10月11日朝日新聞オピニオン欄、水谷周さんの「外国人をもてなす、アラビア語の需要に備えよ」から。
・・アラビア語は日本では、特殊語とみなされる。ところが広く国際社会を見渡すと、多くの人が使用する広域言語なのである・・
・・アラブ人でなくてもイスラム教徒(ムスリム)となれば通常、聖典コーランを読むためにアラビア語を習得する。ムスリムはアジアやアフリカ、欧米も含め、世界人口の4分の1になりつつある。英語と匹敵する存在とも言え、国連の6公用語の中でもフランス語やスペイン語などとは比較にならない・・
・・このようなアラビア語の隆盛を前提としたとき、相変わらず特殊語扱いする日本の取り組みの貧弱さが目立つ。アラビア語の授業を行っている大学は40以上あるが、実用段階にいたる程度の指導体制を持っているところは5本の指ほどもない。また筆者の知る限り、日本語との十分な同時通訳者は5人といない。首相の出席する会合でさえ、英語を介しての二重通訳という場面も生じるのである・・
そんなに少ないとは、知りませんでした。