発言の何をメモするか

日経新聞夕刊コラム「こころの玉手箱」、9月26日は、大久保恒夫・西友社長の「手帳とシャーペンで経営コンサル」でした。

・・・私のコンサルは当時から、分析をせずに資料も作らないというスタイルを貫いている。手元には手帳とシャープペンシルのみ・・・
・・・手帳も1冊だけを愛用している。ノートは会社ごとにページを決める。経営会議などに出席するとできるだけ小さい字で細かくメモする。ペンの芯は「HB」が最適だ。細かく書けばページ数も節約できる。

会議の出席者が話した内容ではなく、自分ならどう考えるかを書き留める。丸印や矢印でまとめ、番号を振って話す順番を決める。発表が終わったら考えを一気に話す。その場で聞きながら資料をつくり、どうするかを話すスタイルだ・・・

なるほど。発言内容を書き留めるのではなく、それに対する自分の考えを書き留めるのですね。
私は新聞記者たちに、「記者会見の発言内容を書き留めるのに精力を使わず、次の質問を考えろ」と助言しています。

本家の再活用4

本家の再活用3」の続きです。明日香村商工会の紹介映像「岡本邸プロジェクト Vol.4事前見学会前編」「Vol.5事前見学会後編」「Vol.6特殊伐採前編」が、公開されていました。
改修工事が始まりました。夏に帰郷したときに、弟から工事予定のあらましを聞いていました。
屋敷内には、大きな木が何本もあります。そのまま倒すと、周囲に被害が出るのです。私も東京の家の近所でその作業を見たことがありますが、これを切るには高度な技術が必要です。

私は父の新宅で育ちましたが、小学生まで昼はほとんどこの本家で育ちました。映像を見ると、あそこに手を付けているなとか、このように作業するのだとわかります。
いささか、感慨深いものがあります。壊す部分もありますが、再活用してもらえる部分もあって、ありがたいです。

学童保育が足りない

9月15日の読売新聞に「学童保育が足りない」が載っていました。学童保育の必要性と不足していることは、このホームページで何度か取り上げました。この記事では、その原因にも踏み込んでいます。

・・・こども家庭庁によると、全国の待機児童は今年5月時点で、1万6825人。2019年に過去最多の1万8261人になった後、コロナ禍での預け控えで減少していたが、行動制限が緩和された昨年から、再び増加に転じている・・・

・・・こども家庭庁は待機児童の解消策として、学校内での学童保育の整備を柱に据える。空き教室を使うことで費用を抑えられるうえ、放課後に児童が移動する必要がなく安全で、保護者からの人気も高いためだ。

だが、新設の学童保育の8割を学校内に設けるという目標に対し、5割にとどまっている。その要因の一つが、「縦割り行政」。学校は文部科学省の所管で、市区町村の教育委員会も独立性が高く、学童保育を推進したい担当部局との連携がうまくいっていない。
このため、空き教室の確保が進んでおらず、こども家庭庁は7月に文科省と協議を開始。8月末には合同で、全国の教育委員会などに対し、学校内での整備の促進を求めた・・・

肝冷斎近況

久しぶりに、肝冷斎の紹介です。

観タマ(野球観戦)は、9月27日現在で、今年の総計153試合だそうです。3月から9月までとすると、7か月で150試合あまり。どれだけ熱心か、どれくらい入場料を払っているか想像してください。本人は、「趣味ではなく、ノルマだ」と称しています。

次に、現地調査です。9月に北海道にも遠征しています。そのときの写真が、ようやく掲載されました。写真機の調子が悪いのかな。さらに、沖縄にも行っているようです。

主たる日誌は、一日も欠かすことなく、古典漢文を紹介しています。いいことも書いているのですが、難しすぎて。10月のカレンダーも載るはずです。

フリーランスの語源

9月13日の朝日新聞文化欄「牟田都子の落ち穂拾い」「肩書ひとつに宿る自分」に、フリーランスの語源が載っていました。
「中世ヨーロッパで、主君を持たず自由契約によって諸侯に雇われた騎士」で、ランス(lance)は騎士の持つ槍です。
なるほど。

日本では、「包丁一本 さらしに巻いて 旅に出るのも 板場の修行~」ですかね。この歌は、藤島桓夫さんの「月の法善寺横町」ですが、若い人は知らないでしょうか。