岡本全勝 のすべての投稿

受付でも覚えられた

年度初めで、各職場で人事異動があります。私のところにも、異動の挨拶にたくさんの人が来てくれます。その一人との会話。
職員:審議官に挨拶に来たんですが、場所がわからなくて。ビルの入り口の受付で聞きました。「岡本審議官にご挨拶に来たのですが、場所を教えてください」と言ったら、「全勝さんですね」と、直ちに答えてくれました。
全:このビルには、ほかに岡本さんはいないのかな。
職:いえ、僕が「岡本審議官」と言っただけで、受付の人は「ぜんしょうさんですね」と答えが返ってきました。かなり慣れていましたよ。
全:しかも、受付は民間委託しているから、警備会社の人だよな。
職:これ、HPに載せましょうよ。
これで良いかな、織田君。

警官ボランティア

日経新聞29日夕刊に、イギリスのボランティアの警察官が紹介されていました。100年以上の伝統があり、1万4千人、正規警察官の1割もいます。それを支えているのは、「自分たちの安全は自分たちで守る」という住民の自衛意識だそうです。
類似の例で、日本の場合は消防団が、ボランティア消防です。これも危険を伴う仕事ですが、住民の力で安全を守るという意識に支えられています。

講演録やインタビュー

座談会「働き方が多様な社会に向けて」 大沢真知子さん、樋口美雄さん、山岸秀雄 さんと。月刊「ESP」2007年3月。再チャレンジ支援特集
「再チャレンジ可能な社会へ」『時評』2007年4月号

講演録「地方分権時代における博物館行政―行財政から見た博物館―」 日本ミュージアム・マネージメント学会会報47号

通貨と政治

最近のドル安を見つつ、買ったまま放ってあった、谷口智彦『通貨燃ゆ-円・元・ドル・ユーロの同時代史』(2005年、日本経済新聞社)を読みました。面白かったです。第二次大戦で、イギリス・ポンドからアメリカ・ドルに国際基軸通貨が交代したこと。それは単に経済財政力によるものでなく、政治によるものだったこと。日本・円をアジア共通通貨にしようとする試みと挫折など。著者の主張のうち、どこまでが通説なのか、門外漢の私にはわかりませんが。
国際政治・国際経済の場で、一国の主張を通すだけの「能力」と「意欲」が必要であり、二つは別物であることが、よくわかります。もっとも、この「能力」と「意欲」は、国内政治でも必要なのですが。状況に流されるのでなく、状況を把握しつつ目標と戦略を立てること。そのためには、長期的な視野と持続する意思も必要です。これらが、日本政治と官僚に、欠けているようです。

チューリップ

今日の東京は、肌寒かったですが、良い天気でした。プランターのチューリップが、咲き始めました。連作障害が出て、葉が縮れてしまいました。心配していたのですが、きれいに咲いています。朝は小さな緑のつぼみだったのが、夕方には大きく赤くなっています。すごい成長ですね。お隣の梅が終わって、桃の花が満開です。
31日締め切りの原稿を完成させ、新学期の授業の準備をして、一安心。近所の善福寺川まで、お花見がてら散歩に行きました。桜は満開、レンギョウやユキヤナギも。きれいなものです。自然というのは、すごいものですね。これだけの花が、一斉に咲くのですから。