ユーモラスな小鬼

私の職場の脇机に、小さな仏像の置物を飾ってあります。奈良興福寺の、国宝「木造天燈鬼・龍燈鬼立像」の模型です。お店で見つけ、インターネットで買ったものです。高さ20センチメートルほどの大きさ(小ささ)ですが、なかなかよくできていて、かなりリアルです。時々眺めては、一息ついています。
これまでの職場(個室)には、横山大観の「雨霽る」(もちろん複製)やモネの睡蓮(大判のポスター。20年前にパリから、苦労して持って帰ってきました)などを飾っていたのですが。今の職場には似合わないので、断念。この小鬼なら、許してもらえるかなと。

復興の現状資料

昨日、更新した資料「復興の現状と課題」には、次のようなページもあります。
岩手県と宮城県の廃棄物の処理方法のフローチャート(p33~)。これを見ると、可燃物、木くず、コンクリート、金属などに分けてリサイクルし、残りを燃やしたり埋めたりします。そして、県外に引き受けてもらうのは、その一部です。この全体像が見えないので、県外処理ばかりがニュースで取り上げられました。
高台移転などの進捗状況(p10)。これによると、防災集団移転予定区域は245地区、うち意見がまとまって事業が進んでいるのは47地区です。
資料1の8ページには、石巻市の旧町村部で、いかにたくさんの地区で移転が行われるかを示しています。一つ一つの入り江に漁村があり、その集落ごとに移転するというイメージです。港を離れることは、できないのです。
また、最終ページには、進んでいる地区の今後の工程表がついています。それによると、早く進んでいる岩手県野田村の城内地区でも、住宅の完成は27年度です(ごめんなさい、なぜか横書きの資料が縦になって載っていて、見にくいです。と書いたら、修正してくれました。8月3日)。
また、新しくしたホームページには、「あなたのまちの復興情報」という欄を作りました(表紙の真ん中下に、入り口があります)。クリックすると、各自治体のホームページと、復興事業計画・工程表を見ることができます。

被災地支援をする人と、・・・

いろんな形の、被災地支援があります。今日行ったお店は、素材の産地が書いてあり、福島県産のなすびを使ってくれていました。お酒も福島産の地酒を頼みました。もっとも、自慢するほどの量は、飲んでいません(苦笑)。
他方で、国が決めた基準(1キログラムあたり100ベクレル)の農産物を扱わず、より低い基準を売り物にしている小売業(例えば、50ベクレルを指標としている例。その説明)もあります。なすびが80ベクレルだったら、このスーパーは扱ってくれないのです。農民は、困ります。
義援金を寄せてくれるより、80ベクレルの食品を扱って、被災地支援をしてもらえませんかね。
また、このような議論を、マスコミは取り上げてくれないのです。被災地の復興支援を唱えるなら、「100ベクレルで安全です。食べましょう」とか「50ベクレルの自主規制は、農民を泣かせます」と、なぜ言ってくれないのでしょうか。同趣旨の記事「スーパーマーケットで考えるマイケル・サンデル」(2012年4月23日