今朝3月11日の毎日新聞オピニオン欄に、私のインタビュー「産業再生へと視野広げ」が載りました。写真付きです。紙面(有料)では白黒写真ですが、インターネット(無料)だとカラーです。と、指摘してくれる人がいました(笑い)。
先日、竹内良和記者の取材を受けました。まあ上手にまとめて、記事にするものですね。私の主張の要点を、的確にまとめてくれました。竹内記者の筆力に感謝します。私は彼に、「ほんまに、現役次官の発言を、毎日新聞が記事にするんかいな?」と、逆質問してしまいました。
・・・「被災者に数千万円ずつ渡し、都会で暮らしてもらった方が効率はいい」との考え方もあるようだ。だが、日本には「この地域で暮らしたい」という方には精いっぱいのことをする国柄がある。戦後、「国土の均衡ある発展」や「ナショナルミニマム」を掲げ、どこに住んでも、最低限の生活ができるよう国が支援してきたことの延長線上にある。最低限の支援をして個人責任にするアメリカとも、チェルノブイリ原発事故のときに住民を強制移住させた旧ソ連とも異なる価値観だ・・・
・・・大震災で復興庁が示した復興事業の哲学の変化は、国土の復旧という従来の一次元の考え方から、産業とコミュニティーの再生までをも手がける三次元に考えを広げたことだ・・・
5年間この仕事に携わって、いろいろなことを考え、実行することができました。拙著に書いたとおりですが、記者さんの質問に答えると、私が気がつかなかったことを引き出してくれます。