被災者が仮設住宅や民間住宅に入られて、どこにどなたがおられるか、一般にはわかりにくくなっています。もちろん、市町村役場は把握しているのですが。個人情報法護法や条例があって、本人の同意なしで外部の方に住所と氏名を教えることができない場合が出ています。被災者を支援したいNPOや町内会が、名簿を入手できない場合もあります。
本人の同意があれば良いので、事前に本人同意を得ておくことで、NPOなどに名簿を提供することが可能です。また、市町村役場の被災者支援業務を、NPOなどに委託することで、名簿を提供することもできます。もちろん、名簿を提供されたNPOや町内会は、その名簿を第3者に提供してはいけません。このような事例を、お知らせしました。
投稿者アーカイブ:岡本全勝
ソフトウェアの働き
玉井哲雄著『ソフトウェア社会のゆくえ』(2012年、岩波書店)が、勉強になりました。専門家向けでない、ソフトウェア、コンピュータやインターネットの社会への影響を解説した本です。よって、私のような文系の熟年社会人に、ぴったりでした。
「コンピュータ、ソフトなければただの箱」と言われるように、コンピュータを動かしているのも、携帯電話を動かしているのも、ソフトです。自動改札機も、銀行のATMが動くのも、新幹線が走るのも、ソフトがあるからです。冷蔵庫や炊飯器にも入っています。1台の自動車には、100個ものコンピュータが載っているとのことです。かつて、家庭に何個の時計があるかというクイズがあって、その多さに驚いたことがあります。しかし、今や1家庭にあるコンピュータの数は、すごいものでしょうね。
そして、携帯電話に書き込まれたプログラムは、1,000万行だそうです!
目に見えるモノではなく、符号ですから、素人にはつかみ所がありません。音楽で言えば楽譜でしょう。演奏され耳で聞けばわかりますが、オタマジャクシの行列では、なんのことやら。
本書は、ソフトウェアの言語としての機能、フリーなソフトがどうして成り立つか、ハッカー、ヒューマンエラー、産業としてのソフトウェア、著作権と特許権など。科学の解説書ではなく、社会への影響や産業としての視点など、多角的に分析してあります。
面白いです。ご一読をお勧めします。理科系でなくても、コンピュータがわからなくても、読みやすく理解できます。
第1回復興推進会議
今日14日夕刻、官邸で、復興推進会議を開きました。閣僚級会合です。これまでは「復興本部」でしたが、これ自体が閣僚級会合でした。今度、復興庁になったので、本部が廃止され、それに代わる閣僚級会合を作りました。閣僚に、復興の進捗状況や課題を認識してもらうこと、そして政府一丸となって課題に取り組むための仕掛けです。
資料として、復興庁の体制、当面の課題、これまでの復旧の成果と現状を、簡潔にまとめて提出しました。ご活用ください。
例えば、「復興庁の体制」には、庁内の班別編成をつけ、「成果と現状」には、これまでに成立した法律一覧をつけてあります(P12)。資料にしたらこれだけなのですが、これを作るには、かなりの労力がかかっています。
五百旗頭校長のコラム・木を見て森を見ず
毎日新聞、2月12日の「時代の風」は、五百旗頭真防衛大学校長の「世界文明フォーラム、震災後の世代間の公正」でした。
・・「木を見て森を見ず」という。前に立ちはだかる木をいかにかわして行くか、それに忙殺されるわれわれである・・木々と格闘し、ようやく森を抜け出たら、とんでもない方角だった。そうならないために、木々との格闘の中でも大きな方向感覚を見失わないことが大切である。
大きな方向感覚を言葉にしたものが国家戦略とも呼ばれる。それを磨くには、日本を離れ外国へ旅するのがよい。日本と異なる行き方をする国を見るにつけ、我が国はどうしてこうなのか、この方向でよいのかを考える機会を得る。外国まで行く暇がないなら、これという人を日本に招いて話を聞き対話するのもよい・・
・・私自身は東日本大震災からの復興について報告を求められた。津波に対しては「逃げる」ほかはなく、まちごと逃げる「高台移転」の機を今迎えていること、「多重防御」による「減災」を同じ地で試みる選択も可能であること、安全なまちづくりだけでなく、生業と産業の復興がキーであり、「特区」制度が用いられること、高齢化、自然エネルギーの活用などをまちづくりに組み入れ先端地域化する創造的復興が望まれること、以上の実現には大きいコストを要するが、国債で賄いつつ増税により償還すること、将来世代へのツケ回しをやめ、今を生きる全国民の「連帯と分かち合い」で支えることを論じた・・
詳しくは、原文をお読みください。こうしてインターネットで読めることは、ありがたいですね。毎日新聞社に感謝します。
五百旗頭校長には、復興構想会議議長を務めていただき、引き続き、復興庁の有識者委員会の委員長を務めていただきます。
ウィキペディアの迅速さ
インターネットの威力の一つに、ウィキペディアがあります。私も、活用させてもらっています。今日、たまたま別のことを調べていて、「復興庁」に至りました。なんと、もう載っていました。さらに、「統括官」の項にも、復興庁の例が出ています。大したものです。ウィキペディアに協力して、記事を書いている人がおられるのですね。しかも、内容はかなり詳しくかつ正確です。
ところで、私の子どもの頃は、各家庭には百科事典がありました。有名なところでは、平凡社の世界大百科事典でしょうか。知識の倉庫であり、ステイタスを備えた「家具」でもありました。情報の少ない村の小学生は、ページをめくり、見知らぬ世界を知ったものです。それは「宝箱」でした。