「会社の飲み会」の続きです。9月30日の朝日新聞オピニオン欄から。
・・・上司と部下では飲み会で話したい話題に違いがある――。クラフトビール製造の「ヤッホーブルーイング」(長野)が今年、社会人800人に実施した「飲み会実態調査」で興味深い結果が出ました。
上司が話したい話題は「趣味」(38・6%)がトップなのに対し、部下が最も聞きたいのは「会社の展望・将来」(49・6%)でした。部下から見ると、上司は自分より1・7倍多く話していると感じているという結果も・・・
三菱総合研究所プラチナ社会センター・松田智生主席研究員の発言から。
・・・僕の本業は地域活性化や地域創生です。企業や自治体、大学や地域の人たちと関わる中で、職場によって飲み会の雰囲気が違うことをこれまで実感してきました。
ダメな飲み会は上司が主に発言し、皆がヨイショ。「あいつは」「あの部署は」と主語は他人で、述語は過去形の会話ばかりです。他人へのダメ出しや愚痴、過去の自慢話が多く、不毛な気分になります。
良い飲み会での会話は、主語は自分で、述語は未来形か現在形。発言者は偏らず、出席率も高いのが特徴です。仕事の意味や理想について、青臭い議論もされたりします。
良い飲み会が開かれる職場は、仕事への姿勢も未来志向で会議も有意義ですが、悪い飲み会になる職場は、その反対でした・・・
この点も、反省します。いつも、私一人でしゃべっています。
「今夜一杯どう?」という誘い方は、なくなりつつあります(9月30日の記事で、タラコさんと書きましたが、穴子さんの間違いです。読者から指摘を受けて訂正しました。指摘ありがとうございました)。
県庁に勤務した際、このように誘うと「車通勤なので、事前に予約してください」と言われました。ある女性職員は「夫とどちらが先に帰って、子どもの面倒を見るかを決めているので、予約制です」とも。
企業の方に、「どのようにしているの?」と聞いたら、「毎月、課の人たちと飲む日を決めてあります。課員は、それにあわせて予定を組みます。当然、出席できる人だけです」という職場もありました。
「職員に義務づけずに、可能な人、好きな人だけ参加すれば良い」という説もありますが、これも問題を生む可能性があります。参加したくても、家庭の事情で参加できない人がいます。参加する顔ぶれが固定すると、親密度に差が出ます。飲み会で仕事の話で盛り上がり、翌日職場でその話が出ると、参加できない人は疎外感を持つでしょうね。