普通の休日

今日は午前中に、六本木の新美術館の「貴婦人と一角獣展」に。比較的空いていて、見やすかったです。「以前、見たことがあるなあ」と、思っていたのですが。現物を見て思い出しました。パリの美術館で見ました。いつのことかは、思い出せないのです。何かのついでに行ったのでしょう。
ところで、ビデオによる解説は、わかりやすいです。実物を展示されただけでは、背景のたくさんの花や動物たちまで、視線が行きません。また、この壁掛けが、どんなお城にあったのか。作られた背景なども。パネルによる説明より、わかりやすいですね。もちろん、実物を見た後なので、「なるほど」と引き込まれます。実物のリアリティには、かないません。
よくこれだけのものが、500年間、残ったのですね。同様のものも、たくさん作られたのでしょうに。しかも、この壁掛けは、所有者の家系に跡継ぎがいなくて、次々と持ち主が変わったようです。
昨日今日と、普通のサラリーマンの生活をしました。よって、原稿は進まず。反省、と言いつつ、ほとんど反省していません。
でも、帰りに寄った本屋では、某著名記者とばったり。立ち話で、経済の見通しなどについて、無料の講義を受けてきました。ここは、価値がありました。

さわやかな5月の奈良。興福寺、東大寺

18日は、所用があって奈良へ。時間があったので、興福寺と東大寺に寄ってきました。
興福寺では、南円堂と北円堂が特別公開されています。高校3年間、この近くを通っていましたが、中に入るのは初めてです。南円堂不空羂索観音菩薩坐像は、3メートル余り。大きくて、存在感があります。北円堂は、なんと言っても無著・世親立像です。ここに、おられたのですね。
国宝館では、天燈鬼・龍燈鬼立像の実物にご対面。職場においてあるミニチュアとは、リアルさが違います。当たり前です。
山田寺仏頭
も好きです。よいお顔をしておられます。火災に遭って、顔だけ、しかも痛んでいることが、さらに魅力を高めています。正面からより、向かって左斜めから見るとすばらしさが引き立つと、私は思っています。
阿修羅像もよいですが、迦楼羅像もユーモラスで好きです。国宝館も、手狭になりましたね。
東大寺では、昨年できた東大寺ミュージアムに。日光・月光菩薩を、間近に見ることができました(リンクを張りたいのですが、みつかりません。仏像の検索サイトもなく、サイト内検索もついていないようです。東大寺のホームページは、改良の余地がありますね)。
大仏さんにたくさんのお願いをして、飛鳥園で写真を買って帰ってきました。
奈良公園は、修学旅行の学生さんで一杯でした。その間をすり抜けて、駆け足で巡ってきました。
土産物屋にもたくさんの観光客がいましたが、これといって欲しいものは見当たりません。鹿せんべい、奈良漬け、大仏さんのミニチュアはまあまあとして、木刀、新撰組の旗??。
子ども向けの安いものや友人へのお土産物も悪くありませんが。大人や年配の人が、少々高くてもいえ価値があって、自らの記念に買って帰ろうと思うようなもの、海外からの観光客に勧めることができるものを、開発して欲しいです。近年の博物館や美術館のミュージアムショップは、参考になると思います。

いつになったら、普通の公務員の仕事に

昨日このホームページで、長尾編集長に、連載再開を宣言しましたが。でも、この1年間は、「来月になったら、仕事も落ち着き、普通の公務員の暮らしになるよ」と宣言しては、T参事官から「前にも、同じことを言っていましたよね」と、繰り返し笑われています。
復興庁では、この4月にも大幅な増員を行い、部屋の模様替えもしました。職員は本庁200人、出先200人の合計400人に増えました。このほかに、各省職員を併任しています。
「もうそろそろ仕事も落ち着く頃だ」と思うのですが、復興が進むと、新しい仕事が見えてきます。また、原発災害からの復興、特に避難区域への帰還は、まだ本格的には進んでいません。仕事が落ち着くのは、まだ先のことですね。
さらに、放課後の異業種交流会や「××さんと久しぶりに飲む会」もあり。早く帰っても、自宅で飲んで、早々と「使用不能状態」になります。
執筆の決意をしているのか、言い訳をしているのか。反省。

国会答弁、官僚が改正法律の正当性を答える

今日、参議院予算委員会でも、答弁に立ちました。集中審議なので、総理出席、NHKのテレビ中継付きです。
私の出番は、質問者の通告では終わりの方だったので、のんびり構えていたら、最初の質問でした。手を挙げて立ち上がり、委員長の指名をもらって、答弁席に行きかけました。すると、委員長席の隣に座っておられる安倍総理と麻生副総理が、私の顔を見てニヤッと・・。「どんな答弁をするのかな?」と、見ておられたようです。何かしら、ばつが悪いですね(苦笑)。
質問は、先日、全会一致で成立した「福島特措法の一部改正法」について、「正当性はあるのか」という問でした。国会で全会一致で成立した法律について「正当性はあるのか」と、官僚に聞かれても、困るのですが・・・。いろいろ不思議な質問に当たります。

すごい腸の働き

人体の腸って、すごいのですね。1年間に1トンもの食べ物を、消化・吸収しています。食べ物を分解して吸収する仕組みは、直感ではわかりにくいです。肉やお米がどのようにして筋肉になったり、エネルギーに変換されるのか。
しかも、病原菌は取り込まないのです。分別する機能があります。最強の免疫器官です。人工の機械では、作ることはできないでしょうね。
腸内には、1,000種類、100兆個、1キログラムもの腸内細菌が共生していて、さまざまな活動をしています。口から肛門につながる消化器官は、人体を貫く「管」で、身体から見ると、体外です。
1億個ものニューロンがあって、第二の脳とも言われるのだそうです。ストレスがたまると下痢をします。他方、寝ている間も働いていて、「休め」と言っても休みません。
上野川修一著『体の中の外界 腸の不思議』(2013年4月、講談社ブルーバックス)に書いてありました。