スマホを切る

5月12日の日経新聞夕刊Bizワザは、「スマホ断食で安らぐ休日 触れない時間設け集中」でした。
・・・スマートフォンの普及で休日も仕事から離れられない人は多いだろう。だが、四六時中スマホを使っていては仕事の「オン」「オフ」を切り替えられない。休日に連絡する条件を決めたり、特殊な箱に入れて強制的にスマホを使えなくしたりするなど、短時間スマホを手放すだけで気分は切り替えられる。休日のスマホ依存から脱却する方法を専門家に聞いた・・・

・・・休日の連絡や仕事はケース・バイ・ケースで判断すべきだ。まずは休日でも連絡を取らざるを得ない状況を上司などと決めておこう。
外資コンサルティング会社勤務の男性は金曜日の夜までに終了済みの仕事と、休み明けの仕事の予定を上司と共有している。「休日にする必要のない仕事がはっきりする。休みと仕事を切り替えられる」という。
やむなく休日にスマホで仕事をする場合も短時間で終わらせたい。例えば休日のメールでも急ぎの対応が不要なケースもあるはず。メールアプリの差出人をフォルダごとに分類する機能を使えば、返事の必要の有無に応じて対応できる。チェックするメールの数を減らせば、その分気分も軽くなる。

スマホでネット検索する際は、時間を区切ってほしい。スマホ依存に関連した著書を持つ伊藤崇氏は「インターネットは情報があふれている。際限なく情報を探してしまう」と指摘する。
森下氏は「短時間でもスマホを使わない時間をつくるのが有効だ」と話す。例えばスマホのアラーム機能を使っている人はアナログの時計に変えてみる。日中であれば、散歩や外食に行くときはスマホを持ち歩かないなど、自分でルールを決めてみよう・・・

佐藤博樹・中央大学ビジネススクール教授は、次のように話しておられます。
・・・仕事をする場所と時間の自由度が高まりました。生活と仕事の境界があいまいになったとも言えます。だからこそ両者を切り分ける能力が大事です。日本は仕事中心の生活に抵抗感が少ない人が多い。プライベートを重視するという思考がないまま、極論すれば24時間仕事ができる体制になっているのは問題です・・・