アメリカ旅行5・困ったこと3

アメリカ旅行で困ったことの3です。食事です。通の方は、笑わないでください。

おいしい物もあります。アメリカに行ったら、ステーキを食べようと考えていました。ニューヨークでかつて食べたステーキは、大きくておいしかったです。
日本は大きいというと、平たい肉の面積が広くなります。向こうは、分厚いのです。砲台型というのか、こんもりとしています。しかし脂身が少ないので、たくさん食べることができます。
これは、よかったです。キョーコさんも息子たちも満足。しかも、1万円しません (このメニューのSTEAKS&CHOPSの欄。New York Sirloin 51ドル。Filet Mignon 10oz 45ドル、14oz49ドル。1オンス28グラムですから、10オンスだと280グラムです)。
問題は、付け合わせの野菜を頼むと、アスパラガスにしろほうれん草にしろ、ポテトにしろ、食べきれない量が出てきます。フライドポテトは、最初から注文しませんでした。「洗面器に山盛り」と言いますが、最近は洗面器を見ないので、この比喩は通りませんね。
ボストンのロブスターも、クラムチャウダーも、おいしかったです。

以下、日本人のおじさんのぼやきです。
食事の問題その1は、分量が多いことです。私は年を取って食べる量が減りましたが、普通の日本人にとっても、あの量は多いでしょう。そして肉と油とパンでは、太ること間違いなしです。

次に、アメリカ料理についてです。旅行に行くと、その地の食べ物を食べてみたいですよね。ところで、皆さん、「アメリカ料理」とか「アメリカレストラン」って、聞いたことがありますか。すぐに浮かびませんよね。ステーキを別にすると、出てこないのです。
思いつくのは、マクドナルドのハンバーガーです。これは外での軽食で、晩ご飯とは思いません。イタリアンも、アメリカで発達しましたが、その名のとおりイタリアが起源です。
日本料理、中華料理、フレンチ、イタリアンは、イメージできます。しかし、アメリカ料理って、私の頭には出てこないのです。ウィキペディアには載っています。ご覧ください。アメリカの家庭では、何をどのように料理しているのでしょうね。

町には、ダンキン・ドーナッツ(ボストンが発祥の地)とスターバックス・コーヒーの店が、たくさんあります。私も何度か利用しました。サンドイッチ(白い食パンでない、ハンバーガーのようなもの)とドーナッツとコーヒーなどを売っています。そこで食べるか、持ち帰るか。旅行者にとって便利です。写真がついているので間違いなく選べること、あるいは実物そのものを取ってレジに持っていけばよいのです。
マクドナルド・ハンバーガー店は、さほど見かけませんでした。コンビニのような店では、サラダ類や果物も売っています。
もちろん、日本食の店もあります。店員は日本人ではありませんでしたが、味はまずまずでした。豚カツはおいしかったです。別の店で、枝豆、冷や奴、ほうれん草のおひたし、焼き魚が食べれたのはうれしかったです。「なにも、ニューヨークで居酒屋に行かなくても」と言われそうですが。

問題その3は、選択肢が少ない、特に適当な昼飯がないことです。
レストランでは堅苦しい、しかも時間がかかります。もっと、気軽に食べることができる店です。もっとも、これは旅行者の目ですから、住んでみれば、いろいろと良い店があるのでしょう。世界中の人が集まっているのですから、世界中の料理を食べることができるでしょう。私が、通り過ぎているだけです。しかし、「アメリカ料理」と書いた、昼ご飯を食べることができる定食屋って、あるのでしょうか。
ずばり、カレー屋、蕎麦屋、うどん屋、カツ丼や親子丼、ハンバーグやスパゲッティなどの定食屋がありません(笑い)。そして、弁当です。ラーメン店はありました。私やあなたがふだん食べているような、昼ご飯を食べることができません。NHKの人気番組「サラメシ」は、成り立たないのではないでしょうか。
日本の洋食屋さんは、日本人の発明でしょうね。あれは、便利です。しかも、店頭に見本が飾ってあり、メニューには写真がついています。もっと世界に広がればよいのに。

食は、日本にあり。日本で、世界中のおいしい物を食べることができます。
そしてつくづく、私は日本人だと再認識しました。毎日あちらの料理を食べていたら、飽きるし太ります。野菜料理ってないのですかね。お米のご飯と、野菜の煮付けと、焼き魚がよいですねえ。稲作民族と牧畜民族の違いですわ。

アメリカ旅行6に続く