鎌田浩毅著『武器としての教養』

鎌田浩毅先生が『武器としての教養』(2022年、MdN新書)を出版されました。
私たちだけでなく科学が予想できない、大災害や感染症の世界的流行が起きています。本の紹介には、次のように書かれています。
「これからを生きる私たちは「人生はコントロールできない」こと、そして今までの「正解」など通用しないという考え方から始めなければなりません。「超想定外」の時代を生き抜く羅針盤」

「超想定外の時代を生きるための教養」と言えばよいでしょうか。鎌田先生の経験、読書から得た知識が満載です。地下のマグマが縦糸で、人間の内にある熱い想い(マグマ)が横糸になって、議論が展開されます。

ところで、第8章(270ページ)に、松田道雄編『私のアンソロジー2青春』(筑摩書房)が引用されています。私も高校時代に松田先生を好きになり、このアンソロジーを買いました。アンソロジー(選集)という言葉も、そのときに知りました。田舎の高校生には少々難しかったです。その後の引っ越しで、行方不明になりました。
「へ~、鎌田先生は覚えていて、引用されるのだ」と、感心しました。