今日は、新潟県の十日町市と津南町、長野県栄村に行ってきました。東北地方の大津波と原発災害に隠れていますが、2011年3月12日(大震災の翌日)に起きた長野県北部地震で、この地域は大きな被害が出ました。直後の5月に、当時の仙谷官房副長官のお供をして、被災状況を視察しました(2011年5月5日の記事)。
その後、災害住宅の建設も進み、仮設住宅もいち早く撤去しました。道路などの復旧も進んだということで、一度見ておこうと思いつつ、今日になってしまいました。
県庁と市町村役場の方に案内してもらって、復旧状況を見てきました。地滑り地区や道路の復旧、災害公営住宅の建設と入居も、ほぼ終了していました。小学校の講堂も、きれいになっていました。2年前の状況とは全く違って、災害がわからなくなっています。
栄村では、引き続き被災者の支援を行う窓口「総合サポートセンター」が開設され、復興支援員も配置されるとのことでした。
復興交付金で復旧した、稲の育苗施設が今年から稼働して、地区の人たちに喜んでもらえたとのことです。600万円ほどの建物なのですが、31軒の農家が、これで米作りができるのです。次に、米の乾燥施設の建設を急いでいました。産業の少ないこの地方にとって、稲作は高齢者の重要な働く場、生きがいです。いつもの繰り返しになりますが、中山間地区での産業をどうするか。これが、日本の地方行政の大きな課題です。