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社会と政治6

6月30日に、2005年の国勢調査抽出速報が出ました。ポイントは、65歳以上人口が21.0%と世界最高になり、15歳未満は13.6%と世界最低になったことです。未婚者も増え、20代後半の未婚率は男73%、女60%、30代前半でも男48%、女33%です。1世帯あたりの人数は2.6人ですが、半分が一人暮らしか夫婦だけの世帯です。1日付け日経新聞など。また、1日の日経新聞には、人口推計の見直しの記事がありました。これまでの推計と実際とのズレが、表になって載っています。(7月2日)
書き忘れていたことですが、6月8日の朝日新聞で、山室信一教授と樋口陽一教授が「国家とは何か」を議論しておられました。どんな国家像を持つべきかなど、興味深いものでしたが、そこでもう一つの指摘が重要でした。「2004年の登録外国人は約197万人で、県別人口21位の岡山県の人口より多い。また、海外在留日本人数は96万人を超え、永住者は30万人を超える」。(7月2日)
4日の朝日新聞「政態拝見」は、「司法制度改革、政治を変え民主主義深める」でした。
「・・司法改革は法の世界にとどまらず、政治改革や民主主義の深化と不可分の関係にあるということだ。5年前の意見書もこう宣言していた。司法制度改革は、政治改革、行政改革、規制緩和等の経済構造改革といった様々な改革を、『法の支配の下に有機的に結び合わせようとするもの』である。それは、諸改革の『最後のかなめ』なのだ、と。」
「法と政治の密接な関係をわかりやすく示すのは、2009年までに導入される裁判員制度だろう。・・お上にお任せから、責任ある統治主体へ。様々な改革は、私たちに脱皮を求める」(7月4日)
日本経済新聞は「会社とは何か」の連載を続けています。27日は「官をしのぐ社会性」でした。うどんチェーンが支援する私鉄、企業が経営する区立保育園などの例が挙がっていました。私も、この主張には賛成です。
もっとも、これらの例は、そんなに代表例ではありません。そもそも、日本の近郊公共輸送機関は、私鉄と私営バスです。学校・保育園でも私学は多いのです。拙著「新地方自治入門」p219で、病院、学校、古紙回収を例に説明しました。サービスの供給主体が官か民かと、サービス内容が公か私かとは、別の話なのです。
でも、これまでの財政学や公共経済学、行政学の教科書は、そのあたりを明確に書いていません。だから、日経新聞の記者でもこんな記事を書き、それが紙面を飾るのでしょう。記者を責めるのは、酷なのかもしれません。
今、日本の社会や行政は、大きく変化しつつあります。それが、このような記事でもわかります。

所管事務の勉強

事務説明を受けるのと、挨拶回りを続けています。その間に、電報やお手紙のほかに、直接訪ねてきて、お祝いを言ってくださる方もおられます。市長さん、議長さん、副知事さんが、暑い中を来てくださると恐縮します。内閣府の庁舎は分散していて、かつての総理府庁舎(官邸の向かい)だけでなく、4号館(財務省の上)、永田町庁舎(全国町村会館の隣)、虎ノ門の民間ビルなどに入っています。私たち経済財政政策担当は、4号館です。このビルには、内閣法制局、金融庁なども入っています。

所管事務説明

今日は、挨拶回りを後回しにして、所管事務説明を受けました。もっとも、全部はできませんでした。骨太の方針やマクロ財政運営について、説明してもらったのですが、今まで聞きたかったことをいくつか質問していると、あっという間に時間が経ってしまいました。最良の先生たちが、部下にいるのです。ありがたいことです。残念ながら、適当な解説書はないようです。ぼちぼち、どのような人たちが何をしているかが、わかってきました。しかし、皆さんに説明するには、まだ十分ではありません。もうしばらく、お待ちください。
職場が変わると、パソコンやメールアドレスが変わります。ソフトが違うので、使い方がわからず、秘書さんに教えてもらいながら悪戦苦闘しています。アドレス帳の引っ越しも失敗し・・。これまで使っていた携帯電話は、総務課長の緊急連絡用のものでした。新しい携帯を買ったのですが、番号を必要な関係者に連絡したりと、結構面倒ですね。

挨拶回り

金曜日に辞令をもらってから、挨拶回りをしています。まずは議員会館。多くの議員は地元におられますが、何人かの方とはお会いできました。「まあ、座っていけや」「今度の仕事は・・・」「このあと、日本はどうするんだ・・」「官僚の将来は・・」と時間を取ってくださいます。ありがたいことです。新聞が書くのと違って、多くの議員は、日本の将来を真剣に心配しておられます。
議員本人がおられなくても、秘書さんが「今日は先生がいないから、ゆっくりしていってくださいよ」ということで、時間がかかります。さらに、各部屋で出るお茶の「攻撃」に、小生の胃袋は悲鳴を上げ、飲んだ分だけ汗が出ます。
用意してもらった名刺は、ほとんど底をついたのですが、まだ議員会館をすべて回り切れていません。まあ、これが総務課長としての、私の財産です。お会いできていない方とは、改めてお会いしなければなりません。

元部下の結婚式

今日は、職場のと言っても、元の職場(総務省総務課)の職員の結婚式に行ってきました。めでたいことは良いことですね。大変な仕事で苦労をかけているので、家庭を持ってくれると安心します。私の出番は新郎の紹介です。優秀な仕事ぶりと明るい性格などをお話しすればいいので、楽なものです。それを、少し場が和むように味付けするのですが。独身の関係者諸君、早く呼んでね。