投稿者アーカイブ:岡本全勝

個人加盟の労働組合

2023年8月6日   岡本全勝

7月17日の朝日新聞くらし欄に「初の「非正規春闘」、どうなった パートらユニオンに加入、一律10%の賃上げ要求」が載っていました。

価高や人手不足を背景に、30年ぶりの高い賃上げ率となった今年の春闘。労働組合がない会社のパートやアルバイトらが、個人加盟型の労働組合(ユニオン)に入って一律10%の賃上げを求める「非正規春闘」も初めて行われた。会社側とどう交渉し、どんな成果を得られたのか。舞台裏を取材した。

「ウソでしょ」。靴小売り大手ABCマートの千葉県内の店舗で働くパート女性(47)は昨年12月、耳を疑った。物価高の中、時給が1月から下がるというのだ。会社が従業員の評価方法を見直したためだった。
女性の時給は基本給1千円と能力に応じた加算給30円の計1030円だったが、見直しで加算給が20円減った。まわりのパートも軒並み下がった。

「あり得ない」。社内に労働組合はなく、相談した労働基準監督署の担当者が教えてくれたのが「ユニオン」だった。一人でも入れる企業横断型の労働組合のことで、企業別の組合と同じように労使交渉できる。
その一つ、総合サポートユニオン(東京)に相談すると、青木耕太郎共同代表(33)から「賃下げ撤回だけでなく、10%の賃上げを求めてみませんか」と提案された。2月、同社の全てのパート・アルバイト(約5千人)について提案通りの要求をしたが、会社からは書面で拒否された。
3月9日、ユニオンはストライキを14日に行うことを会社側に通告し、本社前で抗議活動をした。するとその夜、会社側は女性の賃下げを撤回すると電話で伝えてきた。ただ、賃上げには応じなかった。
スト前日。会社側と初めての労使交渉が開かれた。女性は机の下で足を震わせながらも、言った。
「いくら売っても給料で認めてくれない。人として見てくれているんですか」
業績を考えても、時給アップはできるはずだ。2023年2月期は増収増益の見通しだった。それでも会社側は、「賃金はまわりの相場に比べ低いとは考えていない」と譲らなかった。

翌日、女性は一人でストを決行した。15分早帰りしただけだ。職場の仲間には迷惑をかけたくなかった。それでも、会社側へのプレッシャーになった。
3月30日の2回目の団体交渉で、会社側は5%賃上げをすると回答した。なぜあと5%できないのか。会社側は「今後、新店舗や設備の導入で、大型投資もあり得る」と主張した。
だが、投資は銀行からの借り入れもできるはずだ。「あと半分、まだ妥結はできない」。4月21日に2度目のストをすると予告し、その前日に3回目の団体交渉が開かれた。
そこで指摘したのが、創業家が同社の株の約6割を持ち、年間約80億円の配当を得ていたことだ。一方、パートら約5千人の人件費は組合側の推計で約40億円。女性らはこう訴えた。
「10%の賃上げは5億円でできる。労働者の生活を守るべきではないですか」
交渉開始から90分が過ぎ、相手の弁護士が休憩を取りたいと席を立った。戻ると、6%の賃上げでの妥結を提案した。
女性は「納得はいかないけれど、早く賃上げしないとみんなの生活も苦しい。業界トップ企業として来年も賃上げをしてほしい」と求め、提案を受け入れた。

アサガオが咲きました

2023年8月5日   岡本全勝

8月5日今朝、我が家のアサガオが、1輪咲きました。純白です。きれいですね。いくつか小さなつぼみも見えます。
今年は、例年より早く種をまいたことと、毎日、水やりを書かさなかった成果です。例年、この頃のようです。去年は遅かったですが。
他の茎も元気よく蔓と葉を伸ばし、ジャングル状態ですが、花を咲かせる気配はありません。

花は、孫の夏休みの絵の素材になりました。先日、一緒にセミ捕りもしました。花火も、たくさんしました。
孫は、マッチを擦ることができるようになりました。最近は、マッチを使うことも、見ることも少なくなりました。我が家では、花火の時くらいです。そのために、ろうそくとマッチを買ってあります。爺ちゃんの日記。

入社するまでどんな仕事に就くかわからない

2023年8月5日   岡本全勝

7月25日の日経新聞夕刊「就活のリアル」、栗田貴祥さんの「就活で入社後の配属先希望、配慮すれば選ばれる企業に」から。

・・・入社するまでどんな仕事につくか分からない――。そんな不安な状況に「配属ガチャ」という言葉が生まれるなど、配属先の決定は多くの学生にとって重大なテーマである。
入社後の配属先の確定状況について、2023年大卒者を対象に3月卒業時点での調査をしたところ、卒業時点で配属先が確定している学生は就職確定者のうち46.5%だった。確定する時期を聞くと「入社後に決まる予定」が35.2%ともっとも多く、「内定式以降〜入社前まで」が21.9%。「配属確約での応募(募集時に配属先を提示)」は11%、「選考時に確定」が7.6%などだ・・・

・・・ただ、入社後の配属希望がある学生に、「入社予定企業に希望を伝えたかどうか」を聞くと、23.6%は伝えていないと回答している。希望を伝える機会の有無について、「面談など口頭で伝える機会があった」(43.9%)、「アンケートなど文面で伝える機会があった」(24.3%)という声の一方、「希望を伝える機会がなかった」という回答も35.3%にのぼる。配属先が確定していても、その意図の説明がなかったという声も40.1%あった・・・

