徳島県町村会で講演

今日10月5日は、徳島県町村会で講演をました。町村幹部の研修です。管理職の抱える困難を取り上げて、お話ししました。
50人近くの方が、熱心に聞いてくださいました。質疑応答が終わった後も、何人かの方が話しに来てくださいました。

徳島は、公務員になって4か月目に赴任した、実質的に初めての職場です。財政課の末席で、仕事の仕方、県庁の仕組み、社会人としての作法などを教えてもらいました。今から思うと、恥ずかしいくらい世間知らずでした。

その後何度か訪れたことはありますが、しばらくぶりなので、少し町を見てきました。
私の下宿は取り壊されて、分からなくなっていました。市内中心部も、地理的には覚えていましたが、すっかり風景が変わっています。商店街が寂れています。デパートもなくなったとのこと。45年前ですから、当然ですよね。

進む中央省庁の男性育休

10月2日の朝日新聞夕刊に「公取委だけクリア 公務員男性育休「25年に85%」、中央省庁は」が載っていました。

・・・2025年までに公務員の男性育児休業取得率を85%に――。「異次元の少子化対策」を掲げる岸田文雄政権が打ち出した目標だが、その数字をすでにクリアしている中央省庁が一つだけある。「競争の番人」こと公正取引委員会だ。
内閣人事局が昨年12月に公表した統計によると、21年度の公取委の男性育休取得率は87・5%。計25の中央省庁の平均34・0%を大きく上回る高い数字だ。
「(育休を)取って当然という空気があることは大前提」。公取委企業取引課の岩宮啓太総括補佐(35)はこう語る。21年2月に次男が誕生。翌月から約1カ月半にわたって育休を取得した・・・

省庁別の男性職員育児休業取得率も、表になって載っています。
関係者から「宣伝せよ」との指示が来たので、紹介します。

新型コロナ対策、国と地方の連携経験の記録

大村慎一・前総務省新型コロナ対策等地方連携総括官兼地域力創造審議官の執筆による「新型コロナウイルス感染症対策に関する地方連携推進の取組」が、月刊『地方自治』10月号に載りました。
大村君は肩書きにあるように、新型コロナウイルス感染対策で、初期に国と地方の連携がうまくいかず混乱した際に、自治体との連携を強化して混乱を乗り切った責任者です。その功績は大きいです。私はコメントライナー8月10日号「マイナカード問題と組織管理」でそれを述べました。

当初、国からは次々と連絡が発せられたのですが、受ける側の自治体は混乱しました。他方で、現場での課題が政府本部に伝わらず、その面でも混乱しました。
患者の隔離と受け入れ、治療などは、厚生労働省と医師会の世界ですが、住民や患者との関係で第一線に立つのは自治体です。その点では、東日本大震災での被災者支援と同じ構図になります。
現場での課題を吸い上げ、整理し、政府本部・関係部局で対応策を検討し、自治体に打ち返します。また、政府が決めたこと、今後の見通しを、現場に伝える必要があります。通達や通知を送りつけるだけでは、仕事は進みません。現場の状況を想像しつつ、指示を出す必要があります。

新型コロナ対策での政府の危機管理については、本部とその事務局がどのように運用されたか、いくつも記録と検証をする視点があります「新型コロナ対策の検証、行政の課題」。携わった官僚が書いてくれることを期待しているのですが。まず、大きな問題だった自治体との連携を、大村君が書いてくれました。
47ページの力作です。参考になります。関心ある方は、ご一読ください。

課題の設定とそれに責任を持つ人

9月13日の日経新聞、中山淳史コメンテーターの「「流転」に挑む人・組織・東芝 キャリアの往来を奔流に」に興味深い話が載っていました。
スポーツの世界で、選手の力を強くするだけでなく、育成の戦略を作ること、そしてそれに責任を持つ人を置くことで、強くなっているのですね。行政の世界でも参考になります。

・・・陸上、ラグビー、バスケットボール、フェンシングと、このところ戦績がめざましい日本のアスリート界。時間をかけた選手育成と戦略の実践が実を結び、結果につながっているのは間違いない。
一方で、世界トップレベルを見据え、競技以外のところでも改革を進めてきたのは事実だ。多くの競技団体がガバナンスコード(組織統治規定)を導入したのをご存じだろうか。企業の統治改革を参考に理事や役員の任期、女性の登用などを定めている。
ハイパフォーマンスディレクター(HPD)も目玉の一つだろう。日本オリンピック委員会(JOC)が2024年のパリ五輪を前に、正式種目の39競技に置いた公募による新ポストだ。選手を指導するというより「パリの次の次」も視野に監督やコーチの長期育成、継承プランなどを考える・・・

・・・名門といわれる欧米のサッカークラブや野球チームには必ずある役職だという。結果を出すのは選手や監督だが、それらを後押しする仕事にもキャリアアップの競争原理が働き、様々な専門を持つ人材が縦横無尽に流動する・・・

難しい体操

筋肉が固まるので、知人に教えられ、毎朝、起きたときに簡単な屈伸運動をし、職場では、NHKテレビ体操をしています。早朝に放送しているようですが、私は見逃し配信で、パソコンで見ています。
テレビ体操は、1週間、毎朝日替わりのようです。簡単な体操と、ラジオ体操の組み合わせです。前半の簡単な体操は難しくないのですが、中には、ついて行けない動作があります。

最近だと、金曜朝です。右腕を上下に、二拍子で動かします。同時に左腕を、上横下に、三拍子で動かすのです。試しにやってみてください。画面で指導者の動きを見ながらやるのですが、ゆっくりとはできますが、早くなるとこんがらがります。

そういえば、フルートを熱心に吹いていた頃、3拍子の曲を吹くと、どうしても4拍子になり、メンバーにあきれられた経験もあります。