学校を変える

8月22日の日経新聞「教育岩盤・突破口を開く」、工藤勇一・横浜創英中学・高校長の「学校改革で社会変わる」から。詳しくは原文をお読みください。

――近代学校制度の基礎となる学制の発布から150年がたちました。学校はどう変わりましたか。
「戦前や戦後しばらくの間、学校は時代の最先端を行っていた。学校で身につけた知識や技術はすぐに新しいものを生み出すのに役立った。今は時代の変化のスピードについていけず、学校は高校や大学などへ進学させるための組織になってしまった」
「学校は子どもを育てる場、見方を変えれば人材育成を実践的に研究する場だ。教員は人材育成の最も優れた専門家であるべきだが、最近では経営や人材育成のノウハウを民間企業に学ぶありさまだ。いつの間にか学校はすっかり遅れた場所となってしまった」

――具体的な問題点は何ですか。
「人口や経済が拡大していた時期は、教育では従順さや忍耐強さなどが重視された。少子高齢化が進み、経済も縮小する時代となり、新しい価値を生み出せる人材が必要になったのに、自分の頭で考えさせる教育に転換できていない」
「日本の教育は『与え続ける教育』だ。子どもは生まれた瞬間から主体性を持っているのに、理想像に近づけようとして教員が手をかけすぎる。この結果、社会に出ても自分で状況を変えようとする当事者意識を失い、不満ばかりを口にするようになる」
「多様化する世界を生き抜く人材も育てられていない。対立関係を受け入れ、感情を制御しながら解決策を探る力が必要だが、『みんな仲良く』などと心の教育で片付けようとする」

秋の朝顔真っ盛り

玄関脇のプランターのアサガオ。毎日、たくさんの花を咲かせています。今、真っ盛りです。蔓は、ジャングル状態に伸びました。
今年は例年より早めに種をまいたのですが、やはり今の時期です。
海外旅行中は、近所に住む孫娘が水をやってくれました。

お向かいの庭からは、秋の虫の声が聞こえます。

外国人が好きなコンビニエンスストア

9月8日の日経新聞に、中村直文・編集委員の「訪日客は何しにコンビニへ? 「うまい」日本を再発見」が載っていました。

・・・日本のどこへ行っても外国人であふれかえっている。東京や大阪、京都などはもちろん、地方都市でもインバウンド(訪日外国人)が目立つ。彼らが決まって利用するのがコンビニエンスストアだ。目を輝かせながら品定めする外国人を見ると、なぜか誇らしげな気持ちになる・・・

詳しくは、本文を読んでいただくとして。
コンビニで売れているのは、菓子類(駄菓子は日本独特と聞いたことがあります)、サンドイッチ(日本のような柔らかいパンのは、海外にはあまりないのだそうです)。

外国人が驚いたものに、次の3つが上げられています。
・温水洗浄便座や排便音を隠す機能を備えたトイレ
・真ん中で割ると手を汚さずにジャムなどが塗れる容器
・エレベーターで行き先階を間違えたとき「ダブルクリック」で取り消せるボタン

2023年スペイン旅行4

2023年スペイン旅行3」の続きです。
スペインと日本の違いです。観光客では深いところはわかりませんが、2つ報告します。
一つは、生活習慣です。昼ご飯は14時くらいから。昼寝があり、夕食は20時からとか。演劇は22時から始まったり。旅行中も案内人が「この時間に食堂が開くのは、観光客向け」と繰り返していました。それでも、朝は日本で言う「普通の時間」に働きに出るのです。夏に1か月休暇を取ります。
昼は暑い、そして人生を楽しむからだそうです。私は最近17時過ぎから夕食を始めて、20時過ぎには寝てしまうので、考えられない時間です。

もう一つは、自然です。車窓には、赤茶けた土地が広がり、そこにオリーブの木とブドウの木が植わっています。下草が生えていません。日本の山のように、緑ではないのです。雨が少ないことの結果なのでしょう。

