2月20日の朝日新聞「カイシャの進化」は「日立製作所、決断下すラストマンたれ」でした。
日立は、将来の幹部を、海外を含め経験を積ませています。このホームページでも何度か取り上げた、川村元会長の方針です。
・・・日立にとって鉄道事業は、国内のJRや大手私鉄に寄り添って仕事をこなせば収益を確保できる時代が続いた。海外はほとんど視野になかった。
だが、2008年のリーマン・ショックが日立を変えた。09年3月期に7873億円という史上最悪の純損失を計上。元副社長で子会社の日立マクセル会長に転じていた川村隆さん(77)が会長兼社長に就き、市場が縮む国内より海外を重視する経営にかじを切った。
国内で東芝や三菱重工業をライバル視してきた社員にも海外に目を向ける発想の転換を求め、「『ザ・ラストマン』であれ」というメッセージを投げかけた。
後ろには誰もいない。環境変化に機敏に対応して責任をもって決断できる人材。それを重視する考え方だった。前例踏襲の仕事のしかたを改め、自分で将来像を描いて課題をやり抜く覚悟を冨田さんら幹部に求めた。社長になる条件、という意味も込めていた・・
・・・川村さん自身、東大工学部を卒業、主力の原子力畑で日立工場長や副社長を歴任したエリートだ。ただ、「仕事をさばくことに懸命で、何をすべきかを考え抜かなかった。後部座席から(社長が座る)運転席を眺める副社長だった。『ラストマン』でなかった責任を痛感している」。そしてこうも言う。「日立全体がサボり続けていた」
かつての日立に、子会社に転じた幹部を本社に戻す選択肢はなかった。だが、川村さんの後任はハードディスク駆動装置(HDD)子会社を再建した中西宏明・現会長(70)。その後任の現社長も欧州子会社で経験を積み、国内子会社の社長も務めた東原敏昭さん(62)。トップとして決断を重ねた実績が買われた。
「ラストマン」を育てるべきだ――。中西社長時代の12年、川村さんの考えを受け継ぎ、社長や役員候補の育成をはじめた。
専務、常務クラスの事業ごとの部門長が部下から幹部候補を選んで、今後の育成や配置を東原社長と協議する。グローバル・リーダーシップ・ディベロップメント(GLD)という制度だ。約600人の候補枠は、40代の中堅社員を中心に毎年更新される。同世代の1~2%という狭き門・・・
全文をお読みください。
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ミャンマーの民主化
2月17日の朝日新聞オピニオン欄はテインセイン・ミャンマー前大統領のインタビュー「軍政に幕を引く」でした。詳しくは原文を読んでいただくとして。
軍事政権を平和裏に民政に移管しました。2003年に、軍事政権が民主化への行程表を発表し、憲法策定のための国民会議の再開、憲法の基本方針の審議、憲法草案の起草、国民投票、総選挙実施、国会召集、大統領選出の道筋を示しました。民主化には紆余曲折があり、2016年に、アウンサンスーチー氏率いる野党に政権を渡しました。
インタビューでは、民主化の前提として経済発展を進めたことが述べられています。
・・・ただ、すぐに民主主義体制になる、というわけにはいきません。経済面で課題がありました。車道もない、橋もない、教育施設もない。インフラが貧弱ななかでは、民主化はすぐには達成できません。まず経済を発展させ、インフラを整え、教育を立て直すことが必要だったのです。
「経済の基礎がなければ民主化が進まないと考えていた、と?」
・・・そうです。だから、まずはインフラを整え、経済を発展させる必要があると思っていました。
経済を立て直し、教育も推進するため、2003年にロードマップ(行程表)7点を策定しました。それをステップ・バイ・ステップで進行させていったのです・・・
・・・繰り返しになりますが、民主化の移行のためには基本的に必要な『土台』があります。経済発展です。経済がしっかりしないまま民主化に突き進み、失敗した例は海外にたくさんあるではないですか。橋や道路、大学を整えるのには時間が必要だったのです・・・
国づくりを進める際の、苦労がでています。指摘されているように、民主化だけを進めても、国民の不満が出て政情が不安定になった例は、最近のイスラム圏にも見られます。経済、インフラ、教育などを整える必要があります。いろいろな問題があることを認めつつも、暴動や流血なしに民主化した例、軍政幹部が指導して民主化した例として、高く評価されるべきだと思います。
街歩き、文具店
散歩の途中にお店を覗くのですが、おじさんにも楽しいのは、本屋と文具店、それに雑貨屋さんですね。女性や若い男性は、もっといろいろなお店に行くのでしょうが。
