砂原庸介・大阪大学准教授が共著で、『政治学の第一歩』(2015年、有斐閣)を出版されました。若手研究者3人による、政治学の教科書です。裏表紙に、「自由な意思をもつ個人が寄り集まってできている社会。そうした個人が協力し合い、互いに望ましい状態をつくりだすためにはどうすればよいのか。安定した秩序を築くためのルール作りとそれを守っていくしくみを、平易な言葉で説明します」とあります。目次は、リンク先を見ていただくとして、
第1章から第3章までが、政治を理解するための枠組み。
第4章から第6章までが、自由民主主義体制。
第7章から第9章までが、権力の集中と分割。
第10章から第12章までが、国際政治です。
新進気鋭の学者による、政治学の入門書です。項目もバランス良く、文章も平易です。しかし、これまでの世界の先達の業績を踏まえつつ、新しい切り口や分析にも挑戦しています。アカウンタビリティーとか。結構、高度な内容も含まれていて、抽象度も高いです。3人が3年間討論を重ねた成果だそうです。日々の政治報道とはひと味違った、政治を考える「道具」にもなります。社会人の方も、一度手にとってご覧ください。