病気です。注意しましょう。

対立する立場の調整、トリチウム水の処理、3

2020年2月28日   岡本全勝

対立する立場の調整、トリチウム水の処理、2」の続きです。安東さんは、次のような指摘もしておられます。

・・・ある時点での賛成・反対のみに焦点を絞ることは、対立を激しくさせ、しばしばこうした利害調整の試みの障害になることがある。事件や事故を取り上げることをもっぱらとする報道の短期的観点からの伝えぶりにその傾向が顕著である。しかし、それは真の問題なのだろうか・・・

「残された時間がない」「賛成か反対か」と対立を煽るような報道ではない、長い観点にたった伝え方はできないのだろうか。都路の避難指示解除の時にも賛否のみに焦点を絞った伝え方が多かったが、地域住民にとってもっとも重要であった長期的な生活再建を視野に入れた報道はさほど多くなかったように感じられる・・・

事件性を重視する報道では、なにかできごとがあるたびに突発的な報道を繰り返す。だが、一方で、大震災と原発事故の後に私たちの社会も人生も続いていったように、社会も生活も人生も、その後も続いていく。そして、時間が経てば、ひとつの出来事や決定に対する評価もまた変化していくものだ。
長期的な影響を及ぼす事象については、その時点での賛成・反対のみで結果を判断するのではなく、将来振り返ったときに、「満点とは言えないかもしれないが悪くはなかった」と思える選択を積み上げていくための泥臭い努力こそが重要であると私は考えるし、またそうした努力を評価する報道も必要とされるのではないだろか・・・

重要な指摘です。ぜひ原文をお読みください。インターネット「ウエッブ論座」で読むことができます。

カタカナ日本語、イベント

2020年2月25日   岡本全勝

厚生労働省が、新型インフルエンザ対策として「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」(2月20日)を出しています。
このことに、異論はありません。未知の病気に対して、十分な対応をしなければなりません。私が指摘したいのは、その際の日本語です。

なぜ、ここで「イベント」というカタカナ語を、使うのでしょうか。この場合に適合する日本語に、催し、催し物、行事があります。
「イベント」というカタカナ語は、英語のeventを想定しているのでしょう。しかし、eventには、行事という意味もありますが、出来事、事件といった意味もあります。

また、イベントというカタカナ語には、楽しみや軽い集まりという感覚があります。多数の人が集まる会合に、慰霊祭や公的な祝賀式典、起工式などがあります。このような式に、イベントという言葉を使うでしょうか。3月11日の東日本大震災の祈念式に、イベントいう表現は使いたくないです。
本文中に、「イベント等の主催者」という表現があります。ならば、催し物とか行事と書けばよいのです。

中学生はどの程度、この言葉を理解するでしょうか。国民へのお知らせには、義務教育あるいは高校程度の日本語を使うべきです。定住外国人もいます。
国の機関、官僚がこのような言葉を安易に使うことに、悲しくなります。「老人の繰り言」と、笑われるのでしょうか。

と書いていると、NHKニュースが「クラスター」という言葉を使っていました。さて、小学校や中学校の先生は、生徒にどのように説明するのでしょうか。あなたなら、どのように話しますか。