みなさんも、考えたことがあるでしょう。「人生が二度あれば」とか「人生をやり直すことができれば」と。
大学時代に、ある人の随筆で、次のようなことを読んだ記憶があります。
「人生をやり直せば、たぶん同じ人生を過ごすことになろう」。
身も蓋もない話です。
一度たどった人生を基に次の人生を送るのなら、過去の経験は役に立ちますが、もう一度真っ白なところから出発すると、同じ条件ですから同じ人生を送るのでしょう。
みなさんも、考えたことがあるでしょう。「人生が二度あれば」とか「人生をやり直すことができれば」と。
大学時代に、ある人の随筆で、次のようなことを読んだ記憶があります。
「人生をやり直せば、たぶん同じ人生を過ごすことになろう」。
身も蓋もない話です。
一度たどった人生を基に次の人生を送るのなら、過去の経験は役に立ちますが、もう一度真っ白なところから出発すると、同じ条件ですから同じ人生を送るのでしょう。
「豊かになるために働くと」の続きです。漁師の逆襲に笑ってしまいますが、「たくさん儲けたので、引退して悠々自適」という人は、あまり見かけませんねえ。昔は、ある年齢になると隠居するという風習もありましたが。定年で退職、再就職先も終わって仕事がなくなった状態が、それに当たるのでしょうか。少し違うような気もします。
幸せや満足とは何かを、考えさせられます。「人工知能で浮いた時間は仕事に」を考えると、人生に目標を持つのかどうか、足るを知るかどうかによるのかもしれません。目標がないと、いつまでも仕事を続けるのです。
人間は、じっとしていられない動物のようです。子どもを見ていると、特にそう思います。常に動き回る、先に進みたくなるのです。すると、手に入れた幸せ(現状)に留まらず(満足していても)、さらに先を目指して活動します。
ただし老人になると、さらなる活動が難しくなり、またおっくうになって留まります。そこで、満足を認識するのでしょう。
次のことも、思い出しました。
『新地方自治入門』(2002年)で、梶山静六・元官房長官が、大平正芳・元総理の次のような言葉を紹介しておられることを書きました(『破壊と創造』2000年、講談社)。
「梶山君、日本人はずっと貧しい社会を生きてきたから、貧困の中で美しく生きることは知っているが、豊かさの中でどう生きるかは知らないんじゃないか」
「メキシコ人漁師の物語」を教えてもらいました。ネット上で流通していて、いくつもの変型があるようです。例えば「メキシコ人漁師とアメリカ人エリートにみる「ビジネス幸福度」」(2022年08月24日、三菱電機)。
この話には、原作があるようです。ドイツのノーベル賞作家ハインリヒ・ベル Heinrich Böll (1917-1985)の「働く気が失せるような話」です。邦訳がないようですが、ウェブで訳してくださったのが載っています。それぞれの文章をお読みください。
ごくごく短くすると、次のようでしょうか。
事業で成功したらしい旅行客が、港で漁師と会話します。漁師は今日の分の魚は獲ったので、のんびりと休んでいます。
旅行客は「もっと漁に出ないのかい。すると豊かになるよ」と、事業を拡大し、豊かになる話をします。
ところが、漁師は関心を示しません。「そうすればどうなるんだい?」と問い返します。
旅行客は「そうすれば、ここできれいな海を眺めながら、太陽を浴びて昼寝ができるますよ」と答えます。
すると、漁師は「もうやってるさ」と言います。
良くできた話です。「人工知能で浮いた時間は仕事に」
先日、ある新聞記事に「阪神ファンを長年やっている人は、忍耐強くなる」という趣旨のことが書かれていました。
近年は阪神タイガースが強いですが、長い間、弱かったです。宿敵である巨人は、9連覇を達成するなど強かったです。近年は面影がありませんが。
強いチームを応援していると、負けると悔しく、元気もなくなります。しかし弱いチームを応援していると、負けても「いつものことか」と腹が立ちません。とはいえ、負け続けていると、ファンが離れてしまいます。
私は、かつては近鉄バッファローズ、それがなくなってからは楽天ゴールデンイーグルスを応援しています。そんなに熱心なファンではありませんが。
まだ達観できず、負けると悔しいです。忍耐強くなりません。
本当の野球ファンは、勝ち負けではなく、選手のプレーぶりを評価するのでしょう。「肝冷斎観タマ記」
先日、ある職責を終えた人と、意見交換会をしました。その重責を負えても社員であるので、次の職に就いたのですが、前職に比べると荷が重くありません。本人曰く「3年間頑張って、燃え尽きました」と。いろいろと難しい場面もあり、それを乗り越えたようです。よかったです。
しかし、それを評価しつつも、私は次のように言いました。
「まだ気を抜いてはいけない。一つに、あなたが卒業した職を見守る義務がある。もう一つは、その経験を生かし、次の仕事の準備をしなければいけない」
日本は、経済成長で世界最高水準になったことに満足して、長期停滞に陥りました。「勝って兜の緒を締めよ」という名文句もあります。サッカーでは、持っていたボールを味方にうまく渡せると一安心ですが、そこで立ち止まると叱られます。「パスを出したら、次にボールをもらえる場所に走れ」と。
組織人間であるからには、自らが育てた組織と職員を見守らなければなりません。ただし、口を出してはいけません。嫌われるだけです。他方、あなた自身の将来を切り開かなければなりません。大きな仕事を終えても、人生は終わりではありません。