カテゴリーアーカイブ:社会の見方

愚行の歴史

2020年6月16日   岡本全勝

6月14日の朝日新聞、日曜に想う、福島申二・編集委員の「あるべきアメリカ 求める人々」から。

・・・アメリカとは、最高裁判所の長官がこんな名言を残す国でもある。
「私はいつも新聞をスポーツ面から開いて読む。そこには人間の成し遂げたことが載っている。1面は人間のしでかした失敗ばかりだ」
ことばの主、故アール・ウォーレン氏は米司法界の大重鎮で、ケネディ大統領暗殺を調査した「ウォーレン委員会」にもその名を残す・・・

コロナウイルスの免疫

2020年6月16日   岡本全勝

先日、コロナウィルスの免疫はまだまだ広がらないという記事を書きました。「コロナウイルス陽性率
今日のNHKニュースでは、抗体保有者まだ0.1%です。

・・・厚生労働省は、今月1日から7日にかけて人口が一定規模ある地域のうち、10万人当たりの感染者数が最も多い東京と大阪、最も少ない宮城の3都府県で、無作為抽出した20歳以上の男女合わせて7950人を対象に、新型コロナウイルスの抗体検査を実施しました。

新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる抗体検査について、今月、厚生労働省が3都府県でおよそ8000人を対象に実施したところ、抗体を保有していた人の割合は東京都で0.1%、大阪府で0.17%、宮城県で0.03%だったことが分かりました・・・

0.1%ということは、99.9%の人が、まだかかっていないということです。世間話で99.9%と言うと、「まずない」という意味ですが。でも、東京都の人口を1400万人とすると、1万4千人は抗体を持っているということですね。

外国籍の子に学びを

2020年6月14日   岡本全勝

6月9日の朝日新聞オピニオン欄、中川郷子・臨床心理士の「外国籍の子に学びを」から。
・・・日本の公立小学校で、発達障害などと診断され特別支援学級に入る外国人の子どもが目立つ。なぜそんなに多いのか。ブラジル人が多く暮らす地域を毎年訪れ、「デカセギ」の子どもの教育問題を調べてきたブラジル在住の臨床心理士中川郷子さん(63)が、この問題のからくりと、日本の将来にもたらす影響について語った・・・

・・・調べてみると、日本人の子どものうち特別支援学級に在籍する生徒の割合は全体の2~3%なのに、外国人の子どもでは5~6%にのぼることがわかりました。
実態を調べるために、特別支援学級にいた日系人の子どもたちに、日本語とポルトガル語がわかる私が知能検査などを行いました。すると、発達障害の疑いがない子が半数ほどいたのです。
文の構造が理解できるなど、学習言語が身についていないと思考力が育たないことや、ポルトガル語で覚えたことはポルトガル語でしか答えられないなどの事例があります。
日本語の指導が必要な子と発達障害を一緒に扱い、必要なケアを受けさせていません。私がみた子どもの中には、ただ、ひたすら花に水やりをしている子もいました。これは外国人の子の『隔離』であり、人権侵害といえるケースもあります。日本語の指導教員が日本語を教え、授業がわかるよう支援すべきなのに、通常学級でほかの子の邪魔にならないように、特別支援学級に入れている面もあります・・・

・・・一般的には、移民の第2世代は親より良い仕事に就くことが多いのに、日本にデカセギに来たブラジル人の子どもは、工場労働者のままです。さらに次の世代の子どもたちは、発達に障害があるとされ、世代を経るにつれ社会階層も学歴も落ちています。このままでは、深刻な社会問題を引き起こします。社会に貢献できる人材を育てることは、高齢化で労働者が不足する日本社会にとって重要なのに、です。
両親が一日中工場で働き、ブラジル人用の認可外保育施設などに預けられている子どもが多くいます。おもちゃもなく、必要な年齢に必要な刺激を受けておらず、十分な食事もとれていないので発育が遅れています。親たちも望ましい教育を受けておらず、子どもの扱いも分かっていません・・・

・・・保育園や幼稚園、小学校などをいくつも見てきましたが、『外国人の子どもを受け入れよう』という制度もマインドもありません。教室に座っていれば自然に日本語を覚え、日本社会に溶け込めるわけではありません。第2外国語として日本語を教えられる先生を置くなど、外国人の子どもを受け入れるインフラ整備が必要なのに、外国人は義務教育の対象にさえなっていません。
将来的に生活保護を受ける外国人が増え、日本社会の負担となっていくでしょう。社会の隅に追いやられ、非行に走り、犯罪も増えるかもしれません。いちど生活保護になったら、そこから抜け出すのは容易ではありません。魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるべきです。『外国人のためにやってあげる』と考えるのではなく、日本社会のために受け入れが必要なのです・・・

子どもと大人を見分ける方法

2020年6月13日   岡本全勝

道路に水たまりがあると、避けて通るのが大人。わざわざ入っていくのが子ども。

東京は、一昨日11日から梅雨に入ったとのことです。12日は晴れて暑かったですが、今日13日は雨が降り続き、また寒かったです。

コロナによる非日常、幸せの二極化

2020年6月10日   岡本全勝

6月7日の読売新聞「withコロナの日常」、前野隆司・慶應大学教授の「つながり 心の生活必需品」から。

・・・どうすれば私たちの幸福感は高まるのか。「ロボットを通じて人間を理解する」のではなく、人間の心が幸せを感じるメカニズムを直接的に解き明かし、一人でも多くの人に幸福を感じてほしいと考えるようになりました。
では、どんなメカニズムなのでしょう。一端を明かすと、収入や財産、社会的地位といった周囲と比べやすい指標の増加・上昇による幸福感は、一過性で長続きしないことが判明しています。一方、心と体、それに社会が良い状態であることで得た幸福感は、持続性が高い。具体的には、他者とのつながり、健康、愛情、自由、環境などです。これらは周りと比較しにくい特性があります。
前者を「地位財」、後者を「非地位財」による幸福感と呼んでいます。地位財だけではダメで、かといって非地位財さえあれば解決する話でもありません。両者が車の両輪のごとくバランスの取れていることが、高い幸福感を得るための前提として、とても大切です・・・

・・・世界が新型コロナウイルスとの闘いに苦しむ今、人びとの間に〈幸せの二極化〉が起きている可能性があります。想定外・非日常の事態が起きると、幸福を感じる人と、感じられない人の格差が、より開きやすくなるのではと危惧します。
幸福感の高い人は元来、物事を俯瞰ふかん的に見ることができ、利他的で、多様な仲間がいる傾向が強い。コロナ禍のさなかでも視野を広く持ち、みんなで助け合おうとします。幸福感がさらに高まることもあるでしょう。
逆に、幸せでない人は、悲観的であったり視野が狭かったりするので、不安が過度に助長され、なおさら身動きが取れなくなる。つながりも少なく、創造性が発揮しにくい傾向もある。急激な変化の中でどうしていいかわからなくなってしまいます。

花王や日本たばこ産業(JT)、サントリーなど国内の企業十数社の社員や経営者にお声がけして17年秋につくった「みんなで幸せでい続ける経営研究会」がゴールデンウィークの前後、緊急事態宣言以降の幸福度や働き方の変化について、会員・非会員計450人に緊急アンケートを行いました。
そこで寄せられた回答も「とても幸せになった」から「とても不幸になった」まで、やはり二極に分かれていました。「幸せになった」という人たちは、リモートワークの浸透で家族と過ごせる時間が増えたことが影響しているようです・・・