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生き様-明るい課長講座

相手の目を見て話すことが苦手

12月11日の日経新聞夕刊「Bizワザ」は、「視線耐性どうつける? 相手の目を見て話せない…」でした。
・・・相手の目を見て会話するのはコミュニケーションの基本だが、若い世代には苦手な人が多い。視線を合わさず自信がなさそうな印象を与えると、ビジネスではマイナスになることもある。どうすれば改善できるだろうか・・・

「視線耐性」とは、私は初めて聞きました。相手の目を見て話すことができる能力、相手の視線に耐えられる力のようです。
若い人が苦手なようです。採用面接の際に、緊張するようです。まあ多くの場合は、仕事を続けているうちに、乗り越えることができるようになるのですが。

最近は、パソコンやスマホを相手にしている時間が長いので、人とのコミュニケーション能力が低下するのだそうです。
なるほど。すると、解決策は、スマホの時間を短くして、人と会う機会を増やすことのようです。
詳しくは本文をお読みください。

四角な座敷を丸く掃く3、先を読む

四角な座敷を丸く掃く2、広く考える」の続きです。

図では、四角い仕事の外に、丸い範囲の考えを示しました。
いま担当している仕事が、組織の中で、社会の中でどのような位置にいるかを知っておくこと。関係する知識を仕入れて、勉強することが必要です。人脈を広げておくことも、ここに入ります。

そして、四角の仕事は、時間とともに変化します。右へ進んだり、上へ進んだり。左に膨らむことも。用済みになって、へこむ部分もあります。その変化を予想することも、重要です。「先を読む」です。
どの方向に動くかを予想する際に、その人の思考の広さが試されます。この予想は、宝くじではありません。これまでの歴史、社会環境の変化で、自ずと進む方向は絞られてきます。トンチンカンな予想をして、全く的外れの勉強をするのか。確率の高い方面を勉強するかです。

あなたは、仕事を小さく丸く掃いていますか。きちんと四角く掃いていますか。もっと広く考えていますか。この項、さらに続く

四角な座敷を丸く掃く2、広く考える

四角な座敷を丸く掃く」の続きです。

では、四角い仕事をその通りに片付ける職員(竹)が、良い職員か。
誠実に仕事に取り組む職員なのだけど、今ひとつ伸び悩む職員がいます。言われたことはきちんとやってくれるのですが。昇任させるには、何かが足りないのです。
それは、「言われたことはするけれど、言われないことはしない」「新しいことを考えない、応用動作ができない」のです。

上司としては、与えている仕事を処理するだけでなく、その仕事の課題は何か、次は何をすべきかを考えてほしいのです。その仕事を、広い視野から考えることです。
それを図にすると、外の大きな丸になります。四角な仕事の外(大きな丸)を考えてほしいのです。これが、松の職員です。

 

 

 

 

 

 

 

時代とともに、求められるものが変わります。すると、この四角も動きます。
例えば、右に動くと予想して備えておくのが、良い職員です。しかし多くの場合、右に動くのか、下に動くのかわかりません。その際に、広い丸で考えていると、対応が容易なのです。この項続く

ほめて伸ばす

日経新聞12月7日夕刊に「働き方改革「ほめる」から」が載っていました。

・・・「いい働きぶりだったよ」「よく頑張ったな」――社員同士でほめ合う職場風土の醸成に企業が動き始めた。誰しも称賛されれば悪い気はしない。社員のやる気を高めて仕事での貢献をさらに引き出す試みだ。人手不足が続く一方で長時間労働の是正も求められ職場のボトムアップが欠かせない。「ほめる」働き方改革に企業は生産性向上を期待する・・・

・・・日本企業では、できないことを叱って育てるスタイルが長らく主流だった。企業が今、叱るからほめるに軸足を移す背景には20代のデジタルネーティブ世代の台頭もある。
野村総合研究所のシニアプリンシパル久保田陽子さんは「物心付いたときからスマホが手元にあった彼らは交流サイト(SNS)を使い慣れていて、自己承認欲求が強く、ほめられたい。少子化で大切に育てられてきたこともあり、叱られることに慣れてもいない。かつての日本企業で主流だった叱る文化は、彼らを萎縮させてしまう」と指摘する。
ただ、企業人として教育するには、ときにはきちんと叱るべきだという。久保田さんは「承認欲求の本質は『かまってほしい』願望。ちゃんと彼らを見たうえできちんと叱るのであれば、ほめるばかりでなくても受け入れる」と助言する・・・

記事には、グーグル社のピアボーナス制度も紹介されています。仕事で別の部署の職員に助けた場合に、それを評価するのです。記事をお読みください。

これとは別に、先日、読書欄に土田 雄一編集『小学校 通知表 ポジティブ所見辞典 子どもの様子にピタリとはまる1588文例』が紹介されていました。本屋で見てみました。これは役に立ちます。小学生用と中学生用があります。
教員が生徒を評価する際に、良い点を指摘するのです。良くないと思われる点は、伸ばすように褒めるのです。
巻末に、ネガ(欠点)からポジ(長所)への言い換え一覧が付いています。例えば「愛想がない」を「迎合しない、まじめ」と言い換えるのです。

四角な座敷を丸く掃く1、仕事への応用

「四角な座敷を丸く掃く」という慣用句を、ご存じですよね。部屋を箒で掃除する際に、隅々まで掃かずに、ずぼらに済ませてしまう様子を言います。
下の図では、四角が座敷です。その中を、丸く掃くのです。隅に掃除していない箇所(斜線のところ)が残ります。

 

 

 

 

 

 

 

これを借りて、仕事ができる職員と、できない職員を表現しましょう。
次の図をご覧ください。与えられている仕事の範囲を、四角(図の実線の枠)としましょう。点線が、各職員の仕事ぶりを示したものです。

 

 

 

 

 

 

 

与えられた仕事を完全にできない職員は、四角の枠の仕事を内の小さな丸で終わらせます。当然、し残した部分が残ります。困ったものです。「梅」です。

次に、指示された仕事をきっちりと終わらせる職員は、図の枠に沿った点線の四角です。言われたことをきちんとするのですから、よい職員です。「竹」です。
この項続く