カテゴリーアーカイブ:社会の見方

生成人工知能

2023年4月25日   岡本全勝

生成人工知能や対話型人工知能が、報道を賑わしています。
いくつかの要素を入れると、それに沿って文章を書いたり、応答してくれるとのこと。それが、かなりの水準に達したのです。学校での作文の宿題や試験に、本人に代わって答えを書いてくれます。大学でも、論文を代筆してくれます。

その開発を止めたり、規制してはどうかといった議論も、出ています。でも、開発は止まらないでしょう。人間は便利なものは、使いたくなります。
「電卓を禁止しろ」とは言わないでしょう。ただし、数学の試験には持ち込みが禁止されます。便利になることと、試験や宿題に利用しないこととは、別問題です。
代筆なら、人工知能に頼らなくても、大学入試で学外の人に作ってもらい、携帯電話で送ってもらう事件が出ています。作文や論文の代筆は、しばしばあるようです。

作文にしろ答案にしろ、「いくつかの要素を入れて文章を作れ」という条件なら、いずれコンピュータが書いてくれるようになるでしょう。学生が教科書を学んで、それらの知識から文章を作るのと同じ作業ですから。外国語の翻訳も同じです。よく似た構文を選び、訳語の中から適切なものを選べばよいのです。この点では、かなり進んでいるようです。

役所でもよく作られる上司の挨拶文、「本日ここに××が開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を述べます・・・」などは、人工知能に任せるのがよいですね。あれほど、聞いていて、あほらしい文章はありません。
結婚披露宴の祝辞も同じです。そして、機械がつくってくれる祝辞は似たり寄ったりになって、面白くないでしょうね。話者の体験談や、新郎新婦との関係といった、機械が知らない話を入れることが、受ける話のコツですから。

「おっさんビジネス用語」

2023年4月24日   岡本全勝

4月11日の朝日新聞夕刊に「「おっさんビジネス用語」わかる? 鉛筆なめなめ・ポンチ絵・ツーカー」という記事が載っていました。

・・・「ポンチ絵」「ツーカー」「ダマでやる」「ざっくばらん」――。ビジネスの場面で中高年の男性を中心に使われる独特なフレーズを、「おっさんビジネス用語」として紹介したツイッターが話題になった。たくさんの若者が社会人生活のスタートを切る春。あなたはこの言葉がわかりますか?(笹山大志)

「ポテンヒットには気をつけて」。保険会社に勤める30代の男性はある日、会議で上司から声を掛けられて混乱した。
ポテンヒットと言えば、野球で野手の間にボールが落ちるラッキーなヒットのこと。「気をつけてってどういうこと?」。後に、部署や社員の間でお見合いになって仕事をスルーしてしまうことだと知った。
こんなこともあった。「鉛筆なめなめでいいよ」。契約額が確定せず、審査に出す書類に金額を入れられないでいた時、上司にそう声を掛けられた。ネットで調べ、帳尻を合わせて数字を入れるといった意味だと理解した。
こうした体験をもとに、男性は昨年7月、「おっさんビジネス用語ビンゴ」をツイッターに投稿した。「なるはや」「よしなに」「がっちゃんこ」「ガラガラポン」といった24個の言葉を並べて示すと、「いいね」は4・7万、リツイートも2・1万に上った・・・

昭和の官僚である私には、これらは、なじみのある言葉です。というより、このように指摘されるまで、「おっさん言葉」とは思っていませんでした。
三省堂国語辞典から消えたことば辞典』(2023年、三省堂)も、面白そうです。

大きくなった新聞活字

2023年4月22日   岡本全勝

4月5日の朝日新聞に「くっきりはっきり新紙面」という解説が載っていました。朝日新聞が、5月から大きな活字を使うとのことです。そこに、1951年からの活字の変遷が図で載っています。

1951年から1981年まで使われた活字は、縦2.2ミリ、横2.8ミリでした。その後5回変化して(大きくなって)、現在の活字は、縦が3.3ミリ、横が3.9ミリです。次の新しい活字は、縦が3.6ミリ、横が3.9ミリです。
1951年活字では1行に15文字入ったのが、現在は12文字。新しい活字では11文字です。昔の活字の小ささに、びっくりします。

文庫本なども古い本を引き出すと、活字が小さくて、とても読む気になりません。
電車中で、スマートフォンの画面で小さな字を読んでいる人を見ると、「肩がこるだろうな」「目が悪くなるだろうなあ」と、人ごとながら心配になります。

大手銀行採用人数の変化

2023年4月21日   岡本全勝

4月7日の日経新聞「3メガ銀、新卒採用8年ぶり増」から。

・・・メガバンクが8年ぶりに新卒採用を増やす。3メガの2024年入行の採用計画は合計で約1200人強と23年比で1割増える。三井住友銀行はデータ分析などの専門コースの採用を3倍超にする。支店の統廃合などを背景に新卒採用を減らしてきたが、デジタル人材を中心に採用増にかじを切る。新事業の創出やリスク管理の強化に加え、大量採用世代の退職を見据えて人員を補強する側面もある・・・

2011年からの新卒採用者数の変化が、図で示されています。2011年には3行で2000人あまりだったのが、2016年には5000人を超えました。その後急速に減って、2023年には1000人あまりになっていました。
ネットバンキングの普及や店舗の統廃合で、新卒を大量採用して全国に配置する必要性が薄れたからと、説明されています。

元気ながん患者

2023年4月13日   岡本全勝

3月30日の読売新聞に、ラジオ番組の全面広告が載っていました。小野薬品工業が提供している「Changeの瞬間(とき)~がんサバイバーストーリー」です。
がんと診断された患者をを応援する番組で、各方面で活躍しているがん患者にどんな気持ちでがんと向き合い、どんなきっかけで前向きになれたのかなどを聞いているのだそうです。
紙面には、たくさんの有名人の名前と、どこの臓器のがんかが載っていました。「え~、この人もがん患者だったんだ」とびっくりしました。

かつてがんは、死の病でしたが、その後の医学の発達で、多くの人が生きることができるようになりました。でも、まだ世間では知られていません。このような広告は、国民の意識改革に効果があるでしょうね。