令和6年大晦日

早いもので、今日は12月31日。令和6年も終わりです。
皆さんにとって、今年はどのような年だったでしょうか。うれしいことともに、悲しいこともあったことでしょう。うれしいことは思い出し、悲しいことは忘れて(経験は身につける必要がありますが)今年を閉じて、次に向かいましょう。

日本では、各地で災害が起きました。事件や事故も相次ぎました。孤立・孤独の不安も進んでいます。
そのような出来事ではありませんが、円安が進んだこともあり、日本の経済力は低下し続けています。9月にイギリス旅行をした際に、円の弱さを実感しました。
座して手をこまねいていても、この傾向は変わりません。21世紀に入って既に四半世紀です。日本の復活に向けた、日本人の努力に期待したいです。

今年も、蕎麦打ち名人のおいしいお蕎麦をいただきながら、年を越します。ありがたいことです。
来年が、よい年になりますように。

紹介、今年の地方10大ニュース

大晦日なので、「自治体のツボ」の「地方10大ニュース」を紹介します。
ご覧ください。皆さんは、どれくらい同意しますか。
またこのほかに、どのようなことを思い浮かべますか。私は正直言って、あまり思いつきませんでした。

「ツボ」さんによると、「新しいムーブメントといったが、今年はろくでもないニュースが多く、社会を正しく変える力はあまり働かなかった。残念だ。首長が全てだが、あえて地方公務員に期待したい」とのことです。
過去5年間の10大ニュースも載っています。これは、忘れていますねえ。

記事も2000回だそうです。私のホームページと違い、各回とも労力をかけて各地のニュースを集めています。脱帽です。時々料理の写真が添えられていますが、脂っこいものが多いので、少々心配です。若くて元気だと言うことでしょう。

令和6年の回顧3、生活

今年の回顧の3は、生活です。

今年も、仕事や原稿執筆に追われた1年でした。なかなか余裕ある生活にはなりません。自分で仕事を引き受け、仕事を作っていることが原因です。去年も同じことを書いています。「回遊魚」の性(さが)ですね。仕事があることはありがたい、と思いましょう。
読みたい本を次々と買い込むのですが、読む時間がありません。すぐに寝てしまうからですが。

キョーコさんのお供をして、旅行にも行きました。国内のほか、9月にイギリスに行ってきました。行くと、楽しいだけでなく、いくつも気づくことがあります。

娘の方の孫のうち、女の子は5年生。男の子は2歳を過ぎ、休日に公園に連れて行って遊ばせています。元気な子どもの相手をするのは大変です。これが一番重要な仕事です。
息子にも、女の子が生まれ、孫は3人になりました。こちらはワシントン暮らしなので、写真や動画で見ています。

早寝早起きで、インフルエンザや風邪をひくことはなかったです。去年悩んだ40肩ぎっくり腰は、今年は大丈夫でした。予防のために、朝晩の簡単な体操、昼の散歩などに努めています。健康な体に産んでくれた両親と、健康管理をしてくれるキョーコさんに感謝です。

自民党内の意見の集約

12月8日の日経新聞に「自民党の財政本部「健全」「積極」再編へ 政調内で一本化案」が載っていました。

・・・自民党は財政を巡り「健全派」と「積極派」の2つの本部が存在する党内組織の再編に動く。2025年初めにも政策の立案を担う政務調査会のもとに一本化した組織を置く案が浮上する。経済政策に関する党内の路線対立を象徴してきた2つの本部の統合を見越し、せめぎ合いが始まった。

いまは政調に健全派の「財政健全化推進本部」(古川禎久本部長)と積極派の「財政政策検討本部」(西田昌司本部長)がある。党内には「同じテーマを議論するのに主張の違いによって場が分かれてきたことが異常だった」との声が出ている。
2組織が存在するため経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)を巡る提言も別々に出すような状況が生じていた。

政府が6月の閣議で決定した24年の骨太の方針は国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)について「25年度の黒字化をめざす」と明記した。これを前に西田、古川両本部長が両本部の提言の内容を擦り合わせた。
西田氏は政府が骨太の方針の原案を示した6月の政調全体会議で「財政部分の文言修正は要求しない」と言明した。検討本部の提言の「25年度のPB黒字化には断固反対」という当初の表現は「固執することに断固反対」と抑制的になった・・・

党内にいろんな意見があることは当然のことです。しかし、それを集約するのが政党の役割でしょう。板挟みになって苦労するのが、官僚です。それぞれの本部に呼び出されて、指導を受け、時にはお叱りを受けるのです。

令和6年の回顧2、執筆や講演

今年の回顧、その2は執筆や講演についてです。

まず執筆です。
共著ですが、英語の本が出版されました。『Public Administration in Japan』(2024年、Springer Palgrave Macmillan)の「第19章 Crisis Management」です。これは、うれしかったです。

連載「公共を創る」は、208回まで続きました。月に3回、12か月で36回です。1回あたりが400字詰めで17枚、6800字余り。毎回締め切りに追われる日々でしたが、右筆の助けを借りて、遅れることなく書くことができました。2019年4月から5年半以上、よく続いたものです。今年も、目次を見返すと、いろんなことを書いていますね。去年の年末にも「来年中には完結しますかね」と書いたのですが、今年も同じ台詞を書いておきます。こんどこそ。
時事通信の「コメントライナー」、今年は5回寄稿しました。世間の流行とは少し異なった視点から、社会を見ることを心がけています。こちらは1200字、短い分量に納めるため、文章をそぎ落とすことに苦労しています。
新幹線の車内誌「ウェッジ」に載ったり、朝日新聞「論壇時評」で宇野重規・東大教授に発言を取り上げてもらったこともありました。

講演は、今年もたくさんのお呼びがありました。
国や自治体の職員研修、東日本大震災の教訓などです。JICAの依頼で外国の方に、日本の発展を支えた行政を話す機会もできました。
昨春から、行政学者に官僚経験を話しています。毎月呼ばれ、19回になりました。でも、まだ半分を超えたところです。それらも入れて合計すると、人前で話すことは50回でした。
新聞記者などの取材も、いくつか受けました。官僚のあり方や大災害からの復興についての質問が多いです。

このホームページも、毎日欠かさず記事を載せました。毎日ほぼ2本、年間で合計730本を超え、過去最高のようです。これも、結構な時間を取られます。載せようと思った新聞記事切り抜きは、溜まるばかりです。最近は、肝冷斎がよく引用してくれます。やや無理な引用もあります。
カウンターは、437万まで来ました(もう少しで438万)。年初に413万でしたから、延べ24万人の方が見てくださいました。ありがとうございます。