東大公共政策大学院講義

今日午後は、東大公共政策大学院で、講義。曽我豪・朝日新聞元政治部長が持っておられる「政治とマスメディア」でゲストスピーカーを務めました。マスメディアとは少し外れますが、日本の行政や公務員について、日頃考えていること、復興を通して考えたことなどを、お話ししました。公共政策大学院生、法学部大学院生、法学部生が30人あまり、熱心に聞いてくれました。
事前に私の著作(今回は「被災地から見える町とは何か」)を読んでもらい、20分ほど話した後に、4班ごとに質問を受けて私が答えます。的確な質問で、やりがいがありました。また、呼んでください。
放課後は、曽我先生と受講生有志で、赤門前で、さらなる意見交換会。体制内で改革を目指すのか、外から改革を目指すのか。出世するコツは何か、などなど。授業中も放課後も、興に乗って好きなことをしゃべってきました。

 

2015年10月26日、東京大学公共政策大学院での講義風景です。法学部研究室の中庭に建てられた高層建築物の会議室、教授会に使われているようです。景色が良かったです。

2015-10-26toudaikoukyouseisakudaigakuin

昨日の講義風景を写真に撮って、送ってくださいました。それを載せました。写真をホームページに載せるのは久しぶりなので、やり方を忘れていました。試行錯誤したら、できました。(2015年10月27日)

経済成長戦略

10月24日の朝日新聞オピニオン欄「成長を取り戻すには」で、経済成長に関する国家の関与について、積極派と消極派の2人の主張を載せていました。坂田一郎・東大教授は「国家の関与なくして革新なし」で、小幡績・慶應大学准教授は「経済政策の中身は空がいい」です。
新自由主義的改革が華やかな時代は、政府の市場経済への介入は少ない方が良いという主張が主流でした。しかし、リーマンショック時の世界金融危機への対応、デフレ経済からの脱却、格差の拡大への対応など、政府の介入が求められる場面が出てきています。ここで論じられている経済成長については、TPPのようなルール作りと、新しい成長分野への助成と、2つの方法・場面があると思います。さらには、女性や高齢者が働きやすい環境を作るといった、労働法制や社会環境作りなどもあります。あなたはどう思われますか。ぜひお読みください。

感染症の歴史、3

NHKカルチャーラジオ、吉川泰弘先生の「生物の進化の謎と感染症」、テキストp55から。
・・・1997年、世界保健機関は「新しく認識された感染症で、局地的にあるいは国際的に公衆衛生上問題となる感染症」を新興感染症と定義しました。なんでもないことのようですが、定義を決め、それに該当する事柄をまとめると、それまで曖昧としていた、いろいろなものがみえてきます。この定義により過去20年間に30種類以上の新興感染症が出現したことがわかりました・・・

日本のソフトパワー

古くなりましたが、5日の朝日新聞夕刊に、連載「便利売ります、コンビニ事情」第4回「流入する日本名」が載っていました。近年発展しているアジアのコンビニを紹介したものですが、商品名が日本語であると、イメージが高いのだそうです。いわゆる「かっこいい」のです。その代表例が名前に「の」が入っている商品名だそうです。少々変な日本語であっても。もちろん、ひらがななのですが、中国語の「~的」という意味であることは、多くの若者に知られているとのことです。
かつて日本人が、英語やフランス語にあこがれたのと同じですよね。日本があこがれの対象になることは、日本のソフトパワーが強くなるということです。軍艦よりも、資金援助よりも強い「外交力」だと思います。(10月11日)

麻生総務大臣が後援会報に、今回の総選挙の分析をしておられるのを見つけました。
「今回の総選挙を振り返って結果だけを見れば、『自民党と民主党が戦い、自民党が圧勝した』といった、きわめて簡単な構図しか見えてきません。しかし、少し角度を変えてこの結果を分析してみると、随分異なったものが見えて来るんじゃないでしょうか?」
「今から四年ほど前、私は自民党の政調会長を務めていました。毎日十五分きざみで陳情を受け、その間に飛び込みで入って来る国会議員の話を聞き、判断して答えを出すのが仕事なんですが・・ しかし、よく考えてみたら、自民党本部にまで陳情に来る人は、実は極めて限られた人で、多くの意見、つまり世論というものと、陳情の整合性は本当に有るだろうかとある日、疑問を持ちました。」
「自民党は、業界や団体の既得権益を守るかわりに、票と選挙資金を獲得するというシステムにメスを入れ、国民の八割を占める都市住民の要望に応える国民政党へと、確実にその軸足を移したのがこの四年間だと思います。 自民党は、党内の反対派や、最も有力な支援団体でもある全国特定郵便局長会を切り、大量公募、女性枠を作るなどして、小泉純一郎のもと、生まれ変わったイメージ作りに成功し、若々しい改革政党といった鮮度を民主党からとり戻したんです。」「自民党も又、農村部、過疎地の票を多く失いました。この追い風の中、北海道、東北で自民党は比例の得票数を減らしています。しかし都市部では基盤の弱い民主党のお株を奪い圧勝しているんです。 この決め手はこれまでの関係を切る覚悟と迫力が党首に有ったか無かったかにあり、それが今回の勝敗の差を生んだと私は確信しています。」

訂正、英語の綴り

昨晩、訪日外国人調査の項で「英語の綴りは、これで良いのかな」と書きました。今日、復興庁に来ている外交官が、ほほえみながら「訂正しました」と、添削結果を持ってきてくれました。綴りの間違いは、合計5か所。sade,Japn,Koenj,Noodl,frend’。酔っ払って書いたら、よくないですねえ。このほか表現を変えた方が良いか所が、1か所ありました。another sideは、the other sideの方が適切。
別途、英語の達者な友人からも、間違いを指摘する電子メールをもらいました。なお、地下鉄を地下と書いていて、日本語も間違っていました。反省。早速訂正します。
言い訳は、つぎのとおりです。日本語を入力するとき、ローマ字入力のひらがな変換を使います。すると、サイドは、saidoと打ちます。それを加筆して、sadeとしたと思われます。英語の達者な人は、ワープロを打つとき、日本語と英語を上手に切り替えているのでしょうね。