カテゴリーアーカイブ:社会の見方

「感染症と文明」

2020年5月13日   岡本全勝

山本太郎著『感染症と文明ー共生への道』(2011年、岩波新書)と、村上陽一郎著『ペスト大流行ーヨーロッパ中世の崩壊』(1983年、岩波新書)を読みました。
コロナウィルス流行で、関連する書物がたくさん紹介されています。この2冊を選んだのは、村上先生の本はかつて読んで、内容を忘れたので。山本先生の本は、わかりやすそうだからです。

私の関心は、医学的なことより、社会への影響です。その点で、2冊とも概説書、入門書としてはよかったです。
人類の生活の変化がウイルスとの共存を変化させ、疫病の流行をもたらすこと。それが、社会に大きな影響を与えること。戦争では、闘いで死ぬより感染症で死ぬ人の方が多かったことなど。大きな枠組みで、病原体と人類との関係を理解することができます。
ペストの流行がキリスト教への信頼を低下させ、中世が終わりに入ったこと。新大陸になかった感染症を持ち込んだことで、戦う前にインカ文明やアステカ文明が崩壊したこと。新大陸の住民がいなくなったのでアフリカ大陸から奴隷を持ち込んだこと・・・。歴史を変えたことがよくわかります。

しかし、まだわからないことも多いのです。なぜ流行した感染症が消えてしまったのかとか。

9月入学移行

2020年5月12日   岡本全勝

9月入学に移行する案が、議論されています。先進諸国がほぼ9月入学なので、私も賛成です。長所と短所、移行への手続きが取り上げられています。しかし、議論の第一歩は、現行の4月入学を5か月繰り下げるのか、7か月繰り上げるのかです。

今回のコロナウィルスによる休校から、9月入学の議論が始まったようですが、それは5か月繰り下げることを想定しているのでしょう。7か月繰り上げて6歳から小学校に行くのか、5か月繰り下げて7歳から小学校に行くのかは、決めの問題でしょう。
しかし、ようやく新聞でも書かれ始めましたが、先進諸国に合わせるなら、7か月繰り上げる必要があります。5か月繰り下げでは、大学を卒業した際に、就職するにしても大学院に留学するにしても、外国の卒業生に比べ1年遅れになります。

7か月繰り上げるとすると、初年度は新1年生が1.5倍くらいになります。この初年度の教室と教員をどのように確保するかが、課題です。5か月繰り下げても、同様の問題があります。

例えば、5月11日日経新聞、田中愛治・早稲田大学総長の「9月入学課題多く 現場の声聞き、戦略緻密に」。

ピンチをチャンスに、アイリスオーヤマ

2020年5月11日   岡本全勝

NHKウエッブニュースが、「“コロナ後”の消費者ニーズは アイリスオーヤマ 大山晃弘社長」を載せています。
・・・新型コロナウイルスで大きな危機に直面する日本経済。しかしその危機をチャンスととらえ、新たなビジネスを模索する動きもある。生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」。大山晃弘社長は深刻な品不足が続くマスクの国内生産をいち早く決めたほか、“アフターコロナ”を見据えた商品開発を次々と進めようとしている。未曾有のコロナ危機をどう捉え、その先にどんな世界を見据えるのか、奇抜な発想で成長を続ける会社のトップに話を聞く・・・

大山社長
「いまコロナの影響で、売り上げは非常に伸びています。特にマスクを中心とした衛生用品が伸びています。また巣ごもり消費によって、保存のきく食料品、テレワークに使う液晶モニターやシュレッダー、それにパソコン用デスクといったものが非常に伸びています」

新型コロナウイルスの感染拡大で大きく注目されたニュースがある。品不足が続くマスクを国内の工場で生産するという発表だ。
もともと中国の自社工場で生産していたが、6月から宮城県の工場でも生産を始め、7月には月1億5000万枚を供給する。価格が高騰する不織布などの原材料から国内で一貫生産する計画だ。
思い切った決断の背景には、9年前の東日本大震災の経験がある。
大山社長
「東日本大震災のときに企業として大きなダメージを受けました。地域社会も影響を受け、消費構造が大きく変わりました。そのときにわれわれは一気にLEDや食品事業に進出し、個人消費の変動を捉える経営に踏み切りました。その経験が今回生きたと思っています。中国・武漢でコロナウイルスが流行したときに、いち早く中国でマスクの増産を決定し、春節という中国のお休みを全部つぶして一気にマスクの増産を図りました」
大山社長は、中国の工場から寄せられる情報をもとに、国内でもマスクの需要が高まると予測し、増産に必要な行動を直ちに起こした。未曾有の危機では経営判断のスピードが何よりも重要になると強調する。

アイリスオーヤマは中国に9つの自社工場を持ち、家電製品や家具など幅広い商品を生産している。人件費が安いだけでなく、部品の供給などが受けやすいからだ。
しかし大山社長は、その中国にも変化が現れ始めていると指摘。世界のもの作りは徐々に国内回帰が進むとみている。
大山社長
「中国の意味合いは変わってくると思います。もちろん、中国が世界の工場であることは変わらないと思いますが、今回のマスクのように自動化しやすく、生産性が高い商品については、それぞれの国に生産拠点が戻っていくのではないでしょうか。中国は毎年のように人件費などのコストが上がっています。今回のような政策の大きな変更があれば、輸出の規制が大きく変わってしまうリスクもあります。生産設備の効率が非常に上がっているので、中国で製造する意味が薄くなっています。日本やアメリカ、ヨーロッパなどの一大消費地に向けて工場が一部戻っていくと思います」

今どきの夫婦茶碗

2020年5月9日   岡本全勝

長年使っていた湯飲みにひびが入ったので、新しいのに取り替えました。かつて講演に行ったときに、お土産にいただいた夫婦茶碗があったので、それを出しました。
その夫婦茶碗は、当地の名物の焼き物です。いただいたときに(箱に入っているので中身を見ずに)、「大きさは同じですか。大小があるのですか」と聞いたら、「大小があります」との答えでした。「男女共同参画の時代に、同じ大きさでないのは、時代遅れですよ」と申し上げました。

使おうと思って箱から出したら、確かに2つの大きさが違います。黒っぽいのが小さくて、赤いのが大きいのです。で、小さい方を私のにしました。最近の夫婦茶碗は、女性上位になっているようです。
それとも、わが家の力関係を知っていて、この組み合わせを選んでくれたのでしょうか。まさか。

赤いのを女性用と決めるのが、間違いかもしれませんが。そのように、なじんでいます。公共のお手洗いなども、そのような表示ですよね。

大型連休終了

2020年5月6日   岡本全勝

今日は5月6日。春の大型連休が、終わりました。皆さん、どのように過ごされましたか。といっても、お互いに、だいたい想像がつきますよね。

例年なら、あなたもあなたの家族も、私も私の家族も、行楽地に出かけたり、ゆっくりしたりと、連休を楽しんだものです。ところが、今年はコロナウィルスで、外出ができません。特に行楽地や買い物、食事に行けないのは、つまらないですね。家でゆっくりも、毎日続くとしんどいです。

私は、孫の相手をする以外は、原稿執筆と読書で時間を潰しました。原稿はそこそこ進みましたが、読書は時間があるので集中できず、余り進みませんでした。仕方ないですね。

ふだんの普通の暮らしがありがたいことを、痛感します。明日から仕事です。といいながら、在宅勤務の人も多いでしょう。気持ちの切り替えが、難しいですね。
外出自粛が延長される一方で、解除の検討が始まりました。一気に解除とはならないでしょうが、早く終息して欲しいです。そのためには、辛抱しなければなりません。