4月1日から、こども家庭庁が発足しました。4月6日の朝日新聞に「幸せに育っていける社会へ」という特集が載っていました。関係する指標が、10年前、5年前、直近と比較して載っています。
・・・日本の子どもの心の幸福度は、先進国で何位か。
答えは、下から2番目だ。
ユニセフ(国連児童基金)の研究所が2020年にまとめた報告書で、日本の子どもの「精神的幸福度」は、先進38カ国で37位とされた。各国の子どもの生活の満足度や自殺率を比較した結果だった。
大人にとっては目を背けたくなるデータかも知れない。子どもと若者が年々、厳しい状況に追いやられていることは、国内データも物語る。
「3・5倍」
10年前と比べて、児童相談所が対応した虐待の相談件数は、これだけ増えた。5・9万件(11年度)から20・7万件(21年度)に達している。過去最多だ。
「1・5倍」
これも10年前と比べたもので、自殺で命を落とした小学生、中学生、高校生の人数の増加率だ。12年に336人だったが、22年は514人に増えた。少子化と言っているそばで、過去最多になった。
「3・9倍」
これは、いじめのうち生命、心身、財産に重大な被害が生じた疑いのある重大事態の件数がどれだけ増えたかを示す数字だ。データを取り始めた13年度の179件と、21年度の705件を比べた。
個々の体験に耳を傾けると、困難に直面した子どもたちの中には「たすけて」が大人に届かず、こぼれ落ちる現実も見える・・・