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進歩しない管理職、我が身を反省

22日のこのページの記事「愉快な職員たち」を読んだ、富山県庁の元部下からのメールです。
・・「決裁文書は、ひもかホッチキスで綴じろ」「30%のできでよいから、早く持ってこい」「こんな文章、誰が読んでもわからへん」「これじゃダメ。アウト」
富山県におられた頃とおんなじことを、日々言っておられるのだなあと、懐かしく思いました・・
私が富山県で勤務したのは、15年以上前のことです。15年経っても、進歩していないということですね(苦笑、反省)。

多様な主体による復興支援

復興の現場は被災地であり、主役は被災地の住民や企業です。それを政府(国、県、市町村)が支援します。そのほかに、多様な主体が、関わってくれます。地域コミュニティ、NPOとボランティア、民間企業です。復興庁では、当初から、NPOや企業と連携して復興を支援するように努めてきました。
今日、若手職員と議論して、頭の整理をしました。それらを、どのように政策体系として整理するかです。
多様な主体による復興支援には、次のようなものがあります。
1 それぞれの主体が、自主的に行ってくれるもの。企業の被災地での投資や、NPOの活躍など。
2 それら主体の活動を、政府が支援するもの。補助金であったり、情報提供です。
3 それら主体間の連携を促進するもの。企業のマッチングや、NPOと地域とのつなぎです。
このような視点で、政府以外による復興支援を整理してみようと考えています。
その手始めとして、2月に公表した「地域の取り組み事例」を、「住民一人ひとりが連携し、相互支援・まちづくり・生業・原災復興などに向けた取り組み」と位置づけ、目次を整理して、HPに再掲しました。ありがとう、A君。

愉快な職員たち

今日の放課後、職員たちの懇親会がありました。あるチームの大きな仕事が片付いたので、打ち上げと称して、有志が企画しました。その仕事に関係ない職員にも声をかけて、大きなパーティになりました。
まず、チラシです。先日、私のところに持ってきた参加者募集のためのチラシは、傑作でした。「写真は参考イメージです」と書いてあるのですが、そこについている写真は、豪華な旅行やイベントの写真を流用しています。「これは、不当景品防止法に引っかかるのではないか」と、注意するほどでした(笑い)。
次に、前売り券です。紙幣をまねて、透かしと見まがうような肖像も入っていました。誰の写真だったかは、不愉快なので書きません(苦笑)。前売り券は、90枚を売ったそうです。当日も同じ値段だということに、疑問もありますが。
さて、今日のパーティです。既に異動したOBまで参加して、大賑わい。景品が当たる余興で盛り上がっている最中に、「岡本統括官2」が登場しました。私の実物大の顔写真を、お面にしてつけています。さらに、帽子までかぶっています(後で聞くと、100円ショップで買ったそうです。道理で、安物でした)。そして、私の物まねをするのです。
「決裁文書は、ひもかホッチキスで綴じろ」「30%のできでよいから、早く持ってこい」「こんな文章、誰が読んでもわからへん」「これじゃダメ。アウト」と・・。おなかを抱えて笑いました。涙を拭いていると、「岡本統括官3」が出てきて・・。
とんでもない職員たちです。官房長職にある統括官を、ダシにするとは!
復興庁は、各省、自治体、民間企業から出向してきた職員の寄せ集め部隊です。本庁で職員数200人、参事官が27人いて、それだけの班があります。フロアも3つに分かれています。お互いが、知らない職員同士です。仕事も、前例のない難しい仕事です。
このようにして、一緒に盛り上がってくれることは、うれしいです。私も20代の頃、職員旅行や打ち上げの宴会で、下手な出し物や芸を披露していたことを思い出しました。局長や課長が、怒りながら笑っていたことも。
さらに、職場の風通しがよくなるでしょう。少々、いえとんでもなく「笑いのネタ」にされても、許しましょう。とは言いつつ、N君、Y君、特技があることはわかったので、「ご褒美」として、明日からはもっと難しい仕事をあげるから・・。

NPOが活用できる予算

平成25年度予算が成立したので、「NPO等が活用可能な政府の財政支援について」を更新しました。関係者の方は、ご活用ください。もっとも、ここに掲げた支援策は、NPOが直接利用できるものばかりではありません。県や市町村を通じて支援するものもあります。また、NPOが活躍する場は被災地の現場であって、国の制度では一定の限界があります。
県や市町村が、このようなページを作って、NPOに便宜を図ってくれるとよいのですが。よい制度があっても、使う人たちに伝わらないと、意味がありません。