朝日新聞8月7日、望月秀記・元日本水連広報委員の「メダル目標 公表しない米国競泳」から。アメリカ競泳チームは、メダルの獲得目標を公表しないのだそうです。
・・・米専門誌スイミングワールドのブレント・ルートミュラー編集長は「ここ一番で最高のパフォーマンスを発揮する考え方を、ジュニア時代から教え込まれているからだろう」と見る。
その考え方とは、いたってシンプル。自らコントロールできることに意識を集中する、というものだ。相手によって結果が変わり、自分でコントロールできないメダルの数や色が個人の目標の1番目に意識された時、「競技力が落ちる可能性がある」とも話す。
ロンドン五輪。米国選手は出場種目の約6割で、1カ月前の国内選考会のタイムを上回った。11個のメダルを獲得した日本が選考会の記録を上回った種目は、3割に届かなかった・・・
オリンピックなど競技を、国威発揚や周囲の期待から見るか、ベストを尽くすといった本人の視点から見るかの違いです。テレビの前の応援団は、お気楽に好きなことを言いますからねえ。マスコミも、周囲の人の代表です。もっとも、オリンピックは「記録会」ではなく、勝負の場ですが。
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生き様-生き方
金田安史君
7月10日の日経新聞、「日曜に考える」は、「遺伝子操作と生命倫理 どうバランス」です。金田安史・大阪大学教授・日本遺伝子細胞治療学会理事長が、大きな写真付きで出ています。奈良女子大附属高校の同級生です。医療研究の最先端で活躍しています。うれしいですねえ。
私と違い、まじめで温厚な生徒でした。写真も、当時(45年前)と変わらない風貌です。
去年会ったときも、若いときそのままでした。私の方は、すっかり風貌が変わったのに。自分のからだに、若返りの治療をしたのかな。次回会ったら、私も治療してもらいましょう。
役割がある人が元気
読売新聞オンライン6月30日、石川善樹医師の「地域で役割ある高齢者は長生き」が、興味深かったです。詳しくは記事を読んでいただくとして。
・・・私たち(千葉大、東大、米ハーバード大の研究者チーム)は、地域で役割を担っている高齢者は、長生きするのか、調べてみました。愛知県で、自治会などの組織に参加している65歳以上の高齢者1万271人を約5年間(2003~08年)追跡し、役員(例:会長、世話役、会計係など)かどうかで、死亡状況が異なるかを検討しました。
その結果、通常メンバーと比較して、役員の死亡リスクは12%減少していることが分かりました・・・
まあ、元気な人が役員を引き受けているのだという考えもありますが。面倒なことを引き受けて、仕事をしている人が、健康で長生きするのでしょうね。現役会社員でも、退職後の人でも、同じでしょう。受け身で楽をしていてはダメなのです。納得します。
トッド氏、書斎は見せない
6月28日の読売新聞解説欄、エマニュエル・トッドさん(フランスの歴史人口学者)のインタビュー。内容も興味深いですが、写真に着いた解説が面白いです。
・・・私の書斎は混乱の極み、撮影は禁じます・・・
う~ん、他人のことは言えません。
新幹線の人生修養道場、2
昨日の帰りの新幹線です。帰りもB席でした。同じ列のD席の男性が、駅弁を食べ、ビールを飲み、新聞を読み・・・。それらのゴミを、C席とD席の前の座席のポケットに入れます。東京駅に着いたときにどうするのかなと見ていたら、そのままにして降りていきます。大きく倒した座席も、そのままです。
大臣秘書官の時に、新幹線を降りるとき、ゴミをそのままにして降りようとしたら、大臣が片付け始めました。言い訳をすれば、私は大臣と私の鞄を持っていて、また次の行動を考えていたのです。「ゴミは清掃員が片付けてくれるわ」と思っていました。それ以来、恥ずかしくなって、到着する直前にすべてのゴミを片付け、リクライニングシートを元に戻すようにしました。
ホテルに泊まったときもそうです。大臣も総理も名前が売れているので、シーツや洗面台を汚いままにして部屋を出るわけにはいかないのです。
新幹線の清掃が、短時間で丁寧なのは有名です。発着本数の多さに比べ東京駅のプラットフォームの少なさが、その要因なのですが。お客さんが協力することも、日本社会の良さです。
そのお兄さんに対しても、小心者の私は、黙っていました。