カテゴリーアーカイブ:人生の達人

発言の何をメモするか

2023年10月3日   岡本全勝

日経新聞夕刊コラム「こころの玉手箱」、9月26日は、大久保恒夫・西友社長の「手帳とシャーペンで経営コンサル」でした。

・・・私のコンサルは当時から、分析をせずに資料も作らないというスタイルを貫いている。手元には手帳とシャープペンシルのみ・・・
・・・手帳も1冊だけを愛用している。ノートは会社ごとにページを決める。経営会議などに出席するとできるだけ小さい字で細かくメモする。ペンの芯は「HB」が最適だ。細かく書けばページ数も節約できる。

会議の出席者が話した内容ではなく、自分ならどう考えるかを書き留める。丸印や矢印でまとめ、番号を振って話す順番を決める。発表が終わったら考えを一気に話す。その場で聞きながら資料をつくり、どうするかを話すスタイルだ・・・

なるほど。発言内容を書き留めるのではなく、それに対する自分の考えを書き留めるのですね。
私は新聞記者たちに、「記者会見の発言内容を書き留めるのに精力を使わず、次の質問を考えろ」と助言しています。

職場のストレス

2023年9月26日   岡本全勝

9月12日の日経新聞に「高ストレス社員 対策急ぐ」が載っていました。詳しくは記事を読んでください。

・・・働く人々にかかるストレスが過去最悪の水準に達している。周囲の支援が不十分な高ストレス者の割合は、80万人分を調査した民間のストレスチェックで2022年度に1割を超え、比較可能な18年度以降で最も高くなった。特に深刻なのは30代。累積する業務の多さなどで疲弊している。休職者の増加が組織をむしばむとあって、企業も対策を講じ始めている・・・

職場のストレス悪化は、世界的だそうです。世界1万人の労働者を対象とした調査では、「燃え尽き症候群を感じた」との回答が、42%に上ったそうです。心身の過度の疲労によって勤労意欲を失うことを、燃え尽き症候群と呼ぶようです。

大島理森先生の「私の履歴書」

2023年9月8日   岡本全勝

日経新聞連載「私の履歴書」、9月は、大島理森・前衆議院議長です。昨年10月には、読売新聞連載「時代の証言者」にも載りました。
活字にはできない話も多いのでしょうが、楽しみです。

私が、総理秘書官と東日本大震災復興で大島先生にお世話になったことは、「自民党、大島理森復興加速化本部長」「大島理森先生の回顧談」に書きました。

自分をほめてやりたい

2023年9月6日   岡本全勝

有森裕子さん「自分をほめたい」」の続きです。有森さんは、「自分をほめる」であって、「私は「自分で自分をほめてあげたい」とは言っていません」とおっしゃっています。

私は、有森さんの言葉を借用して「自分で自分をほめてやりたい」と使っています。なぜかと、考えました。理由は次の通り。
私は仕事で迷ったときに、しばしば「全勝A」の斜め後ろに「全勝B」を置いて、Aに向かって「本当にこれで良いのか?」と会話させます。冷静に自分を見るためです。これは、判断に悩んだときなどですが、ある仕事をやり遂げたときには、全勝AがBに向かって「自分で自分をほめてやりたい」と同意を求めるのです。
すると全勝BがAに「そうだな」と同意してくれます。自分に対するご褒美です。全勝Aは、「では、早くビールを飲みにいこう」と雑務を片付けます。
人間は弱い動物です。このようなご褒美も必要でしょう。

80億人を狙う日本の米菓

2023年9月3日   岡本全勝

8月15日の読売新聞「LEADERS」は、亀田製菓会長兼CEOであるジュネジャ・レカ・ラジュ氏の「日本の米菓 80億人に狙い」でした。

<微生物学が専門で、1984年に大阪大学の研究生として来日した>
当時、(米経済誌)フォーブスの経営者リストを見てもみんな日本人。メイド・イン・ジャパン。日本はアメリカを抜いて世界一になるのではないかという勢いがありました。インド人の留学先はアメリカやヨーロッパが多かったのですが、ある先輩から「これからは日本ですよ」と言われました。阪大には発酵工学の分野で世界トップクラスの有名な先生がいたこともあって、日本に行く決心をしました。

日本で一番驚いたのは食でした。
インドってスパイスの味、濃い味付けですよね。先生と食事に行ったらタコの刺し身が出てきた。何も調理しないでこんなものを食べるのかと本当に驚きました。そうしたら先生から「形を考えないで、とにかく口に入れておいしさを感じなさい」と言われたんですね。
「食感」という言葉は後から知ったのですが、日本語には食感を表す言葉が本当に多い。調べてみると「かりかり」とか「ぱりっ」とか445語もある。英語は77語しかない。食に対して日本人は繊細ですよね。ずっと食にかかわってきた私のキャリアで、一番記憶に残っている言葉です。

<海外事業、国内の食品事業担当の副社長を経て、22年に会長兼CEOに就任した>
亀田の柿の種という国民的なお菓子を作っている会社のCEOになったことは本当に誇りに思っています。
もっと言うと、日本国民1億人だけではもったいない。世界の80億人を狙っていこうと思っています。

今、外国人が日本に来て何に喜んでいるでしょうか。食ですよね。和食は目で見て美しく、おいしい。私たちはコメからいろいろな食品、食感を作ってきました。小麦アレルギーの子供も食べられる特定原材料等28品目アレルゲンフリーの米粉パン、お米由来の植物性乳酸菌、災害食用の携帯おにぎりなどです。

柿の種は知られていても、こういう亀田は知られていない。全部ドット(点)、ドットなんです。
どうやってドットをつなげるか。まずは社員のマインドセット(考え方)を変える必要があります。7月にグループの研究開発機能に横串を刺す「グローバル・ライスイノベーションセンター」を作りました。ドットをつなげていったら、すごいパワーになりますよ。