霞が関の定期人事異動が行われ、異動した人とともに、退職した人もいます。そのお祝い会やら、送別会が続いています。
ある後輩の送別会で、彼の仕事ぶりが話題になりました。仕事もでき、部下からの信頼が厚かったのです。仕事はできて当たり前なのですが、部下から慕われる人と、そうでない人がいます。何が良かったのか。本人は気がつかないので、その部下だった出席者に聞きました。いくつも長所が挙げられましたが、要約すると次のようなことでした。
・判断が速い
部下が相談に行くと、その場で方向を決めてくれたことです。「よし、これで行こう」とか「これは、××さんに相談に行こう」とです。必ずしも結論が出るわけではないのですが、次への段取りを示してくれます。すると、部下は次の段階に進むことができます。それがないと、もやもやが貯まります。
・話を聞いてくれる、一緒に考えてくれる
部下が相談に行くと、まずは話を聞いてくれます。多くの上司は部下の話を聞きますが、たぶん彼は、部下の目線まで降りて、相談に乗って、一緒に考えてくれるのでしょう。すると部下は、どんなことでも相談に行くことができます。「こんなことを相談して良いのだろうか」と、悩まなくてもすむのです。
・別の上司の前で助けてくれる
別の上司に案を持っていったときに、その上司は厳しい質問をするときがあります。部下たちは、立ち往生してしまいます。そんなときに、彼は、横から助け船を出してくれるのです。これは部下たちは助かりますよね。