お役に立った「明るい公務員講座」

先日、若手職員から、報告がありました。
前の職場でのことです。仕事をどう進めたら良いか、分からなくなったのだそうです。その職場でも前例のない案件を、担当したのです。
どうして良いかわからない。相談する人も、いなかったとのこと(ここが重要なのですが)。
かなり落ち込んで、そのうちに、何を悩んでいるか分からなくなったのです。「私一人ができないのか、誰がやってもできないのか」と悩みました。

そのとき、知人が「明るい公務員講座」読んでみたらと、助言をくれました。読んでみたら、「第2章と第3章が、私のことだ」と思えたそうです。それで、脱出できたとのこと。
よかったですね。お役に立てて、うれしいです。

政治家で見る歴史

塚田富治著『近代イギリス政治家列伝ーかれらは我らの同時代人』(2001年、みすず書房)を読みました。別の件を調べていて、たまたま見つけたのです。
16世紀末エリザベス女王の時代から、17世紀後半チャールズ2世の時代までの、国政を動かした政治家6人の簡単な伝記です。取り上げられた政治家は、クロムウェル以外は、知りませんでした。
エリザベス女王が子がなく死んだ後、平和裏にスコットランド王ジェームズを国王に迎えます。ピューリタン革命で、チャールズ1世が処刑され、クロムウェルが権力を握ります。しかし、彼の死後程なくして、王政復古になります。その歴史は、国王と国民の意識だけで動いたのではなく、政治家たちの活動が導いたものです。

歴史の教科書では、事件と王様の交代は学びましたが、その政治を動かした政治家たちの活躍までは学びません。しかし、時代は自動的に進むのではなく、経済の発展だけが社会を変えるものでもありません。王の意向、国民の意識、社会経済の変化の中で、政治家たちが舵取りをし、あるときは安定と発展をもたらし、あるときは停滞、凋落、さらには戦争や革命を招きます。

それぞれの政治家は、自らの野心や目指す政策をもって、政治に当たりますが、思うようにはいきません。国王の信頼、議会の同意、国民の支持、外国との関係、財源不足などが、彼の選択肢を狭めます。さらに、ライバルとの戦いなど、権力を維持することに時間と力をとられます。それらの人と思惑、勢力のせめぎ合いの結果が、政治なのです。歴史は、後世の人が歴史書で学ぶように、簡単には進みません。
大衆だけで政治が進むのではなく、また一人の政治家だけで進むのでもありません。複数の政治家がどのように権力を争い、政策を争い、国民や政党の支持を取り付けて進めていったか。そのような視点からの見方が重要です。
この項続く。

年賀状書き

皆さんは、もう出されましたか。年賀状。
私は、この週末、年末恒例の苦行に励んでいます。年に一度のペン習字のお時間。集中力が続きませんねえ。「明るい公務員講座」で、集中力について書いたのに。
今年も、裏面の印刷は早々と注文し、いただいた年賀状の整理も早く終えたのですが。雑事があって、表書きに着手せず。表書きをパソコンに任せれば、苦労は半減するのですが。味気ないと思い、まだ万年筆で書いています。

結構、根を詰めて頑張ったのですが。まだまだ先は長いです。
去年の記録を見ると、24日には全て投函しています。もっとも、去年が例外で、いつもは年末ギリギリに出していました。
と言いつつ、気分転換に本屋に行ってみたり。たくさんの通行人を見て「あんたらは、年賀状書かずにこんなところで遊んでいて良いのか」と、独り言を言ってます。
こんなことを書いている時間があるなら、年賀状書きをすれば良いのですが。苦笑。

来年の手帳

先日、2018年の手帳を用意しました。早速、決まっている予定を記入。
まずは、慶應大学の出講日を。今学期は1月で終わりますが、4月から新学期が始まります。来年度も、春学期は「地方自治論Ⅰ」と「公共政策論」、秋学期は「地方自治論Ⅱ」を担当します。
今年春学期は、水曜日と金曜日の1時限にしたのですが、来年は金曜日の1限と2限にします。1日で終えようという算段です。金曜日の負担は増えますが。
大学から送られてきた講義日を手帳に書き込むと、2018年だけでは終わらず、2019年1月まで毎週金曜日午前が埋まります。えらい先の話ですね。

そして、既に引き受けている講演会。夜の異業種交流会を記入。しばらく前までは、「1月は夜が入らず楽だなあ」と言っていたのですが、そうでもなくなりました。

新年のはじめに、「まっさらな手帳」をおろす。なんてことは、ありませんね。「まっさらな日記帳をおろす」はありますが。

浪江町の復興拠点計画を認定

今日12月22日に、浪江町の復興拠点計画を認定しました。双葉町、大熊町に次いで、3町目です。
今年の春に、避難指示を解除できる地区は解除しました。その際に、当分の間、帰還できない地区に、復興の拠点を作る制度を導入しました。
年内に、3町で計画ができるとは予想していませんでした。住民や役場の熱意が、計画作りの速さに表れています。まずは、環境省が除染を始めます。