よく働きました

先週もよく働きました。
月曜と火曜日は、1泊2日で福島勤務。水曜から金曜までは、東京での通常業務のほかに、大学での授業が始まりました。その準備が結構大変です。大学ではこれまで何度も講義を持ったのですが、毎回初めは気を遣います。学生の反応を確認して、軌道に乗るまで、落ち着きません。
金曜日は、午前に大学で授業。終わったら新幹線で仙台に移動し、カナダの経済界の人を相手に講演。土曜日は、総理と福島の復興を視察しました。東北新幹線を3往復ですね。夜の異業種交流会もあって、準備の時間を確保できないのです。自業自得ですが(苦笑)。

今日日曜日は、遂に早起きをして、大学の授業の準備。週に2コマは大変です。しゃべる内容は考えてあるのですが、講義ノートをつくって、それをレジュメに作り替え、あわせて配付資料をつくらなければなりません。
久しぶりの講義なのと、特に公共政策論は私独自の内容なので、資料はほぼすべて新調です。レジュメと配付資料は、学内のインターネットを使って学生に配布しようと考えているのですが、なかなか円滑にできません。金曜日に学内で試行したら、うまく行かず。大学職員の助けを借りてもダメ。結論は、学内のインターネットに2系統があって、それぞれにIDが違うのです。やれやれ。新幹線の時間が迫っていたので、断念しました。
今朝も自宅で作業を始めたら、パソコンで読み取った図表のデータが行方不明になって、パソコン中を捜索したり。慶應大学のインターネットに載せる手順に戸惑ったりと、初心者ならではの苦労をしています。役所の業務なら、若手職員を呼んで、「お願い・・」で済むのですが。

ひとまず、水曜日の「公共政策論」の準備は完了。12日は初日なので、資料は印刷して配りましょう。それは、当日早く登校して作業しましょう。さて、何部印刷しますかねえ。月曜と火曜日は福島勤務なので、何かと都合が悪いです。金曜日の「地方自治論」も、ほぼ準備ができました。
やれやれと思ったら、連載「明るい公務員講座」の原稿が、締めきりに間に合いそうにありません。どうしましょうか。2つの授業と連載とで、3つの内容が頭の中で混線するのです。とほほ・・・。

イスラーム

NHKテキスト「宗教の時間 イスラームという生き方」が、勉強になりました。宗教の時間というより、イスラーム世界を知る文化人類学です。心の問題、悩みに答える宗教であるとともに、日常生活を律する生活の指針でもあるのですね。子供を持つことの勧め、利子を取ってはいけないという教え、ラマダン・・・。
他方で、日本やヨーロッパでは宗教・習俗が生活を律していた時代から、近代に入って世俗化が進みました。仏教は殺生を禁じましたが、私たちは、肉を食べています。そのように、近代化とともに、脱宗教・世俗化が進みます。イスラーム世界は、このまま宗教が生活を律するのか、他の世界と同じように世俗化が進むのか。

総理、福島視察

今日4月8日は、安倍総理のお供をして、福島の原発被災地復興を視察してきました。楢葉町の生乳生産を再開している牧場、帰還できるようになった富岡町夜の森の桜並木、同じく浪江町の商店、南相馬市では再開された小学校に行ってきました。
3月と4月に避難指示が解除された地区を中心に、復興の様子を見ていただきました。

NHKインターネットにインタビューが載りました。

NHKのインターネットニュースのWEB 特集「原発被災地 どう進める住民の帰還」に、私のインタビューが載りました。帽子姿の写真付き、関西弁ありの記事です(NHKで、こんなのは良いのですかね。苦笑)。

原発事故対応は、発災当時から私の所管ではありません。原子力災害本部やその事務局、原子力被災者生活支援チームの担当です。とはいえ、避難された方の支援(原発事故からの避難か、津波災害からの避難か区別しなかったのです。それどころではなかったですから)や、被災地の復興は、私の所管でした。
今回は、記者の求めに応じて、私の知っていることと私の考えを述べました。

補足します。帰還するか、新しい生活を選ぶか、決めることができない人への支援についてです。
仮設住宅や見なし仮設住宅に入っておられて、次の生活の判断がつかない方は、原発事故だけでなく津波避難者にもおられます。高齢で次の生活をどうするか悩んでおられる方も多いです。先行した市町村、例えば仙台市では、仮設住宅を各戸訪問して、相談に乗りました。場合によっては、社会福祉でのお世話をする場合もあります。仙台市ではこの結果、すべての仮設住宅を解消しました。その他の自治体でも、同じような取り組みを進めています。

原発事故で避難しておられる方は、津波避難とは違った不安や、相談相手がいないという不安も持っておられます。市町村や支援してくださっているNPOの力を借りて、相談に乗り、新しい生活に移ってもらうと考えています。仮設住宅に長期間入っていることは、精神的に負担がかかり良くないことだと、専門家は指摘します。その通りだと思います。

慶應大学授業開講

今日7日は、朝から慶應大学で授業。地方自治論Ⅰを始めました。「学生は何人くらい来るかな」と心配しつつ、資料は60部印刷して持ち込みました。結果として、10人くらいもらえない学生が出ました。朝9時からの授業なのに、良く出席したものです。まだ、お試し期間中なので、来週以降どのくらいの学生が出席してくれるかです。

今日は、この講座で私が伝えたい意図をお話ししました。知識を得るだけなら、本を読めばすみます。行政の現場を経験してきた私が「付加価値」をつけるとするなら、現場ではどうなっているか、官僚はどのように考えているかをお教えすることです。また、知識を伝えるだけでなく、ものの見方や考え方をお教えすることです。

学生には、「学内インターネット掲示板に資料を載せてあるので、各自ダウンロードしてください」と指示しました。授業終了後に、学生の一人にスマホで見てもらいました。学生が、「先生、資料が載っていません」と。
私が「ん、なぜだろう。昨日確認したら載っていたのに」と言ったら、「履修者のみ閲覧可能としていませんか?」との助言。「そういえばそうしたなあ」。でも、まだ学生の履修登録が始まっていないので、学生は見ることができないのです。
自宅に帰って、その制限を外しました。これで、見ることができますか。見ることができたら、報告ください。また、ダメな場合も報告してください。電子メールでの連絡は、このホームページ右上につけてある「お問い合わせ」を使ってください。