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スポーツ選手による支援

被災地では、さまざまな支援が行われています。スポーツ選手による、被災地の子どもへの支援を紹介します。「スポーツこころのプロジェクト」です。その中の「笑顔の教室」は、有名選手が小学校に出向いて、運動と対話をする出前授業です。皆それぞれに、苦しいことや挫折をのりこえて、一流選手になった人です。子どもたちの励みになるでしょう。
日本サッカー協会の大仁会長に、教えてもらいました。こんな良いことを、してくださっていたのですね。知りませんでした。反省。
サッカー協会は、災害の起きる前(2007年)から、全国で同様の企画をしておられたのです。「夢の教室」。

企業による復興支援・基金によるNPO助成

以前にも紹介しましたが(2012年10月10日の記事)、三井物産が、社会的貢献(CSR)の1つとして、環境基金を設け、NPOなどの活動に財政支援をしています。
今朝の新聞に、2012年下半期の支援案件が決まったことが、紹介されていました。合計9件、約7千万円を助成してくださいます。このページでも紹介した、郡山市での子育て(屋内遊技場)、大槌町での特産品による地域コミュニティ作りなどです。合わせて、2013年の助成対象を募集しています。
総評では、選ばれたものには「雇用の創出、子供の保護、さらに伝統工芸品や地場産業を活用しながらの地域コミュニティと暮らしの再生といった、地味ではありますが、地域社会に必要な活動に対する助成」が含まれていること、「案件の選定にあたって、当基金が重視した点は今回も、まず、被災地における問題解決型の活動であり、どのような社会的インパクトをもたらすかのイメージが具体的な活動であること、また、被災地の地元組織やコミュニティと連携して実施する活動であること、さらに当然のことですが被災地の特性やニーズに充分配慮し、コミュニティの再生に寄与する活動である、といったことです」と述べられています。
このように、さまざまな角度から、支援が行われています。ありがたいことです。課題は、現地で、これらの支援をどのように活用するかです。

住宅建設の見込み

住宅建設の見込みを、改定しました。「住まいの復興工程表」。
前回3月に公表したのは、昨年12月時点での見込みでした。今回は、3月末時点でとりまとめたものです。これによると、工事終了時期が「調整中」=未定だったものが、時期のめどがつき、大幅に減っています。前回との比較は、記者発表資料の最後のページ(7ページ目)です。

海外に日本を売り込む

観光庁が、海外から観光客を呼び込む事業「ビジット・ジャパン」を行っています。畏友の井出憲文観光庁長官から、「ビデオが良くできているから、宣伝せよ」との命を受けました。
確かに、今の日本を紹介する、良くできた「宣伝」(約6分)です。定番の京都のお寺や舞妓さんもちらっと出てきますが、主題は阿波踊りです。回転寿司も出てきます。これには納得。でも、私のような日本人が見てもダメで、外国の方に見てもらないと。
そのほかにも、いろいろ動画が載っています。(2013年4月27日)
と書きましたが、4月28日現在、霞が関(復興庁のパソコン)では、フィルタリングがかかって、見ることができません。「業務に関係ない遊びのページ」と判断されたのでしょうか。

福島特措法改正法、成立

26日に、参議院本会議で、「福島特別措置法の一部改正法案」が可決されました。概要は、次のようなものです。
長期避難者が帰還まで待つための生活拠点、いわゆる「町外コミュニティ」をつくります。
帰還できる地域では、国が道路の復旧や公共施設の清掃を行っています。居住制限区域はまだ帰還できないのです(事業は可能、宿泊は不可)が、この区域での作業を行うことで、解除準備区域の復旧が進むものがあります。例えば、ガソリンスタンドを再開するとかです。そこで、この区域でも作業を行うことにしました。もちろん、作業員の安全を確保してという、条件付きです。
昨年、福島特別措置法をつくったときには、このようなことまでは想定していなかったのですが、事態が進むと課題が見えてきました。国会が、法案を早く通過させてくださったので、事業を急ぎます。