お土産は、まずはいつものように、絵はがきをたくさん買ってきました。お礼状に使うためです。1枚で1ユーロ。「そうか、120円の時代をもあったよな。今は160円か」
日本政府の「貧窮化政策」の結果で、1ユーロ160円です。日本が貧乏になったことを実感する旅でもありました。知人がニューヨークに出張して「昼にラーメン1杯が5千円だった」と聞くと、スペインはまだ安かったです。

ついでに。行きも帰りも、ドイツ(ミュンヘン、フランクフルト)ー羽田間の飛行機は、日本人が少なかったです。観光地でも、日本人をあまり見かけませんでした。現地の案内人は「中国人の観光客は戻ってきている」と話していましたが、私の行った観光地では1団体ずつくらいしか見かけませんでした。日本人観光客は、圧倒的に女性でした。

小さなリュックサックを、カタルーニャ音楽堂下の土産物店で買ってきました。「This is the safe bag 100% Barcelona」と書いてあります。説明を読むと意匠も作成もバルセロナですが、バルセロナらしいのは、「泥棒対策で2方向で使える」と書いてあります。ファスナーで開け閉めするのですが、その面を外向けにしたり、うち向け(ファスナー面が背中にくっつく)にしたりできるのです。うち向けにすると、後ろから来た泥棒は簡単には盗ることができません。ナイフで切り裂けないように、強い布でできています。
インターネットで調べると、U1 miniの色違いで、いろんな色が合わさっています。おしゃれで、小さくたたむと太く短いペットボトルくらいの筒状になります。散歩の時に、携帯電話や財布を入れる鞄を探していたので、ちょうど良いと思って買いました。日本で売っていたら買わない色使いですが、記念にと。90ユーロです。1ユーロが120円だったら、3600円安かったのに・・・。

学童保育の必要性

このホームページでも、時々指摘しています。学童保育の必要性です。
保護者が働いている子供、特に低学年の児童にとっては、学校が終わった後、親が帰ってくるまでの居場所が必要です。保育園と同じです。新型コロナウイルス感染症拡大初期に、全国の学校を一斉休校したことがありました。学校とともに学童保育がないと、親は働きに行くことができません。

9月5日の朝日新聞に「「#学童落ちた」放課後どうすれば 待機児童1.6万人、受け皿整備追いつかず」が載っていました。
・・・「#学童落ちた」。この春、SNSにそんな投稿が相次ぎました。小学生の子どもを放課後児童クラブ(学童保育)に預けられなかった人の嘆きの声です。共働きの広がりで学童の利用希望者が増えているのに対し、受け皿の整備が追いついていない実態があります。
宮城県内の男性(40)に3月下旬、役所から茶色い封筒が届いた。入っていたのは、小学4年になる長男の学童保育の「落選通知書」だった。
「まさか落ちるとは」
それまで3年間通った学童に、翌月から行くことができなくなった。
男性は短大の教員で、帰宅は午後7時ごろ。妻もフルタイムの保育士で、6時ごろに帰宅して次男と三男を保育園に迎えに行く。男性の母親も同居しているが、平日はパートで働いていて帰宅は6時半ごろが多い。
「なんとか長男の居場所を確保しないと」
塾に週1回通っているほか、男性の母親に2週間に1回、ママ友に月1回見てもらえることになったが、週3~4日は自宅で一人で過ごすことになった。
長男が心配でGPS付きのスマートフォンを持たせたところ、男性の仕事中に「一人で不安」「寂しい」といった電話がくるようになった・・・

8月25日の朝日新聞オピニオン欄には、海津敦子さんの「障害児「中1の壁」 親の就労、社会で支えて」が載っていました。
・・・障害のある子を持つ働く親にとって、放課後、安全に過ごせる場所をどう確保するかは切実な問題です。
「放課後児童クラブ」に在籍する児童の多くは小学3年生までですが、特別な支援や配慮が必要な場合は6年生まで利用することができ、多くの障害児が対象になっています。親にとってこれは、子育てと仕事を両立させるための「命綱」です。
しかし、中学生になると、障害児の居場所はなくなります。「中1の壁」と言われている問題です・・・