歩きスマホを禁止する

テレビとスマホ、低俗?の程度」の続きです。

テレビからスマホに道具が進化しただけで、人の時間つぶしとしては、変わらないのでしょう。内容が低俗かどうかは、問わないことにします。
しかし、問題は2つあります。
1 それを自宅や劇場のような場所で楽しんでいるなら、周囲への迷惑はかけません。歩きながら没頭すると、危険が生まれます。
2 提供される内容が、過激になることで、より低俗になる恐れがあります。そして、持ち運びが可能で、様々な内容を見ることができるという点で、中毒性は強いでしょう。
持ち運びができる、一人で楽しむことができるというスマホの便利さが、危険を生んでいるのです。

先日、ある商業ビルで、「この建物の中は歩きスマホは禁止です」という張り紙を見ました。
そうですね。歩きたばこが、建物の中や道路で禁止されました。その際に、張り紙をして禁止し、その後法令で制限されました。
これに習えば、歩きスマホも、歩きたばこと同じように禁止することになるのでしょう。期待します。

会議のムダ

4月28日の朝日新聞オピニオン欄「カイシャの会議」が面白いです。

本文を読んでいただくとして、いくつか現場の声を紹介します。
・・・同じ議事で3回会議があります。親会社の幹部職のみで1回。組合の役員を入れて1回。関連会社を入れて1回。さらに各部署でその内容の報告会議のようなものも、存在します。1回で済ませろよとの印象を受けます。会議が仕事だと思っている人間が多過ぎです。どこかで聞いたようなセリフですが、会議室で問題が起こっているのではありません。現場を見てみろよ!・・・

・・・部局構成員全員で集まる会議が毎月あります。会議中、私語や内職・居眠りもよく見られ、長時間多人数を束縛してまで集まる意義を感じられず、座っているのが苦痛です。見直す動きが出てきて欲しいです・・・

末松千尋・京都大経営管理大学院教授の発言から。
・・・会議とは、明瞭かつダントツに、その企業の体質が見える場所です。10年ほど前、業務に関わるコミュニケーション全般の効率について調査しているときにそれに気付き、数値化して検証しました。
対象にしたのは、意思決定や業務執行の管理をする会議。実際に国内19企業の会議を調査し、会議の設計の明確さや、設計通り進められる体制かなどを検証しました。具体的には、目的は明確か、どこまで決めるかを設定しているか、進行役が決まっているか、終了時間が守られたか、決定事項がその後きちんと執行されるかなど、67項目について採点し2014年に発表しました。その結果は見事に業績と比例しました・・・

・・・欧米の伝統的な大企業では、リーダーシップを軸にした運営が主流です。社内のトップから現場まで、各階層に明確な責任と権限を与えたリーダーを配置。各リーダーは部下から情報と提言を広く集め、最後は個人の責任で取捨選択する。合意形成に基づかない意思決定は迅速で、リーダーが有能なら機能的です。
一方で近年、米シリコンバレーのIT企業に象徴される新興企業に、合意形成を軸とした運営形態が出てきました。彼らの勢いを見れば、リーダーシップ型より発展性が高い形態と考えられます。ただし、合意を重んじる運営は一歩間違えれば何も決まらず、迷走します。成功している彼らの会議を見ると、議事進行のスキルは卓越しています。
一方で実際、日本では合意形成が尊重されてきましたが、そのためのルールも社員の自覚も足りず、停滞する企業が多いように思います・・・

会議が目的になっていますね。対策は、拙著『明るい公務員講座 仕事の達人編』P44をお読みください。今日この会議で何を決めるのか、何を伝えるのか、目的を最初に明確にしておくことです。それが明確でない場合は、主催者か責任者が、会議をやめることです。

歴史教育と歴史学3

歴史教育と歴史学2」の続きです。

歴史を学ぶということには、これまでの先達たちの行動を(立派なことも失敗も)学ぶことができます。そして、ものの見方を学ぶことができます。これは、歴史を学ぶことの大きな意義です。
ところが、高校までの歴史教育と大学入試試験は、これを教えたり問うていないと思うのです。それが、この項を書いた理由です。

その点に関して、『現代歴史学の名著』(1989年、中公新書)『新・現代歴史学の名著』(2010年、中公新書)を思い出しました。
当初は「現代歴史学」という文言に、「矛盾しているのではないか?」と、疑問を持ちました。
しかし読んでみると、歴史という一つの事実が、新しいものの見方によって、違って見えることがわかります。それらの見方は、出来事の羅列や政治史ではないのです。

世論調査、復興の評価

5月3日の朝日新聞、世論調査結果から。安倍内閣や憲法改正について問う中に、復興への評価を問う質問がありました。

「次にあげる安倍内閣の政策の中で、あなたが評価する政策にいくつでもマルをつけてください」については、
景気・雇用28%の次が、震災復興27%です。以下、教育・子育て23%、外交・安全保障23%、社会保障・福祉21%です。

「では、次にあげる安倍内閣の政策の中で、あなたが評価しない政策にいくつでもマルをつけてください」については、
高い方から、消費税増税52%、景気・雇用39%、社会保障・福祉37%、原子力発電・エネルギー37%、財政再建30%、憲法30%、教育・子育て29%、外交・安全保障29%と続きます。
震災復興は22%で、TPP(環太平洋経済連携協定)12%に次いで、低いです。

ありがとうございます。かなり高い評価をいただきました。

5月、仕事の再開

10連休が終わり、今日から仕事という人も、多かったのではないでしょうか。
「令和最初の仕事」といった会話が、交わされているでしょうね。

今朝の出勤の東北新幹線からは、快晴の五月の空、みずみずしい新緑が見えました。遠くの山々には、雪が残っています。気持ちの良い季節ですね。
水が張られた田と、田植えが進んでいる田が広がり、きれいです。千年、2千年と続いてきた、日本の景色です。

職場のパソコンには、たくさん受信メールが溜まっていました。多くの職場でも、出勤してまずは、溜まったメールの処理をした人がたくさんいたでしょう。
夜の「異業種交流」や「職場の同僚との意見交換」も再開ですかね。