連載「公共を創る」第32回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第32回「社会的共通資本 憲法と文化資本」が、発行されました。
日本に特有な関係資本や文化資本を表現するために、司馬遼太郎さんの言葉「この国のかたち」を借りました。

「この国のかたち」を理解するために、政府、世間・個人の3つの分野ごとに、骨格(法や制度)、実態(運用)、基礎(意識と生活)を、表にして整理しました。
この国のかたちをつくっているのは、国民の意識であり慣習です。そこには、変わるものと変わらないものがあります。
明治以来の、この国のかたちの根本にあったのは、日本は遅れた貧しい国であるという認識であり、豊かな欧米に追いつこうという意識でした。
この認識と意識が、日本の発展を支えました。しかし、豊かさを達成した現在では、それが時代遅れになっています。