AIができることとできないこと

7月28日の朝日新聞「シンギュラリティーにっぽん、未来からの挑戦」、国立情報学研究所教授・新井紀子さんの発言から。

・・・「AIといってもしょせんはソフトウェア。しかも、コンピューターの原理を考案した英国の数学者、アラン・チューリングが20世紀初頭に論文で記した『計算可能な関数』の一部が実現できているだけ。『意味が何なのか』は数学では未解明な領域なので、量子コンピューターができたとしても、総体としての人間をAIが超えることはないでしょう」・・・

・・・「AIに限定せず、キャッシュレスやブロックチェーンなどデジタル革命が徹底されると、営業や会計などホワイトカラーの代名詞だった仕事の多くが、機械に代替される可能性が高まります。銀行や証券会社や商社も別の業態へと変わっていくでしょう」
「一方、意味を理解できないAIは、柔軟な個別対応はできません。お年寄りの見守りをAIに任せることはあっても、介護施設で働く人は臨機応変な対応が必要なので、AIによる代替は難しい」・・・