たまには涼しい日

暑い日が続きます。毎日なぜかしらだるいのですが、今朝は体が軽かったです。キョーコさんに言ったら、「夕べは涼しかったからよ」とのご託宣。
昨日の東京の最高気温は28度、今朝の最低気温は22度。過ごしやすかったです。それでですね、体が軽かったのは。
暑い夜は、よい睡眠がとれていないということですね。朝まで、ぐっすり寝ているのですが。
職場も、冷房が効いて寒いくらいです。今日はネクタイを締めていきました。
明日から、また暑い日が戻ってくるとのことです。

明るい公務員講座・中級編30

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第30回「組織を動かす(4)働き方改革は仕事の改革」が発行されました。
昔は、お気楽な商売だったサラリーマン。それが、いつの間にか、長時間労働が当たり前の職場になりました。なぜ、それが広がったのか。今回は、その原因を解説しました。
そして、長時間労働削減に成功している会社の例として、三井住友海上火災保険株式会社の取り組みを紹介しました。写真もお借りして、載せました。
この会社の取り組みは、新聞などでもよく取り上げられているので、読まれた方も多いでしょう。始めるまでは「絶対できないと思っていた」女性職員の話も紹介しました。やったら、できたのです。
秘訣は、仕事のやり方を変えること、職場一斉に取り組むことのようです(会社の資料、「19時前退社ルール」「目指す姿、各種の取り組み」「会社概要」)。
役所にも参考になります。「自治体への働き方改革支援メニューの提供」もしています。

今回の内容は、次の通り。
成果で評価するのか投入量で測るのか、メンバーシップ型が加速する長時間労働、民間企業の挑戦、働き方改革は仕事の改革

平成は明るいけれど、不安な時代

7月23日の朝日新聞が、世論調査結果から、平成という時代にどのような思いを抱いているのかを分析しています。
・・・平成を「全体として、どんな時代」だと思うかと尋ねたところ、「明るい」が12%、「どちらかといえば明るい」が54%だった。「暗い」は5%、「どちらかといえば暗い」は26%で、平成を肯定的にとらえる人が3分の2を占めた。
一方で、今の日本社会の課題について個別に問うと、決して楽観的とは言えない意識が浮かび上がる。例えば、「経済的な格差が広がってきている」と思う人は78%に上る。また、非正規雇用が増えることが「不安」「どちらかといえば不安」は合わせて74%に。少子高齢化が進むことについても、同様の回答が89%と大半を占めた・・・
・・・同時に、平成の時代を最も象徴している出来事を問うと、「地震などの大災害」が42%と最も多く、「インターネットの普及」が29%、「非正規社員の増加など雇用の流動化」が13%、「バブル崩壊などの不況」が12%と続いた。
過半の人が、平成の時代は全体として暗くはないと思っている半面、社会の変化には多くの人が不安を感じている。そんな「明るい不安社会」とでも言える空気が広がっている・・・

慶應義塾大学、公共政策論成績評価レポート

慶應大学から、公共政策論の成績評価のレポートが届きました。68人の力作です。これから、じっくり読んでと採点します。
おおむね3ページから10ページをめどにと指示してあったのですが、たいがいの学生は5~10ページ書いています。予想されたことですが、けっこうな分量です。
明日は授業がないなあと、少し余裕を持っていたのですが(苦笑)。

時の政権と官僚との関係

7月25日の朝日新聞オピニオン欄、牧原出・東大教授の「「全体の奉仕者」どこへ」から。
・・・大切なのは公務員が何に奉仕するかということを明確化することです。かつての官僚支配時代、彼らの考え方は、戦前の官吏の延長線上にあって、「自分たちが国を率いているぞ」という感覚が色濃く残った「国益の奉仕者」でした。これが政治主導となって、「時の政府の奉仕者」になりました。このとき、「時の政府は国民全体か」という深刻な問いが官僚に突きつけられたのです。しかし、いまだ、この問いは解かれてはいないのでしょう。如実に示すのが文書の取り扱いです。今の政権も役所も、問題となった文書が「ない」と言っています。でも、別の内閣になって、前政権の問題を洗いざらい調査し始めれば、なかったものも出さざるを得なくなる。いま「ない」と言っていた人たちが責任を追及されることになるんです。
官僚には時の政府と共倒れになっていいのか、という自覚が必要です。前川喜平前文科事務次官が言った「面従腹背」の意味が生きてくる。様々な要求を出してくる政権と相対しながら、国民の奉仕者、全体の奉仕者のあり方を探っていく段階に来ていると思います。英国では官僚の倫理標準を提言したノーラン委員会が官僚が持つべき魂を示しました。無私、高潔、客観性、責任、公開性、誠実、リーダーシップの七つです。ごくごく当たり前の価値観のように見えますが、全体の奉仕者の目指す目標とは何かを実際の言葉にして議論していくことが重要です・・・

政と官の関係のあり方が、議論になっています。このホームページでも、かつてはそれを一つの項目にしていました(政と官)。省庁改革に参画して、いろいろと考えたのです。少し読み返しても、いろんなことを書いていますね。私の研究テーマの一つです。
その後、民主党政権、第2次安倍政権になって、実態が変化しました。今回の議論は、官邸と官僚との関係に焦点が当たっているようです。