次のような記述も。
・・・そもそも、学生は入社後の希望業務を具体的に持っているのだろうか。就職活動開始前に「明確にやりたい仕事があったかどうか」を聞くと「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」の合計が45.8%だった。
就活を経て、3月卒業時点で入社後の配属希望部署・部門について「明確な希望があるか(確定前に明確な希望があったか)」という質問への回答では計58%に高まり、「あてはまらない」「どちらかというとあてはまらない」の計19.1%を大きく上回る。就活を通じて、具体的な希望や働くイメージを持つようになった学生が一定数いることが分かる・・・

新・3秒ルール

2023年8月4日   岡本全勝

かつて海外旅行をする際に、添乗員から3秒ルールを教えてもらいました。空港のカウンターなどで荷物を足下に置くと、3秒以内に盗まれるという「法則」です。私は用心して、添乗員に教えてもらった心得を守っていますが、被害に遭った方を見ました。
日本国内は、お気楽で良いですよね。ズボンの後ろポケットに、財布やスマートフォンを突っ込んでいる人、通路でスマートフォンに夢中になっている人。海外なら、3秒ルールの餌食ですね。先日、海外から日本にスリの「出稼ぎ」に来ている人が捕まっていましたが、日本は仕事のしやすい稼ぎの場でしょう。

今日の話題の新・3秒ルールは、全く関係がありません。
朝や夕方にアサガオなどの鉢植えに水をやり、ツルを支柱にまきます。作業開始から3秒で、蚊に刺されるのです。
気づかない私が悪いのですが、作業に集中していると、あっという間に、腕などにおなかが膨らんだ蚊を見つけます。時には、4~5匹も。
叩き潰せたら、かたきを取った気になるのですが、逃げられると、かゆみが倍増します。
半ズボンに半袖シャツですから、敵の思うつぼです。キョーコさんは「必ず虫除けスプレーをしなきゃだめよ」と忠告してくれるのですが。

と書いたら、読者から「床に食べ物を落としても、3秒内に拾えば食べても大丈夫」が、世間では新・3秒ルールですよと、意見が来ました。

子どもに放課後の居場所を

2023年8月4日   岡本全勝

7月25日の日経新聞、平岩国泰・放課後NPOアフタースクール代表理事の「子どもに放課後の居場所を 選べる場、自己肯定感増す」から。

諸外国に比べて低い日本の子どもや若者の自己肯定感をどう高めるか。特定NPO法人「放課後NPOアフタースクール」(東京)の平岩国泰代表理事は学校の取り組みには限界があり、放課後の居場所を充実すべきだと訴える。

小中高の学校現場は夏休みに入った。夏休み明けは子どもの自殺が多い。昨年は小中高生の自殺が年500人を超え、過去最多となった。主要7カ国(G7)で10代の死因の1位が「自殺」なのは日本だけである。
小中高生の自殺の4割は学校・学業起因とされる。若者の数が減る中で、自ら命を絶つ人が増えている現状は胸が苦しくなる。
この問題に関連して指摘されるのが日本人の若者の「自己肯定感」の低さだ。内閣府の国際比較調査(13〜29歳対象、2018年)によると「自分自身に満足している」と答えた人は45%しかおらず、最も高い米国の87%はもとより日本の次に低い韓国74%と比べても極めて差が大きい。

私が代表理事を務めるNPO法人は小学生の放課後を支える活動をしている。その柱が「アフタースクール」の運営だ。放課後の小学校で毎日開校し子どもはいつ、誰でも参加できる。
学校施設を広く活用しスポーツ、音楽、ものづくり、料理、遊びなど多彩な活動から選んで参加できる。地域や社会の大人が「市民先生」として共に活動してくれる。
全国の自治体との協働にも取り組み、兵庫県南あわじ市などアフタースクールを全市的に導入するケースも出てきた。

15年以上活動してきて強く実感するのは「放課後と子どもたちの幸せは相性が良い」ということだ。放課後に自己肯定感を高める子もとても多い。なぜか。キーワードを4つ挙げたい。
1つ目は「居場所」だ。内閣府の子供・若者白書(22年度版)によれば、居場所の数が増えるほど自己肯定感が上がっていくことが分かっている。
2つ目は「余白」だ。今の子どもは生活に余白がなく、生き急ぐように見える。都会では特にスケジュールに追われる子が多く、週末の習い事を含め週に7日予定がある子が少なくない。放課後の活動中に「次にどうしたらいいの?」と聞いてくる子や「どう過ごしたい?」と聞くと「わからない」という子も多い。子どもが試行錯誤する時間がないのだ。
3つ目が「伴走者」だ。自己肯定感は1人で自動的に育まれるものではなく、自分を受け止めてくれる存在があってこそ高まる。
子どもの支え手である親・先生はとても忙しい。そこで私たち市民の出番だ。アフタースクールの市民先生が子どもを支える姿をたくさん見てきた。市民先生は子どもに伴走的に寄り添い、ほかの子と比べない。
4つ目が「貢献感」だ。小学校を卒業する6年生が以前語ってくれた。「アフタースクールには低学年の子がいて自分が相談相手になれた。ここでなら私が役に立つと実感できて、私がいていい居場所があった」
同学年の教室では誰かに貢献できることは少ない。ゆえに異年齢の子がいる環境は重要だ。何かをしてもらうばかりが子どもではない。「自分も誰かに何かができる」ことに気づいた子が成長の一歩を踏み出す。

居場所・余白・伴走者・貢献感、4つのキーワードがまさにそろうのが「放課後」だ。だからこそ子どもたちの幸せと相性がよい。小学校低学年では学校は年1600時間、長期休みを含む放課後は日曜日を除いても年1600時間以上ある。放課後は長いのだ。