先日の「劣等コンプレックス」に続いて、今度は優越コンプレックスについて。テキストp46~。
・・・自分を実際よりも優れているように見せようとするのが、優越コンプレックスを持つ人の特徴といえます。本当に優れている人は自分を誇示したり自慢したりしませんが、優越コンプレックスがある人は、背伸びをして自分を実際よりも大きく見せようとします。学歴や肩書きを誇示したり、高価なブランド品で身を飾ろうとしたり、過去の栄光にすがりつき、自分が輝いていた時代の話ばかりする人、知り合いの手柄をまるで自分のことのように自慢する人も優越コンプレックスがあると考えてよいでしょう・・・
・・・そのような人は他者からどう見られているかを気にしますが、実際には、自分が思っているほど誰も自分に期待も注目もしていないはずです・・・
・・・また、優越コンプレックスを持つ人の中には、自分のことを自慢するのではなく、他者の価値を貶めることで、相対的に自分を上に置こうとする人もいます。例えば、仕事とは無関係のことで部下を理不尽に叱りつける上司がそれです。彼らは、仕事の部分では自分は優れていないと思っているので、部下を叱りつけて優位に立とうとするのです・・・
わかりやすいですね。あなたの周りにも、思い当たる人がいるでしょう。ご関心ある方は、テキストをお読みください。本体価格524円です。こんな安さで、大変な勉強になります。
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部下の仕事の進行確認
古くなって申し訳ありません。2月16日の日経新聞キャリアアップ欄「指示、的確に伝わる論理的思考法」から。
・・・部下に的確な仕事をしてもらう、もう一つの留意点は「進行確認」だ。「7・3・1の法則」といい、「仕事の達成度が7割、3割、1割の時に進行状況を確認し擦り合わせることにしている」と平谷さん。特に気をつけるべきは「3」だ。
達成度3割の時点は、仕事を果たすための計画は立てられたが、実行される前の段階。7割はいったんその計画が実行された状態だ。
「7割の時点で上司に報告する人は多いが、それだとやり直しなどの負担が大きくなり、生産性も落ちる」(平谷氏)。進行度1割(仕事の内容を説明した段階)の時点で、3割の段階になったら報告するよう、またそれが部下にもメリットがあると伝えておくのがコツという。自分から報告してこない部下には自ら聞きに行き、それを嫌がられない関係を気づいておくのが望ましいという・・・
一部だけ紹介したので、原文をお読みください。
自分がコントロールできることとできないこと
朝日新聞2月27日朝刊スポーツ欄、西村欣也・編集委員の「スポーツというレンズがあったから」から。
・・・超一流アスリートを取材していて生き方を教わることがある。例えばイチローと松井秀喜だ。全く違う個性の2人から同じ言葉を聞いたことがある。
イチローが首位打者争いをしていた時、ライバルのその日の成績を伝えた。彼の言葉は「愚問ですね。彼の打率は僕にはコントロールできませんから」。
松井はヤンキース1年目、出だしでつまずいた。成績があがらない。ニューヨークのメディアは厳しい。「気にならないか」と松井に聞いた。「気にならないですよ。だって彼らの書く物は僕にコントロールできないもの」
つまり、自分にコントロールできることとできないことを分ける。コントロールできないことに関心を持たない。これは日常生活にも採り入れられる生き方だと思った・・・
アドラー、劣等コンプレックス
NHK100分で名著2016年2月は、岸見一郎さんの「アドラー『人生の意味の心理学』」です。アルフレッド・アドラーは、フロイトと同時代の、オーストリアの心理学者です(1870年~1937年)。テキストp43から。
・・・では、劣等コンプレックス、優越コンプレックスとは、具体的にはどんな状態を指すのでしょうか。まずは劣等コンプレックスについて説明しましょう。
アドラーの心理学では、劣等感を「言い訳」に使うことを劣等コンプレックスと呼んでいます。劣等コンプレックスとは、「AであるからBができない」、あるいは「AでないからBができない」という論理を日常生活で多用することです。このAとしてトラウマや神経症など自他ともに否定できないことを持ち出し、だからBができないなのだと主張するのです・・・
このあと、朝起きて学校に行きたくない子どもが「お腹が痛い」という例を挙げていますが、私には、次の例の方がわかりやすいです。p44。
・・・赤面症を治したいという女学生が「赤面症が治ったら何をしてみたいですか」とたずねられ、「思いを寄せている男性に告白したい」と答えたとします。本人は「赤面症だから男性とつきあえない」と思い込んでいますが、実際には「告白してふられるのが怖いから、その人との対人関係に入っていきたくない」ので、対人関係を回避するための理由として赤面症を創り出しているのです。
本来、劣等感は建設的に補償するしかありません。例えば自分が理想とする状況に到達していないと思った場合は、もっと勉強しよう、もっと努力しようと考えて、建設的な努力をするしかないのです。しかし劣等コンプレックスのある人は、しないこと、できないことの言い訳ばかりを探し、現実の課題から目を背けようとしてしまいます・・・(
大統領報道官の朝
朝日新聞2月20日別刷りbe「フロントランナー」、アメリカ大統領報道官のジョシュ・アーネスト氏のインタビューから。
「世界中の出来事に毎日答える、米国の大統領報道官というのは、世界で最も忙しい仕事なのではないでしょうか。どんな一日を送っているのですか」という問に。
・・・朝は5時半ごろに起き、iPadや携帯端末の「ブラックベリー」などに目を通しながら支度をして、7時~7時15分の間にはオフィスに到着するようにしています。ホワイトハウスの高官が集う最初の会議は8時15分から始まるので、それまでに1時間はさまざまなものを読むようにしています。大統領報道官としての最大の課題は、世界や米国内、そして政界で起こっているすべてのことを知り、朝のうちのできるだけ早くすべての情報を吸収することです。
執務室には、ウォールストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの新聞紙面が届くので、何が1面に掲載されているのか目を通します。どのようなことがどう優先順位をつけられているのかを理解するうえで役立ちます。
8時15分以降のさまざまな会議は、安全保障、経済、政治などさまざまな分野で起こっていることをそれぞれの高官たちに聞いて、情報収集する重要な機会として活用しています。
そのあとで執務室に戻り、2、3時間かけて毎日の定例会見の準備をするという具合です・・・