連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第62回「日本は大転換期―進む少子化と家族の人数の減少」が、発行されました。
成熟社会での生き方を模索している日本。私生活の問題のうち、今回は少子化と家族の人数の減少を取り上げました。
少子化は、政府の課題にもなっています。本稿では、子どもの総数が減ることではなく、家族の構成が変わったことによる暮らしと社会の変化を取り上げています。
少子化の原因は、結婚しない人の増加です。そして、将来への不安や、仕事と育児の両立への不安、経済状況などがあります。
これら家族の人数減少によって、家族の助け合い機能が低下します。家族は個人にとって、第一の助け合いであり「保険」です。
上野千鶴子著「おひとりさまの老後」は、独身高齢女性が楽しく暮らす方法を書いたものです。この本はよく読むと、一人の老後を楽しく過ごすためには、それなりの条件が必要だと説いています。孤独を避けるために友人が必要で、そのためには付き合いを続けておく労力が必要だと言っておられます。