10月28日の日経新聞社会面に、福島県から県外に避難している人の相談窓口「toiro」(といろ)が紹介されていました。津波被災者が町内の近くの高台に避難したのと違い、原発被災者は情報も少ない中で、なるべく遠くへ逃げました。現在も、47都道府県に避難しておられます。避難指示が続く区域を除いて、帰還は可能ですが、それぞれの事情で県外避難を続けている人も多いです。その方々の質問に答え相談に乗る窓口です。ふくしま連携復興センターが運営しています。原発事故については、残念ながら、政府は信用してもらえない場合も多いのです。NPOの能力を生かした活動をしてもらっています。ホームページには、次のようなことが書かれています。
「例えばこんなとき、ご相談ください。
・避難前に住んでいた地域の現在の様子を知りたい。
・避難先で日常生活の相談に乗ってくれるところを探している。
・県外避難から福島に戻ったママたちの話を聞きたい。
・県外の避難者交流会で福島県内の現状をお話ししてくれる人物を紹介して欲しい。」
月別アーカイブ: 2015年10月
惜別の歌
「惜別の歌」作曲者の方が亡くなられたと、新聞各紙が報道していました。「中央大学のお知らせ」。
島崎藤村の詩に曲を付けたものですが、多くの中高年は、小林旭さんの映画と歌でおなじみでしょう。私はその後の世代なので、映画は見ませんでした。元の歌詞は、嫁いでいく姉と妹との別れの歌です。歌では一般的な別れの歌になっています。もっとも、3番の歌詞は「君がさやけき目の色も 君くれないのくちびるも 君がみどり黒髪も」と、若き女性が対象だとわかります。私はこの歌詞が気にいっています。歌詞といい、メロディーといい、名曲だと思います。私がフルートで好んで吹く(吹くことができる)曲の一つです。
子どもは何を考えているかわからない
地下鉄のドアの上に、液晶画面があって、お知らせや宣伝を流しています。多くは30秒、あるいは1分間でしょうか、乗客の注意を引くように、よく考えた広告が出ています。最近見た中では、お母さんは子どものことがわからないというのがあります。「早稲田アカデミー、変な生き物編」1分30秒。これが予備校の宣伝とは思えません。良くできています。
講演録やインタビュー
(トヨタ財団広報誌、拙稿)
トヨタ財団の広報誌「JOINT」19号巻頭言に、拙い文章が載りました。「社会を支えるNPOと企業─復興から見えたこと」。
私の出る幕ではないと思ったのですが、復興に関して大変お世話になっているトヨタ財団からの依頼なので、寄稿しました。書いていることは、あいも変わらないことです。復興に支援いただいているNPO関係者、企業の方にお礼を申し上げる場として、利用させてもらいました。ふだんお付き合いのない方が、読んでくださるだろうと思って、書きました。このような機会をいただき、ありがとうございます。
復興関係法令集
各省や各局は、それぞれ関係法令集を持っています。公務員としてしょっちゅう参照する、辞書のようなものです。復興庁でも、たくさんの法令を扱っているので、関係法令集を印刷して本の形にし、職員が使っています。2分冊にもなる大部なものです。
それとあわせて、ホームページにも掲載しています。分野別に法律の表題を並べ、クリックすると条文に飛ぶようにしてあります。じっくり読むには本の形が適していますが、簡単に調べたり、部外者にとってはインターネットの方が便利でしょう。