投稿者アーカイブ:岡本全勝

社会人への金融経済教育

2023年5月28日   岡本全勝

5月11日の日経新聞オピニオン欄、白根寿晴・日本FP協会理事長の「社会人に必須の金融経済教育」から。

・・・資産所得倍増計画達成の成否は、将来のために資産形成を迫られている社会人の金融経済教育と、その結果として得られるファイナンシャル・ウェルネス(生活の経済的な側面を効率的に管理できる能力やその状態のこと)の実現に深く結びついている。

学校教育段階では、すでに中学校と高校で金融経済教育が始まり、時間とともに実績の積み上げが期待される。しかし、社会人の中でも国内企業数の90%以上、被雇用者数の約70%を占める中小企業の被雇用者と個人事業主は大手企業との賃金格差が大きく、これまで資産形成に取り組む余裕がない人が多かった。
資産形成に必要な知識の習得や専門家との相談の機会にも恵まれていなかった。社会人になっても毎月の給与明細書や年末の源泉徴収票の内容を理解していない人も相当数いる。内容を知ることで所得税や住民税、健康保険、年金保険制度などの理解に結びつくが、住民、顧客の相談窓口を担う公務員や金融機関職員の中にも内容をよく理解していない人が少なからずいるようだ。

生活困窮者の自立支援に取り組むように、まず自治体が将来の「生活困窮者予備軍」の発生を防ぐことが重要だ。住民がファイナンシャル・ウェルビーイング(経済的幸福感)を享受するために、社会人向けに金融経済教育の場を提供する必要がある・・・

アサガオの種まき

2023年5月27日   岡本全勝

先週の週末、孫にせかされて、アサガオの種をまきました。毎年、まくのが遅く、花が咲くのも遅かったのです。

プランターの土は準備してあったのですが、減っていたので追加。お隣の小学校1年生さんもいたので、一緒にやってもらいました。2人で、指で土に穴をあけて、去年取った種をまいてもらいました。
水やりは、キョーコさんがやってくれます。
今朝見たら、3つほど芽を出していました。今年も、きれいな花をたくさん咲かせてくれるかな。

原発再稼働、組織風土を問題視

2023年5月27日   岡本全勝

5月18日の読売新聞に「柏崎刈羽「是正不十分」禁止解除せず 組織風土を問題視 規制委」が載っていました。

・・・テロ対策の不備で東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)に出している事実上の運転禁止命令について、原子力規制委員会は17日、解除を見送ることを決めた。荒天時の監視体制などで是正が不十分と判断したためで、早期の再稼働は困難な見通しとなった・・・
・・・侵入検知設備については大雪などの自然条件に対応した設備への切り替えで、誤作動は減りつつある。規制委が重視するのは、組織や人に関わるソフト面の課題だ。同原発特有ともいえる「組織風土」が背景にあるとみる。
同原発では、東電社員である運転員の判断が最優先される「運転員ファースト」という雰囲気があった。協力会社の助言を積極的に取り入れず、東電社員が警備員に高圧的な態度をとることもあった。
規制委は、こうした組織風土の改善が不可欠と判断。東電への検査では、関係者からの聞き取りなどに加え、「行動観察」という手法を取り入れた。規制委事務局の原子力規制庁の複数の職員が同原発を訪れ、協力会社を含めて自由な議論が行われているかなどを4段階で評価した。
延べ約1500時間に上る行動観察では、社員の意識改革は進みつつあるとの評価もあったが、テロ対策の会議で代理出席者が多い場合の議論が低調だった点などを問題視した。同庁の担当者は「問題の芽が大きくなる前に摘むというソフト面の改善には時間がかかる」と話した・・・

黎の字の成り立ち

2023年5月26日   岡本全勝

「黎」という字。黎明などに使います。この字の上の部分を、不思議に思っていました。上左は、のぎへんです。上右は、物の右に似ていますが、「ノ」が一本です。犂も、同じです。この分野に詳しい肝冷斎に教えを請いました。答えを要約して掲げます。

・・・まったく違う「図形記号」だからです。
「勿」は「ふつ」で、「不」と音が近いので「なかれ」と訓じられますが、本来は日月や灯・玉などから光が射しているすがたを表しています(後漢の「説文解字」では)。「物」(ぶつ)は神々しい(光が出るような)異様な特産の動物・物体をいうことばだったので、「勿」を使っています。

「黎」の方は、「犂」などと同じで、禾へんの右側(リ)は牛馬に曳かせる「すき」の象形です。人間が使う「すき」(「力」りき)とほとんど同じ形のものです。「利」の旧字です。
「黎」字は「黍(きび)」に「リ」が付いた、と説明されています。すきとキビでたくさんの実がなって「多い」の意味。「黎民」、多く人民が集まるとその頭が黒いことから「黒い」という意味になり、暗闇の意味を持ち、暗闇の中に明るさが兆すのが「黎明」だ、といわれています・・・

それなら、利にしてくれればよかったのに。

日本的思考パターンへの苦言

2023年5月26日   岡本全勝

川北英隆・京都大学名誉教授のブログ、5月18日の「日本的思考パターンへの苦言」から。詳しくは、原文をお読みください。

最近、1990年頃からの30年強の間、日本経済が何を考えてきたのかを、当時の指揮者であり識者だった人達にヒアリングしている。そこで分かってきたことが3つある。
1つは、90年以降の日本のバブル崩壊について、当時は何も知見がなかったことである。
2つに、日本の金融システムが揺らぐとは誰も考えなかったことである。政府の統制下にある金融というか銀行が不健全になるとは、想定外だった。
3つに、将来ビジョンを描く必要性である。
現実化したリスクに対処するには、リスクをある程度処理できたとして、その後にどのような世界を作ろうとするのか、そのイメージが明確でないと、リスクへの対処が行き当たりばったり、つまりパッチワークになる。この点は今の日本に一番欠けているというか、ほとんど誰も想定していないことではないのか。日本という経済社会の最大の抜けであり、課題である。