8月23日の日経新聞連載「迫真、取引所大競争。スリッパ禁止令」から。
・・「官僚よりも官僚的だ」。東証の職員はこれまで、霞が関の役人からも、こう冷やかされてきた。国内では断トツの市場である東証は、黙っていても企業や投資家が集まる殿様商売の時代が長かった。市場の運営という公的な役割を担うこともあり、お役所体質が染みついた。その象徴が、職場でスリッパを履いて働く人の多さだった。自ら外には出ない、待ちの姿勢だ・・
う~ん。スリッパが官僚の象徴ですか。世間では、そう思われているのですね。これについては、『明るい係長講座』でも、挿絵入りで批判しました。
また、待ちの姿勢については、新入生の時に、先輩から「お客さんが来ているうちは、商売ではない。客が来なくなってからどうするか。それが商売や」と言われたことを、思い出しました。その頃は、民間の商店のことを思い浮かべましたが、役所にも拡大できますね。
月別アーカイブ: 2013年8月
職員を育てる、会社の方針の違い
読売新聞インターネット記事「人の育て方が全く違った。JR北海道、JR東と意見交換」(8月23日)から。JR北海道では、列車の出火や発煙事故が相次いでいて、国土交通省の指導を受け、JR東日本に技術支援を求めています。
・・23日の意見交換会には、両社の車両部長ら計9人が出席し、車両の検査態勢や技術者の育成方法などを、非公開で話し合った。JR東からは、技術者のリーダーを育成するために2年間の専門教育を行っていることが紹介された。JR北海道では、数日間の短期教育が中心だという。
会合終了後、JR北海道の難波寿雄車両部長は「人の育て方が全く違った。長期の教育を考えなければならないと感じた」と話した・・
楢葉町でのコンビニ開店
コンビニのセブンイレブンが、福島県楢葉町に、コンビニを開店してくださいます。この町は、原発事故で避難区域になりました。現在は、解除準備区域になって、帰還のための準備をしています。宿泊はできませんが、立ち入りは自由なので、住民や作業員がたくさん活動しています。お店がないと不便なのです。
これまでにも紹介しましたが、商店が再開しない川内村でのコンビニの開店(2012年12月10日)、解除準備区域となった南相馬市小高区での移動コンビニの開店(2012年6月21日)など、コンビニにはお世話になっています。もちろん、そのほかの業界の方にも。ありがとうございます。
避難者支援のメニュー
今日は、福島県が避難者のために行っている支援を、紹介します。「支援事業一覧」をご覧頂くと、さまざまな分野で、支援施策が行われていることがわかります。
高齢者、子どもといった「弱者」向けのもの。健康も、こころのケア、健康管理、医療支援。地域での暮らしについては、コミュニティ支援、交通確保、治安など。働くことについては、雇用、事業継続。それらの分類の中に、いくつもの事業が並んでいます。
そして、そのほとんどがいわゆるハード事業ではなく、ソフト事業です。ソフト事業の難しさは、一度作ったらそれで終わるものでないこと、継続が必要なことです。写真に撮りにくいので、部外者に説明したり理解してもらうことが困難です。お金を渡したら終わり、というわけにはいきません。人によるサービスが必要です。そして、対象者によって、「メニュー」を変えなければなりません。アウトプットやアウトカム(成果)を測ることも、難しいです。対人サービスの、難しいところです。
短期間なら「しばらく辛抱してください」と言うこともできますが、長期にわたると、そうはいきません。人が社会で暮らしていくのを支えることはとても難しいと、改めてわかります。
蔵書の苦しみ、2
蔵書が増え、家にあふれる原因を考えました。主な原因は、次の通りです。
1 本を買うだけのお金が、そこそこある。
お金がなければ、本は増えません。学生時代は欲しい本がたくさんありましたが、財布と相談して、あきらめていました。社会人になって、ある程度は、本を買うだけの余裕が出ました。
「そこそこある」というのは、大金持ちだったら、広い書庫を造るでしょう。すると蔵書は増えても、悩みは増えません。
2 家に、少しスペースがある。
置く場所がないと、蔵書は増えません。学生時代の下宿では、限界があります。しかし、持ち家であれ賃貸であれ、家ができると、蔵書は増えます。
最初は本棚。しかしすぐに満杯になり、机の周りに平積みされます。次は、布団の周囲、さらに階段の片側と。これが、本が空間を浸食していく、お定まりのコースでしょう。
これまた、広大なお屋敷に住んでいたら、悩む必要はありません。
3 買った本を読まない。
実は、これが一番の原因です。買った本を読むという習慣があれば、その本を読み終えない限り、次の本を買いません。しかし、いろんな本を同時に読んでいるという言い訳の下、買った本を読まずに次の本を買うから、こんなに増えるのです。
「買った洋服を着ない」「タンスの肥やし」という表現がありますが、同じようなものでしょう。
4 本を捨てられない。
そして、これが、とどめです。どんどん増える片方で、同じだけ捨てれば、増えないはずです。でも、捨てられないのですよね・・。