カテゴリー別アーカイブ: 明るい課長講座

生き様-明るい課長講座

苦笑・正直な人

最近経験した、笑い出しそうになった話を、少し改変してお伝えします。また関連して、思い出した場面も載せておきます。
二人の人が、挨拶をしています。
場面1
Aさん いつもお美しいですね。
Bさん はい。あなたは正直な人ですね。

場面2
Cさん お急ぎでしょうか。
Dさん はい、急いでいます。

場面3
Eさん 私は仕事が遅くて・・。
Fさん そうですね。あなたは仕事は遅いし、内容も悪いし。

場面4
Gさん いつもお世話になっております。
Hさん はい、いつも世話をさせてもらっています。

手帳の使い方

9月28日の日経新聞夕刊「ビズワザ」は「仕事に役立つ手帳選び」でした。パソコンやスマートフォンで、日程を管理する人も増えています。他方で、手書きの手帳派も根強いそうです。日程管理だけでなく、頭の整理や日々の記録に活用するためだそうです。活用法は、この記事を読んでください。

私は、大まかな行動予定は、電子メールで秘書やキョーコさんに毎週伝えます。変更があった場合に加筆が簡単で、そして共有するのが簡単です。
他方で、日程管理は、手帳でやっています。これは、長年の習慣です。スマホでもできるのでしょうが(私はスマホを持たないのでだめですが)。手書きで書き込むことで覚える、1週間が一覧で見ることができるなどが、私に合っています。

そして、手帳派の多くの人と同様に、何をしたかの記録も書き込んでいます。「手帳は予定を書くもので、日記は過去を記すもの」とは、加藤秀俊先生の言葉です。
私は日記帳を持たないので、手帳が日記代わりです。書斎には、結構昔のものから残っています。今後、見ることはないのでしょうが。このホームページも記録なのですが、何をしたかは詳しくは書いていません。人様に見せるのは恥ずかしいこともあるので。

もう一つ、しなければならないことの計画管理は、1枚の罫紙に書き出します。仕事関係、講演会の予定、執筆の予定、その他の雑件です。これを毎週のように書き換え、何をしなければならないか、どれを優先するかを考えます。日程管理と業務管理は別物だと、『明るい公務員講座』にも書きました。
この作業は手で書くことで、仕事の優先順位、それぞれの仕事の進め方、かかるであろう時間を考えることにつながります。どこで、執筆の時間を確保するかもです。これが、手帳や日程管理表ではできないのです。

ユーチューブの字幕

ユーチューブ、動画をインターネット上で共有する仕組みです。皆さんも見ておられるでしょう。載せておられる方もおられるでしょう。

コロナもあって、動画で講演をすることが多くなりました。録画されることも、あまり好きではないですが、そんなことも言っておられず。
ところが、利点もあります。録画で自分のしゃべりを見ることで、どこが悪いかを確認できます。早口であったり、文章が通じにくかったり。皆さんも、やってみてください。昔は、テープレコーダーで自分の声を聞くことが嫌いでした。「え~、こんな声なんや・・」と。

もう一つは、字幕機能です。画面下の記号を押すと、しゃべっている言葉が、字幕に出ます。機械が自動でやってくれるようです。ところが、早口だったり、発音が不明瞭だと、変な単語や文章になって掲示されます。たぶん、多くの聴衆の耳と頭にも、このように伝わっているのでしょうね。例えば、日本記者クラブでの会見「官僚と政治」(2021年5月27日)

大学で教えていたとき、試験の答案採点のたびに「私の講義は、こんなにも学生に理解されていなかったのか」とがっかりしました。講演会の後で速記録が送られてくることがあります。「活字として残すので、手を入れよ」との趣旨です。この時も、がっかりし、嫌になるときがあります。「私の話は、こんなに間違って理解されているのだ」とです。これらも、話している私の方に問題があるのですよね。

聞き取りやすい話のコツは、次の通りです。
ゆっくりと話すこと。主語と述語をはっきりすること。一つの文章を短くすること。一つの文章と次の文章の間に、息継ぎを入れること。重要な内容は、くり返し話すか、白板に書くこと。
心がけてはいるのですが、なかなかできません。テレビのアナウンサーは、訓練を受けておられるのでしょうが、違いますねえ。

寝不足な日本

9月22日の日経新聞に「寝不足日本が失う15兆円 睡眠時間はOECD最下位」が載っていました。
・・・年間15兆円。米シンクタンクがはじき出した日本の睡眠不足が引き起こす経済損失額だ。オフィスで「寝不足」を美徳のように語る光景は今も珍しくない。だが、労働力人口が減りゆく中、一人ひとりの生産性の向上が求められる時代だ。長時間労働に支えられてきたビジネスモデルを転換できない企業は非効率経営の烙印を押されることになる・・・

OECDの調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、30か国で最下位です。全体平均の8時間24分と、1時間もの差があります。厚労省調査でも、6時間未満の人が4割います。アメリカのシンクタンクが推計した日本の経済損失は年間15兆円。国内総生産の3%にもなります。
仕事の成果を結果で測るのではなく、どれだけ会社に尽くしたかで測ってきた日本型経営と雇用慣行。
かつて、栄養ドリンクの宣伝が「24時間戦えますか~」と、あおっていました。今から考えると、おかしなことをしていました。しかし、今なおそのような傾向があります。笑えません。

遠隔会議では良いアイデアが出ない

9月22日の日経新聞経済教室は、カール・フレイ オックスフォード大学フェローの「コロナ危機と技術革新 グローバルな人材交流、必須」でした。

コロナの世界的流行によって、技術革新が低下することが指摘されています。
まず、世界的な人材交流が制限され、技術革新が不活発になっていること。
二つ目に、リモートワークが、技術革新を鈍らせることです。

ビデオ会議システムなどで、世界各地の専門家が意見交換できるので、技術革新に好ましいと点もあります。
しかし、新しいアイデアは、しばしば思いがけない出会いややり取りから生まれます。ところが、対面が制限されている状況では、そのような出会いが起きにくいのです。
研究では、「破壊的な概念を提案する可能性」は、リアルチーム(集合作業)の方が、リモートチーム(遠隔作業)の2倍以上高いのだそうです。