今朝16日の朝日新聞1面に、「原発事故からの避難、移住進む 家や土地取得1791件」が載っていました。中村信義記者の署名入りです。2面に、「党拡大、資金集めの呪縛 渡辺前代表8億円問題、軌跡を追う」の記事があり、中村信義記者の署名が入っています。復興と政治資金をテーマに2本の記事、それも1面と2面。他の記者との連名とはいえ、大活躍ですね。
投稿者アーカイブ:岡本全勝
被災地への人材支援、社会を変える動き
藤沢烈さんが、開沼博さんと、ダイヤモンド・オンライン(4月16日号)で、「なぜ大手企業が被災地に優秀な社員を送りこむのか?チームとルールを作る人材が日本の未来を創造する」について、対談しています。
一般社団法人 RCF復興支援チームは、人数も増えて事務所を引っ越したそうです。
丸山真男著『政治の世界他十篇』、3
(丸山真男著『政治の世界他十篇』、3)
今読んでも、古さを感じさせないのは、それは、時事的なものでなく、政治の本質を論じているからでしょう。古今東西、権力を巡る人間の行為は、さほど変わらないということです。ただし、現在の世界に生きている私たちとしては、その高度に抽象化された政治論や、政治権力論の上に、今の現実をどう変えるかという分析と実践が必要です。それが「政治学」特に抽象度の高い学問の、長所であり限界です。
この点については、本書につけられた松本先生の「解説」をお読みください。解説の中に、戦後日本の政治学における丸山先生の業績の位置づけとともに、次のような文章があります。
・・丸山の言う意味での「純粋政治学」を追求した戦後政治学の代表的作品は岡義達『政治』(岩波新書、1971年)であるが、理論的完成度の高い反面、観照的スタンスも著しく、この小著の洗練され(過ぎ?)た知的内容は今日政治学者の間でさえ十分に咀嚼されているとは言えない・・(P480)。
私は、1975年(昭和50年)に、大学3年生になり本郷の法学部に移りました(2年生までは、駒場での教養学部)。あまり深く考えずに、岡義達先生のゼミを選び、運良く入れてもらいました。政治学の授業とともに、このゼミで、1年間先生の指導を受けました。その抽象度の高い難解さを理解するまでの苦労、それ以上にきつかったゼミの苦労については、少し書いたことがあります(2012年12月8日)。しかし、社会をどう見るか、私の社会観の基礎は、この時に培われたことは間違いありません。また、今に続く生涯の友人を得ることもできました。
丸山真男著『政治の世界他十篇』、2
引き続き、気になったところを引用します。
・・「政界」という言葉があります。政界ということと政治的な世界ということは、今日においては非常にギャップがあります。政界というのは特殊の、政治を職業とする人々の非常に多面多種なサークルであります。つまり、右に申したことをいいかえるならば、政治的な気圧というものは、決して「政界」によってだけ決まるものではない。また、「政界」のことだけを見ていては政治の状況認識はできない、ということになわけであります・・
私は日本の新聞の「政治部」というのは「政界部」というふうに直した方がいいのではないかと、新聞社の知人にからかうのですけれども、かれらもその点で、もっともだといって反駁しません。「政治」というものを報道しないで、政治に重要な出来事を報道しないで「政界」の出来事、派閥がどうなったというような、「政界」の中の人的な関係を報道している。政界ということと政治的世界というものはくい違っているわけであります・・p355。
・・さっき「政界というものは非常に特殊な世界である」ということを申しました。政治のリアリズムというものがないと、政治の言葉の魔術にいかにあやつられるかということは、いわゆる政局の安定、という言葉を例にとってもわかると思います。
「政局の安定」ということはしばしばいわれます。けれど政局の安定というのは、特殊な世界である政界の安定以外の何物も意味しないんです。したがって、日本でいわれている政局の安定ということは、政界の安定であって、それは政治的安定とは必ずしも関係しないし、いわんや国民生活の安定とは何も関係しない・・p381。この項続く。
東京メトロのポスター、指揮官
東京の地域ネタで、恐縮です。東京の地下鉄メトロの車内広告に、「総合指令所編」のポスターがあります。別途、動画もあります。事故か故障かが起きた際に、総合指令所がその処理をして、ダイヤを組み替えたり、他の列車に指示を出すシーンと思われます。
ある人曰く、「全勝さんは、こんな時に、燃えるんでしょうね」と。
はい。通常でないとき、危機の時、そして急ぎの時、「私の出番だ」と、条件反射でエンジンがかかります。
しかし、今の私なら、このポスターには、写っていないでしょう。若いとき(補佐や課長の時)は、この写真の真ん中で、受話器を握って、次々と指令を出していたと思います。今なら、彼らの後ろで見守りながら、漏れ落ちを防いだり、次の局面を考えています。
局長や統括官は、そういう役割です。本当は前に出て、指示を出したいのですがね(笑い)。参事官たちに「のびのびと」動いてもらい、彼ら=復興庁全体を正しい方向に導くとともに、漏れ落ちを拾うこと。この仕事って、外から見えないのですが、結構大変なのですよ。前例もなければ、マニュアルにないのですから。でも、そこが腕の見せ所です。前例通りなら、誰でもできますわ。