文具屋は、様々な筆記具やノートさらには小物類が、見ているだけで楽しいです。伊東屋とか世界堂(こちらは画材が専門)といった大型店に行くと、時間が経つのを忘れてしまいます。そして帰るときには、何かを買っています。もっとも、カラフルな筆記具はおじさんには似合わないので、見るだけです。伊東屋特製の、「ぺんてるプラマン」にかぶせる金属製のジャケット。赤の格好良さに惹かれて、思わず買ってしましました。確かに太くて良いのですが、ペン先の柔らかさに比べやや重すぎました。
雑貨屋さんも当てもなく入って、眺めてしまいます。別格は、東急ハンズです。昔で言えば、荒物屋+小間物屋+文具店でしょうか。日曜大工の材料や工具、パーティー用の小物など、まああるわあるわ。
お目当てのものが決まっていれば、インターネット販売でも良いのでしょうが、街歩きのついでに時間をつぶす、町を探検するには、入ってみてみないとわかりませんよね。
私は、休日も原稿などに追われて遠出はできず、高円寺近辺や新宿まで歩く(これは5キロあります)くらいです。肝冷斎は、離島にまで行動範囲を広げて、フィールドワークにいそしんでいます。
2月の花
寒い日と暖かい日が繰り返されています。でも、徐々に春が近づいていますね。お向かいのSさん宅、ご近所のHさん宅(ともに広い庭があります)の紅白の梅が満開です。わが家の椿も、ぼつぼつと花を咲かせています。
ただし、昨年夏に刈り込みすぎたので、花が鈴なりという状態にはなりません。もともと華やかでない種類を植えたので、こんなものでしょう。キョーコさんには、「あなたにしては、さみしい花を選んだわね」と言われています。
でも、徐々につぼみが膨らみ、赤さが増します。そして開いたときには、白い縁取りがあります。きれいなものです。華やかばかりが、花ではありません。私のお気に入りです。
『明るい公務員講座』

新著『明るい公務員講座』(2017年、時事通信社)
時事通信社、アマゾン、紀伊國屋、ジュンク堂
連載していた「明るい公務員講座」(初級編)が、単行本になりました。
連載した35回分のうち21回分を、6つの章に再構成しました。文章も磨き上げました。読みやすいように分量を絞り、246ページです。税抜きで1,500円に抑えました。
わかりやすいイラストも入れてもらいました。この画像の下部(帯)についている絵(職員Aの後ろにA'が立って、Aをつついている図)も、出色です。見ると笑いながら、何を意味しているかがすぐにわかります。
公務員の学習参考書です。連載を読んでいただいた方にも手元に置いていただき、まだ読んでいない職員や新採職員にも勧めてください。
補足説明へ 時事ドットコム「明るい仕事講座」
第2弾『明るい公務員講座 仕事の達人編』
「はじめに」から
・・・どこの職場でも、部下の悩みと上司の悩みは尽きません。「この仕事をどう片付けたらよいのだろう」とか「うちの上司は××で困る」とか。しかし、本人にとって「大事件」であっても、経験者から見ると、案外簡単なことで悩んでいる場合が多いのです。私たちは、「人類史上初の大事件」には、そうたびたびは出会いません。
昭和53(1978)年に公務員になって以来、私も皆さんと同じように、いろいろな悩みに直面しました。しかし、それを乗り越えることで、一つずつ学習しました。また上司として、部下がつまらないことで悩んでいるのを知りました。そしてある段階で気付きました、「な〜んだ、みんな同じようなことで悩んでいるんだ」と・・・この本では、これまで活字にはならなかった、また教えてもらえなかった「仕事を楽に進める方法」をお教えします・・・
目次
第1章 楽しく仕事をしよう
第1講 明るくやろう 第2講 一人で悩むな、抱えるな 第3講 実は人間関係に悩んでいる
第2章 時間と仕事の管理術
第4講 一日の計は前日にあり 第5講 ドタバタするより工程表 第6講 正しい会議の開き方
第3章 学校では教えてもらえない書類作成法
第7講 相手に伝わる説明の仕方 第8講 報告を上げる三つの準備 第9講 説明資料の作り方 第10講 読んでもらえる文章
第4章 楽々資料整理術
第11講 書類の山に埋もれるな 第12講 紙資料の分類と保管 第13講 電子データの分類と保管
第5章 よい評価をもらおう
第14講 有能な職員への近道 第15講 公務員はサービス業 第16講 服装で自分を良く売ろう 第17講 お願い、お礼、お詫び 第18講 所作が人格をつくる
第6章 あなたがつくるあなたの人生
第19講 清く明るく美しく 第20講 習慣は変えることができる 第21講 公務員は天職だ