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生き様-生き方

気になる言葉

20世紀初めにイギリスの外務大臣を務めたエドワード・グレイ卿が、人生を幸福にする要素として、次の4つを挙げています。1は、行動のモラル。2は、良き家庭と友。3は、有意義な仕事。4は、ある程度の閑暇とその使い方(林望著「リンボウ先生の閑雅なる休日」2005年、集英社文庫からの孫引きです)。
大英帝国華やかなりし時代の政治家ですから、お金や財産が入っていないことは、この際問わないこととしましょう。しかし、その第一が「行動のモラル」であることは、我が意を得ました。卿が挙げた2・3・4と、お金が十分でなくても、これが我が人生を満足できるものとするのでしょう。また、いくらお金やその他の要素に恵まれても、この要素がなければ、我が人生は満足できないでしょう。
まだまだ、人生訓を説く身分ではないのですが。先日から気になっていたので、忘れないために書いておきます。

わたくし流

林望著「帰宅の時代」(新潮社、2005年)の表題が気になって、また、リンボウ先生の本は結構好きなんで、読みました。「会社人間だけではだめ」という私の主張(「新地方自治入門」p322、「明るい係長講座」)が、より過激に、リンボウ先生流に書かれています。「アフター5はクールに別れる」「家に帰ろう」「ファッションは何を着るかではない」「他人と違うことに誇りを持て」などなど、うなずくところが多いです。
「勤務時間外まで、仕事でつきあわず、自分の時間を持て」という主義を、私も実行しつつあるのですが、なかなか徹底するのは難しいです。でも、会社も役所も最後まで面倒を見てくれないことが見えた今では、時間外まで組織に忠誠を尽くすより、自分の時間を作ることは必要ですよね。
そのほか、「家庭は個人主義の学校」という主張は、眼を開かれました。家族だって、違った主張や個性を持った存在であり、それが同居していることの意義についてです。