総理秘書官就任

報道でご覧になった方も多いかと思いますが、麻生太郎内閣総理大臣の秘書官に就任しました。麻生総理とは、総務大臣に官房総務課長としてお仕えし、その後もご指導をいただいておりました。
今回、政策統括を担当する秘書官として仕事をするようにと、ご指名をいただきました。精一杯、内閣のため、日本のために、頑張ります。もっとも、秘書官は黒子ですから、表には出てきません。鞄を持って、総理の後ろから付いていく時は、カメラに写ってしまいますが。
たくさんの方から、お祝いのメールをいただきました。申し訳ありません、お一人お一人に返事を打つ時間がなくって。
24日は深夜(25日未明)までお仕事があり、25日は午後に、ニューヨークに向けて出発します。
また、慶応大学の学生さんには、おわびを言います。27日から秋学期が始まる予定だったのですが、このような事情で出講は無理になりました。

日本の風景、点と面

21日の朝日新聞「耕論」「何を目指す?観光庁」、池内紀さんの発言から。
・・日本では総じて、観光地が「点」でしかない。宮島なら厳島神社だけ、姫路なら姫路城しか見ない。点のまわりには雑然とした町しかなく、商店街はシャッターが下りたまま。観光客は点から点へ飛び石で移動するしかない。
ドイツやオーストリア、スイスといった国の観光地は、点ではなく「面」だ。例えばライン川なら、川を中心にして、川沿いの町、背後の丘や森、点点とある古城が全部一体になっている。全体を面として、建物の造りや色などにも厳しい規制をしている。
そうした本当に魅力ある観光地というのは、5年や10年ではできない・・50年、100年単位の取り組みは、中央の役所が関与すればできるというものではない。それぞれの土地に暮らし、風土を愛している人々に任せればいい。例えば、ぼくが、観光庁に一番してほしいのは、せめて世界遺産を中心とした観光地から、看板や広告をなくすこと・・・(9月21日)
22日の読売新聞「平成を歩く」は、「おわびの作法」でした。「誠意を欠けば、火に油・・・」という記事で、最近はやり(?)の企業のおわびを解説しています。反響を呼んだ(問題になった)謝罪会見の表も付いています。
おわびについては、このホームページは先達です。自慢することではありませんが、後輩たちが悩まないように、載せてあります。

利益の源泉、2つの型

18日の日経新聞経済教室「米金融危機」は、池尾和人教授の「裁定型業務の限界超えよ。価値創造支援重要に」でした。要旨は次のようなものです。
金融活動には、利益の源泉をどこに求めるかで、2つのタイプがある。一つは裁定型金融と呼べるもので、流通過程での価格の差異に利益の源泉を求めるもの。安く買って高く売ることで利益を上げるタイプ。金融資本市場の自由化が開始された1980年代以降、資産価格に多くの歪みがあり、裁定型金融で利益を上げることができた。デリバティブのように、従来取引対象になっていなかったリスクを対象とした。しかし、裁定が成功すると、一物一価が成立し、裁定取引では利益は上げられなくなる。
もう一つのタイプは、価値創造支援型で、取引先企業の価値向上に貢献し、利益の一部を受け取る。
わかりやすい、解説です。

2008.09.20

20日の東京は、台風も去り、良い天気でした。わが家のアサガオは、「今ごろ盛りかね」と思うくらい、大きな花をたくさんつけています。窓の外からは、虫の音が聞こえています。

消費税引き上げ

18日の東京新聞が、企業に対する景気アンケートを載せていました。そこに、消費税引き上げについての回答があります。歳出の無駄を省いた上で引き上げるが41%、景気回復後に考えるが23%です。引き上げるべきではないは、6%です。引き上げ時期は、2010年度が30%、2011年度が25%です。かなり理解が進みました。
自民党総裁選での議論でも、時期は別にして、その必要性は認識されたと思います。